




カナザワが監修するヤマハとのコラボ企画【Light Mellow × Cocky Pop】第1弾、【門あさ美オリジナル・アルバム・コレクション】4作品の発売を目前に控え、第2回発売分の内容が明らかにされている。次回のリイシューは、5thアルバム『プライベート・メール』、6thアルバム『麗(urara)』、7thアルバム『ベラドンナ』、そして8作目に当たる擬似ライヴ・アルバム『SIMULATION』の4枚に加えて、カナザワ選曲による新規ベスト『Light Melllow 門あさ美』の5枚。オリジナル再発は、いずれも最新デジタル・リマスター/紙ジャケット仕様。『Light Melllow 門あさ美』のみジュエル・ケースでの登場になる。
ではアルバムごとに紹介していこう。
● 5thアルバム『プライベート・メール』(オリジナル発売:1983年4月)
門あさ美作品で最も上位の、アルバム・チャート9位を記録した5作目。“プライベート・メール” とは愛人のことで、世間ではちょうどTVドラマ『金曜日の妻たちへ(通称:金妻)』が契機となった不倫ブーム真っ只中で、本作にもオトナの女性の危うい恋愛事情を歌った曲が多く収められている。とはいえ、元々アンニュイ路線でやってきたあさ美嬢なので、ドロドロした愛憎劇はなく、“男を惑わす謎の女”キャラで本領を発揮。アレンジを担当したのは、寺尾聰の爆発的ヒットで注目されていた井上鑑。演奏陣も今剛/土方隆行(g)、山木秀夫(ds)、高水健司/岡沢茂(b)、土岐英史/ジェイク・H・コンセプション(sax)など、手練れが多く参加し、クール&シャープなAORサウンドを展開している。シングル・カットは<感度は良好>。
● 6thアルバム『麗(URARA)』 (オリジナル発売:1984年3月)
初のベスト盤『Ms.』(83年9月)を挟んでの6作目。名手:惣領泰則のアレンジで当時の最先端テクノロジーを取り込み、深めのリヴァーブでニュー・ウェイヴ寄りのエッジーな感覚をアピールし、ヨーロッパ調の優雅さや奥行きを創出している。それでもあさ美嬢が書いた楽曲の芳醇な味わいとヴォーカルの艶やかさは相変わらず変わらず。芳野藤丸(g)や元スペクトラムの奥慶一(kyd)、鳴海寛(cho/東北新幹線)、送料の当時の奥様でソロ作もある惣領智子(cho)などが新たに参加。アルバム・チャート14位をマークした。シングル・カットは<美姫伝説>。そのカップリングでアルバム未収<恋人からの離陸>をボーナス収録。
● 7th アルバム『ベラドンナ』(オリジナル発売:1985年4月)
オリジナル・アルバム第7作。前作からのテクノ〜ニュー・ウェイヴ・スタイルを大胆に押し進め、ヨーロピアンな退廃的ムードが支配的だ。従来ファンの間では戸惑う声も多かったが、アルバム・チャートでは見事トップ10入りしている。アレンジはムーンライダーズの白井良明、『新世紀エヴァンゲリオン』の音楽で知られる鷺巣詩郎、細野晴臣のYENレーベルに作品があるエレクトロニック・ポップ・バンド:FILMS出身の岩崎工が分担。橿渕哲郎や鈴木博文らムーンライダーズ勢、野宮真貴が在籍したポータブル・ロックの中原信雄、鈴木智文らが参加している。個性的なアルバム・カヴァーは、カメラマンとしても活躍したシンガー:佐藤奈々子によるもの。
● 8th アルバム『SIMULATION』(オリジナル発売:1985年12月)
ヤマハ音楽振興会(当時)〜テイチク/UNIONレーベルからの最終作。キャリアを通じてライヴ活動を行なわなかった彼女なので、拍手や歓声を入れた擬似ライヴというユニークな企画が持ち上がったのだろう。選曲もこれまでの代表曲6曲(+オープニング)を、シンセと打ち込み中心のドラスティックなニュー・アレンジで再構築した。その音は、ニュー・ロマンティックと呼ばれた当時のUKポップ・ロック・スタイルに近く、前作『ベラドンナ』より遥かにダンサブルでエネルギッシュ。アレンジは、80年代半ばに短期間活動した沙羅(Sarah)というテクノ・ポップ・ユニットで、<ラジオ・スターの悲劇>で知られる英国のバグルスに関わったサックス奏者ジミー中山こと中山純一と、<キッスは目にして!>のヒットで知られるザ・ヴィーナスの那須博から成る。このアルバムは1度だけボックス・セットでまるっとCD化されたことがあるが、単独で、しかも紙ジャケットでの復刻は初めて。エッセイが掲載された16ページ・ストーリー・ブックもミニチュア版で再現している。
● Light Mellow 門あさ美
“Light Mellow”の看板の下、ゼロ年代からシティポップの再評価を推進してきたLight Mellow和モノのアーティスト・シリーズ第20弾。これまでに尾崎亜美、大橋純子、松原みき、庄野真代、ブレッド&バター、稲垣潤一、野口五郎、オリジナルラブらのコンピレーションをリリースし、シティポップの世界的ブーム到来以前から、各アーティストのパブリック・イメージとは違った今様のセンス、斬り口で、それぞれの隠された都市型ポップ・スタイルを抽出してきた。この『Light Mellow 門あさ美』も、当時のシングル曲や人気曲にはこだわらず、現在進行形のクラブ世代や海外からのシティポップ人気に合致するセレクトで構成。ヤマハ期の全オリジナル・アルバムからのセレクトにシングル曲を含む19曲を収録。
