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訃報です。シンガー/女優のアイリーン・キャラが、11月25日、フロリダの自宅で死去。出演した映画『FAME』の主題歌及び挿入歌の名バラード<Out here On My Own>、映画『FLASHDANCE』のテーマ<What A Feeling>など、サントラ絡みのヒットで知られる。<Fame>と<What A Feeling>は、共にアカデミー歌曲賞を受賞。現時点では死因不明。享年63歳。

アイリーンはニューヨークのサウス・ブロンクス生まれ。プエルトリコやキューバの血を引いていて、子供の頃からスパニッシュ系TVで子役として活躍し始め、8歳でブロードウェイ・ミュージカルに出演。その後も映画や舞台で出演してきた。77年頃からはセッション・シンガーとしても歌い始め、元ファニーのミリントン姉妹、イヴリン・シャンペーン・キング、ブレッカー・ブラザーズらのアルバムにクレジットされている。『FAME』の出演・ヒットは80年。82年に『ANYONE CAN SEE』でソロ・デビューし、ジョルジオ・モロダーが手掛ける映画『FLASHDANCE...What A Feeling』のサウンドトラックに起用。タイトル曲が全米No.1になって、アカデミーやグラミー最優秀女性歌唱賞などを受賞。ジョルジオ・モロダー制作による2ndアルバム『FLASHDANCE』を発表している。

個人的によく聴いたのは、87年の3rdソロ『CARASMATIC』。プロデュースがジョージ・デューク(5曲)、ジョージ・ジョンソン(ブラザーズ・ジョンソン/2曲)、ジョン・ファーラー(1曲)という布陣で、マイケル・ボルトンが3曲提供。ルーサー・ヴァンドロス、デヴィッド・ラズリー、ジェイムス・イングラム、ハーヴィー・メイソン、ジョン・ロビンソン、ルイス・ジョンソン、ポール・ジャクソンJr、ジム・ケルトナーらがセッション参加している。<Girlfriends>なる楽曲では、タイトルよろしく、キャロル・キングやボニー・レイット、シリータ、ジョイス・ケネディ(ex-マザーズ・ファイネスト)、ワンダ・ヴォーン(エモーションズ)らがコーラスに。

このように豪華キャストで注目された一枚だったが、プロモーションの失敗か、ヒットらしいヒットは出ずじまい。しかも以前のヒットの印税を巡って10年近い訴訟問題を抱え、その後の音楽活動を棒に振ってしまった。でもその後は映画と舞台で活動を続け、ルー・リードやオリータ・アダムスなど近しいアーティストのサポートでも歌い続けた。

ヒスパニック系なのもあってか、愛くるしいキャラで親しまれたアイリーン・キャラ。安定した活動ができなかったのが残念。Rest in Peace...