
2015年から山下達郎のバンドでコーラス隊の一角を担っているハルナの初フル・アルバム。彼女の名前はジャンクフジヤマのコーラスとして知ったけれど、ちゃんと認識するようになったのは、やっはり達郎バンド参加がキッカケ。ゼロ年代前半からCMを歌ったり、バック・コーラスの仕事をしていたそうで、オフィシャル・サイトを覗くと、平井堅や中島美嘉、松任谷由実、坂本真綾、福原美穂、JUJU、Kinki Kids、嵐、上戸彩、松田聖子らレコーディング、ライヴやツアーに参加してきた、とある。今までにミニ・アルバムを2枚出しているそうだが、残念ながら聴いたコトはない。
「あなた、キャロル・キングみたいな曲書くね」
これは、達郎氏がハルナのデモを聴いた時の言葉。コーラスの仕事が増えていく中で、きっとシンガー・ソングライターとしての自分を取り戻すキッカケになったセリフでもあるのだろう。
プロデュースは達郎バンドのギタリスト、サハリンこと佐橋佳幸。更に達郎バンド から柴田俊文(kyd)、三谷泰弘/ENA(cho)が参加。そしてタツロー御大が、「太陽の背中」「風の吹く方へ」にコーラス&コーラス・アレンジで参加している。更に シュガー・ベイブのカヴァー <いつも通り〜雨は手のひらにいっぱい >のライヴが Hidden Trackとして(今年1月、ブルースアレイ・ジャパンで収録)。でも、クレジットしちゃったら、Hidden Trackにはならんだろう…、というツッコミは置いといて…
それこそ、アートワークからしてキャロル・キングというか、『TAPESTRY』感が溢れているが、サウンドメイクも無闇に趣意を凝らさず、ハルナのヴォーカルと楽曲をクッキリ浮かび上がらせる作り。こういうのを演らせると、佐橋サンはやっぱりうまい。そして山弦に女性ヴォーカルを乗せた、SOYのことを思い出した。キャロル・キングっぽいハルナ、カレン・カーペンターを髣髴させるヤッチーこと平松八千代。佐橋サンが手掛けるからこうなるのか、素材の方が佐橋サンに吸い寄せられてくるのか。多分その両方だろう。タツローさんのハーモニーは少々存在感ありすぎだけど、これはミックスの狙いでもあったに違いない。
意外にも、The Gadd Gangにハマって書いた曲(ボクとアナタのスウィートホーム)もあったりするのが興味深いが、このシャッフル・チューンのゴーストノートが、なかなかカッコ良くて。でもこういうのを演ると、やっぱり何処か(竹内)まりやサンっぽくなる。シンガーとしてみたら、もうひとクセあった方がキャラクターが際立つと思うが、まずは初のフル・アルバム。ココから個性を付けていくのか、あるいはどんな色でも纏えるような透明感を生かしていくのかが、楽しみなところ。
もっとも、今どき こういうピュアーなシンガー・ソングライターがアルバムを出せたこと自体、バブリーに肥大していくシティポップ・ブームの灯台下にスポットが当たるようで、とても喜ばしいこと。あとはタツローさんの威光を借りずにコレができたら、それこそ理想的ではあるよなぁ。
本人による楽曲解説はココから(動画あり)
これは、達郎氏がハルナのデモを聴いた時の言葉。コーラスの仕事が増えていく中で、きっとシンガー・ソングライターとしての自分を取り戻すキッカケになったセリフでもあるのだろう。
プロデュースは達郎バンドのギタリスト、サハリンこと佐橋佳幸。更に達郎バンド から柴田俊文(kyd)、三谷泰弘/ENA(cho)が参加。そしてタツロー御大が、「太陽の背中」「風の吹く方へ」にコーラス&コーラス・アレンジで参加している。更に シュガー・ベイブのカヴァー <いつも通り〜雨は手のひらにいっぱい >のライヴが Hidden Trackとして(今年1月、ブルースアレイ・ジャパンで収録)。でも、クレジットしちゃったら、Hidden Trackにはならんだろう…、というツッコミは置いといて…

それこそ、アートワークからしてキャロル・キングというか、『TAPESTRY』感が溢れているが、サウンドメイクも無闇に趣意を凝らさず、ハルナのヴォーカルと楽曲をクッキリ浮かび上がらせる作り。こういうのを演らせると、佐橋サンはやっぱりうまい。そして山弦に女性ヴォーカルを乗せた、SOYのことを思い出した。キャロル・キングっぽいハルナ、カレン・カーペンターを髣髴させるヤッチーこと平松八千代。佐橋サンが手掛けるからこうなるのか、素材の方が佐橋サンに吸い寄せられてくるのか。多分その両方だろう。タツローさんのハーモニーは少々存在感ありすぎだけど、これはミックスの狙いでもあったに違いない。
意外にも、The Gadd Gangにハマって書いた曲(ボクとアナタのスウィートホーム)もあったりするのが興味深いが、このシャッフル・チューンのゴーストノートが、なかなかカッコ良くて。でもこういうのを演ると、やっぱり何処か(竹内)まりやサンっぽくなる。シンガーとしてみたら、もうひとクセあった方がキャラクターが際立つと思うが、まずは初のフル・アルバム。ココから個性を付けていくのか、あるいはどんな色でも纏えるような透明感を生かしていくのかが、楽しみなところ。
もっとも、今どき こういうピュアーなシンガー・ソングライターがアルバムを出せたこと自体、バブリーに肥大していくシティポップ・ブームの灯台下にスポットが当たるようで、とても喜ばしいこと。あとはタツローさんの威光を借りずにコレができたら、それこそ理想的ではあるよなぁ。
本人による楽曲解説はココから(動画あり)
先月下旬に、北海道の『FMノースウェーブ』で
毎週土曜日の正午から17時まで放送されている
人気ワイド番組『ステドラ!-STATION DRIVE SATURDAY』にハルナさんが電話出演されまして、
放送当日に『札幌文化芸術劇場hitaru』で開催予定の
山下達郎さんのライブに(コーラスとして)帯同予定だったのが、達郎さんのコロナ感染で公演が
一旦取りやめとなり(開催前にFMノースウェーブのスタジオでゲストとしてトークする予定だったらしいです)、それを受けて急遽電話によるインタビューと
相成りました、
ハルナさん自身が参加されている北海道ツアーの合間に、『札幌のモエレ沼公園の噴水や、美瑛を見てきた』エピソードも交えながら、
1st ALBUM「HPME TOWN』について、
番組DJのヒロ福地さん、森ルナさんと共に
トークして、再度達郎さんのツアーが再開され、
来札の際にハルナさんとのスタジオトークが
実現するのを願いつつ、アルバムのリードトラック 🎵旧型コンバーチブル をかけて
楽しく終わりました。
力を抜いた感覚と疾走感が
🎵旧型コンバーチブル を含めたアルバム全体に漂っているんだろうなという印象を
持ちまして、この夏の1枚になりそうな予感がします。