
デビュー40周年を迎えたのを機に、昨年末、オリジナル4作の紙ジャケ/高音質盤と『JAPANESE SINGLE COLLECTION Greatest Hits』を出したカルチャー・クラブ。実は紙ジャケ盤は08年に一度発売されていたので、既にゲット済み。でもその時出たのは、何故か3枚だけだった。なので今回は、1枚だけ残っていた4作目『FROM LUXURY TO HEARTACHE』のみ、ポチリと。好きな曲は各作に散らばっているものの、アルバムとしてはオリジナル期最終作であるコレが一番好きなのヨ。
そのココロは、プロデュースがアリフ・マーディンにスイッチしたから。カルチャー・クラブの初期3作はいずれもスティーヴ・レヴィン制作で、ラテンやレゲエ・タッチを絡めたソフトでポップなブルー・アイド・ソウルが持ち味。そこから<Do You Really Want to Hurt Me?>や<Time>、<Karma Chameleon> <Miss Me Blind>といったヒットが生まれた。ファンカラティーナ、なんて呼び方、覚えてます?
でも80年代初頭は華やかだったニューロマンティック勢も、ルックス依存だった分、衰退も早く…。LGBTQへの意識が低かった時代だから、とりわけキワモノ感が強かったボーイ・ジョージに対しては、そのミテクレで「戦争ハンタイ〜」って歌われてもなぁ…、という感覚だった。
それを「なかなかやるじゃん」と認識を改めさせられたのが、このアルバムだった、自分の場合。アリフ・マーディンを引っ張ってきたのは、スクリッティ・ポリッティの後を追ってのコトなのは明白だけど、ほぼ同時にハワード・ジョーンズもアリフを起用しているから、それだけシーンが曲がり角に差し掛かっていたのだろう。
デビュー・ヒット<Do You Really Want to Hurt Me?>に代表されるように、ボーイ・ジョージのヴォーカルは柳腰というか、ふわっと柔らかい中にしなやかさがある声が魅力。なのでこの頃のアリフが創るエッヂを効かせたダイナミックなサウンドとは、決して相性が良いワケではなかった。しかしカルチャー・クラブ自体が転機に差し掛かってもいたから、この組み合わせは案外ハマッた、と思っていた。実際 女性シンガーと絡む<Gusto Blusto>とか<God Thank You Woman>とか、メチャクチャかっこ良いし。コーラス陣にはジョセリン・ブラウンにデヴィッド・ラズリー、ルビー・ターナー、ヘレン・テリー、サポート陣でフィリップ・セスの名も。
こうして結構な力作になった『FROM LUXURY TO HEARTACHE』だったが。前作までの流れを引き継いだポップ・チューン<Move Away>は、全英7位/全米12位とひとまず成功。しかし彼らはボーイ・ジョージのドラッグ禍やらスキャンダルに巻き込まれ、そこにメンバー間の不和が重なってあえなく解散。今回のリイシューでは、その後のボーイ・ジョージのソロ2作も復刻されたけれど、そこはもう自分の興味の外だった、ということで…
でも80年代初頭は華やかだったニューロマンティック勢も、ルックス依存だった分、衰退も早く…。LGBTQへの意識が低かった時代だから、とりわけキワモノ感が強かったボーイ・ジョージに対しては、そのミテクレで「戦争ハンタイ〜」って歌われてもなぁ…、という感覚だった。
それを「なかなかやるじゃん」と認識を改めさせられたのが、このアルバムだった、自分の場合。アリフ・マーディンを引っ張ってきたのは、スクリッティ・ポリッティの後を追ってのコトなのは明白だけど、ほぼ同時にハワード・ジョーンズもアリフを起用しているから、それだけシーンが曲がり角に差し掛かっていたのだろう。
デビュー・ヒット<Do You Really Want to Hurt Me?>に代表されるように、ボーイ・ジョージのヴォーカルは柳腰というか、ふわっと柔らかい中にしなやかさがある声が魅力。なのでこの頃のアリフが創るエッヂを効かせたダイナミックなサウンドとは、決して相性が良いワケではなかった。しかしカルチャー・クラブ自体が転機に差し掛かってもいたから、この組み合わせは案外ハマッた、と思っていた。実際 女性シンガーと絡む<Gusto Blusto>とか<God Thank You Woman>とか、メチャクチャかっこ良いし。コーラス陣にはジョセリン・ブラウンにデヴィッド・ラズリー、ルビー・ターナー、ヘレン・テリー、サポート陣でフィリップ・セスの名も。
こうして結構な力作になった『FROM LUXURY TO HEARTACHE』だったが。前作までの流れを引き継いだポップ・チューン<Move Away>は、全英7位/全米12位とひとまず成功。しかし彼らはボーイ・ジョージのドラッグ禍やらスキャンダルに巻き込まれ、そこにメンバー間の不和が重なってあえなく解散。今回のリイシューでは、その後のボーイ・ジョージのソロ2作も復刻されたけれど、そこはもう自分の興味の外だった、ということで…
