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howard johnsonbert robinson

21日はイロイロと食指の動く作品がリリースされましたが、その中で最大ヴォリュームの注目シリーズが、ユニバーサル【Throwback Soul 〜ソウル/ファンク 定番・裏名盤・入手困難盤】シリーズの第2弾『打ち込み導入〜NJS前夜編』51タイトル。世界初CD化作品・日本初CD化作品も少なからずで、全作紹介したいところだが、『70年代〜打ち込み前夜編』もロクにアップできてないので、まずは自分が解説を書かせてもらった4作品から。

お馴染み S.O.S.バンド『SANDS OF TIME』は、86年発表の通算6作目。S.O.S.最高傑作であると同時に、ジミー・ジャム&テリー・ルイス・ワークスの金字塔のひとつでもある。割と最近(…といっても8〜9年前)、国内盤で出ていたが、所属レーベル Tabuのディストリビューションが移動してとのこと。でもこういうソウル史に残る傑作は、いつでも手に入る状態にあるコトが理想だ。打ち込みメロウ・グルーヴの名曲<Even When You Sleep><Sands Of Time><The Finest>などが居並ぶ中に、ジャム&ルイスのザ・タイム時代を髣髴させるロック・ダンサー<No Rise>など、まさにミッド80'sの都市型ファンクを先導した傑作だ。

グウィン『GUINN』は、フィラデルフィア出身のファミリー・グループで、86年にモータウンから出したコレが勇逸の作。デバージの後継的ポジションを期待されてのデビューだったと思うが、音楽的にはもう少しアダルト路線。残念ながらヒットに恵まれなかったが、2年後ココからヴァネッサ・ウィリアムスが<Dreamin'>をカヴァー。R&Bチャート首位/ポップ・チャート8位と大ヒットさせた。<I Can't Live Without You>は、制作スタッフが共通するノーウッドが取り上げる。チャートとは縁遠くても名盤は名盤、そんな一枚だ。国内初CD化。

ハワード・ジョンソン『KEEPIN' LOVE NEW』は、イヴリン・キングと共にカシーフの初期重要プロデュース作として知られる82年作。元ナイトフライトで、名曲<If You Want It>のハイトーン・ヴォーカルの主がこの人である。ソロではこれがデビュー作だが、ここでカシーフやポール・ローレンス、2ndでザ・システム、3rdでジャム&ルイスと、その時々で新進気鋭のサウンド・クリエイターを起用する鋭い先見性が光る。フレディ・ジャクソンのNo.1 R&Bヒット<Jam Tonight>は、本作で<Jam Son>として登場したのが初出だった。そういや最近も、T-Groove & Yuma Hara の日本人コンビとのコラボで7インチを出していたな。

バート・ロビンソン『NO MORE COLD NIGHTS』は、デトロイト出身で、ソウル・パートナーズやワン・ウェイを率いたアル・ハドソンに見出された実力派のデビュー盤。テディ・ペンダーグラスの影響を色濃く放ち、吠えるようなヴォーカルを聴かせる。ソウル・ファンには “バイ・オール・ミーンズのプロトタイプ” と目されるが、やはりワン・ウェイ系譜の音も幅を利かせていて。2作品を発表して音楽界を離れ、間もなく鬼籍に入ってしまったらしいが、この破壊力抜群の歌は、やはり忘れがたい。

【Throwback Soul 】シリーズからのご紹介は、しばらく断続的に続きます。