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最近はめっきり名前を聞かなくなったサーフ・ロック勢。その中心にいたジャック・ジョンソンが、5年ぶりとなるニュー・アルバム『MEET THE MOONLIGHT』をリリースした。近年の海外では、日本でいうAORをヨット・ロックと呼ぶのが定着してきているが、そのゆったりマッタリ感覚は、この手のサーフ・ロックの方が近い気も。でもまぁ、ヨットが象徴するようなラグジュアリーな成金趣味は、ロハスで自然主義的なサーファーたちにはそぐわないな。ってか、ロハスもスッカリ死語みたいになってしまっているし…。

ジャックの通算8作目となるこのアルバム。最大の注目点は、これまでアラバマ・シェイクスやジョン・レジェンドらを手掛けてきたブレイク・ミルズをプロデューサーに迎えたこと。しかも数曲でALOのザック・ギルなどのお馴染みサンが参加した以外は、基本的にジャックとブレイクがガップリ四つに組んだコボレイトになっていて、ブレイクがドラムやベース、パーカッションもプレイする。でも土台にあるのは、2人のギターのハートフルな語らいだけど。

先行配信されたリード曲<One Step Ahead>は、 従来のジャックらしいゆる〜いメロディと、ちょっと歪んだ音響感を持つアンビエント・タイプの楽曲。それでも基本はジャックのイメージを覆すモノではなく、時間がゆっくりと流れていくような歌とギターが楽しめる。

ま、今の自分にはそれを満喫している時間などないのだが…