個人的には、当然ながらの『Light Mellow 門あさ美』と、初紙ジャケ化で豪華装丁となった『SIMULATION』の復刻が楽しみでならない。
● 5thアルバム『プライベート・メール』(オリジナル発売:1983年4月)
門あさ美作品で最も上位の、アルバム・チャート9位を記録した5作目。“プライベート・メール” とは愛人のことで、世間ではちょうどTVドラマ『金曜日の妻たちへ(通称:金妻)』が契機となった不倫ブーム真っ只中で、本作にもオトナの女性の危うい恋愛事情を歌った曲が多く収められている。とはいえ、元々アンニュイ路線でやってきたあさ美嬢なので、ドロドロした愛憎劇はなく、“男を惑わす謎の女”キャラで本領を発揮。アレンジを担当したのは、寺尾聰の爆発的ヒットで注目されていた井上鑑。演奏陣も今剛/土方隆行(g)、山木秀夫(ds)、高水健司/岡沢茂(b)、土岐英史/ジェイク・H・コンセプション(sax)など、手練れが多く参加し、クール&シャープなAORサウンドを展開している。シングル・カットは<感度は良好>。
● 6thアルバム『麗(URARA)』 (オリジナル発売:1984年3月)
初のベスト盤『Ms.』(83年9月)を挟んでの6作目。名手:惣領泰則のアレンジで当時の最先端テクノロジーを取り込み、深めのリヴァーブでニュー・ウェイヴ寄りのエッジーな感覚をアピールし、ヨーロッパ調の優雅さや奥行きを創出している。それでもあさ美嬢が書いた楽曲の芳醇な味わいとヴォーカルの艶やかさは相変わらず変わらず。芳野藤丸(g)や元スペクトラムの奥慶一(kyd)、鳴海寛(cho/東北新幹線)、送料の当時の奥様でソロ作もある惣領智子(cho)などが新たに参加。アルバム・チャート14位をマークした。シングル・カットは<美姫伝説>。そのカップリングでアルバム未収<恋人からの離陸>をボーナス収録。
● 7th アルバム『ベラドンナ』(オリジナル発売:1985年4月)
オリジナル・アルバム第7作。前作からのテクノ〜ニュー・ウェイヴ・スタイルを大胆に押し進め、ヨーロピアンな退廃的ムードが支配的だ。従来ファンの間では戸惑う声も多かったが、アルバム・チャートでは見事トップ10入りしている。アレンジはムーンライダーズの白井良明、『新世紀エヴァンゲリオン』の音楽で知られる鷺巣詩郎、細野晴臣のYENレーベルに作品があるエレクトロニック・ポップ・バンド:FILMS出身の岩崎工が分担。橿渕哲郎や鈴木博文らムーンライダーズ勢、野宮真貴が在籍したポータブル・ロックの中原信雄、鈴木智文らが参加している。個性的なアルバム・カヴァーは、カメラマンとしても活躍したシンガー:佐藤奈々子によるもの。
● 8th アルバム『SIMULATION』(オリジナル発売:1985年12月)
ヤマハ音楽振興会(当時)〜テイチク/UNIONレーベルからの最終作。キャリアを通じてライヴ活動を行なわなかった彼女なので、拍手や歓声を入れた擬似ライヴというユニークな企画が持ち上がったのだろう。選曲もこれまでの代表曲6曲(+オープニング)を、シンセと打ち込み中心のドラスティックなニュー・アレンジで再構築した。その音は、ニュー・ロマンティックと呼ばれた当時のUKポップ・ロック・スタイルに近く、前作『ベラドンナ』より遥かにダンサブルでエネルギッシュ。アレンジは、80年代半ばに短期間活動した沙羅(Sarah)というテクノ・ポップ・ユニットで、<ラジオ・スターの悲劇>で知られる英国のバグルスに関わったサックス奏者ジミー中山こと中山純一と、<キッスは目にして!>のヒットで知られるザ・ヴィーナスの那須博から成る。このアルバムは1度だけボックス・セットでまるっとCD化されたことがあるが、単独で、しかも紙ジャケットでの復刻は初めて。エッセイが掲載された16ページ・ストーリー・ブックもミニチュア版で再現している。
● Light Mellow 門あさ美
“Light Mellow”の看板の下、ゼロ年代からシティポップの再評価を推進してきたLight Mellow和モノのアーティスト・シリーズ第20弾。これまでに尾崎亜美、大橋純子、松原みき、庄野真代、ブレッド&バター、稲垣潤一、野口五郎、オリジナルラブらのコンピレーションをリリースし、シティポップの世界的ブーム到来以前から、各アーティストのパブリック・イメージとは違った今様のセンス、斬り口で、それぞれの隠された都市型ポップ・スタイルを抽出してきた。この『Light Mellow 門あさ美』も、当時のシングル曲や人気曲にはこだわらず、現在進行形のクラブ世代や海外からのシティポップ人気に合致するセレクトで構成。ヤマハ期の全オリジナル・アルバムからのセレクトにシングル曲を含む19曲を収録。
個人的には、当然ながらの『Light Mellow 門あさ美』と、初紙ジャケ化で豪華装丁となった『SIMULATION』の復刻が楽しみでならない。
前半の4枚はリマスターで音圧も上がっていていい感じでした。
それと”Simulation"、これレアですねえ。アナログでは持っていますが、CD化はBOX SETのみだったのでアナログ起こしのCD-Rを作ってました。
「春の日に君を思う」のみが収録されなかったようですが、素晴らしいリイシューで感謝です。
渡辺真知子が無理ならば、須藤薫はどうですか?過去にリイシューされてますが、きちんと通してリマスター、リイシューはされてないし、現状ベスト以外はほぼ廃盤ですし。