
山下達郎『RCA/AIR YEARS Vinyl Collection』8作品のアナログ復刻、情報解禁・予約受付スタート。…と同時に、各SNSは半ばタツローさん一色に。サザン、ユーミン、小田さん、矢沢の永ちゃんなど、同世代で今もバリバリ活躍しているポップ・アクトは複数いるが、ここのところの世界的シティポップ・ブームの影響もあって、今や完全にタツロー氏がダントツの感強し。少し前まではサザンの方が広い世代にアピールできていたと思うけれど、今ではストイックに音楽性を追求してきたタツロー氏の方が、世代的にもワールドワイドにも通用している。御本人は、世界のマーケットなんて考えてない、というのが常套句だけど、耳の肥えた世界の音楽ファンは、知ってしまった以上は放っておかない、ということだろう。
それでもこの異常人気は、やっぱりRCA/AIR YEARS(1976〜1982年)あってのコトではないか。<クリスマス・イブ>はJ-POP史に残る超名曲だけれど、それ以降の作品だけでは、今ほど海外からのニーズは高くならなかった、と確信している。
タツロー氏は自分の音楽を、“パターン・ミュージック”だと表現している。実際 RCA/AIR YEARSの頃は、4リズム主体のリズム・アンサンブルにヴォーカルやソロ楽器を乗せて楽曲を構築していた印象。が、それ以後は、徐々に打ち込み度が高くなっていったことも手伝って、ヴォーカルを前面に出して歌を聴かせるフォーマットへと変容していった。すべての音が氏の手の内から生まれるのなら、そこに新たなケミストリーは生まれない。いわば予定調和の世界。もちろんそれが悪いワケではなく、それぞれに良さがあるのだが。
昨年ツアーでタツローさんは、盛んに転売ヤー対策を訴えていたそうだから、今回のRCA/AIR YEARSリイシューはそのひとつの成果だろう。でもそれなら<完全生産限定盤>では意味がなく、末端のエンド・ユーザーにシッカリ届く努力をしなければ、逆に転売ヤーを喜ばせるだけに終わる。在庫を抱えられないレコード会社の事情は理解しているが、そこは氏の意図を汲んで柔軟に対処してほしいもの。“限定”を謳って、マーケットを高速回転させるのが狙いであると思いたい。
また RCA/AIR YEARSの8作を一気に復刻するのではなく、5月から5ヶ月連続で小出しにしていくというのもニクイところ。何せ1枚4400円(2枚組5500円)という価格設定なので、一度に出されるとコスパ的に厳しい。でもこのパターン、毎月1〜2枚ならば何とか、と購入意欲を喚起させられる。自分的にはオリジナル・アナログ盤はひと通り持っているし、02年に発売された『THE RCA/AIR YEARS LP BOX 1976〜1982』9枚組(Bonus disc入り)もある(相方のだけど…
)から、もしゲットしたところで何回針を落とすかは甚だ疑問。
そもそも180g重量盤、最新リマスター、ヴァイナル・カッティングという仕様にも、ぶっちゃけほとんど期待してない。微細な違いが分かるほどのオーディオ機材も、そしてそんなに優れた耳も持っていないからだ。それでもやっぱり一度は聴き比べてみたい。それに、『SPACY』や『GO AHEAD』の手持ちの盤はボロくなっているし、シミがついたり、オビがなかったりする(オビ復刻があるかどうかは明白ではない)。『RIDE ON TIME』は被せデフ・ジャケ(CMスチール写真を使用)までは再現しちゃくれないんだろうな〜、とか。でもどうせゲットするなら、『FOR YOU』とか『SPACY』はメガジャケが欲しいなぁ…、なんて
。通常は、オリジナル盤を持っていれば復刻盤はスルー、が自分の基本ポリシーだけど、今回はやっぱりタツローさん、いろいろ迷ってしまうな。でも下手に迷ってると、特典付きはサッサと売り切れる。もっともカセットは、自分的に完全に不要だけどな。
いつもは特典商法を揶揄するけれど、さぁ、今回はどうする?>自分
TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection オフィシャル特設ページ
タツロー氏は自分の音楽を、“パターン・ミュージック”だと表現している。実際 RCA/AIR YEARSの頃は、4リズム主体のリズム・アンサンブルにヴォーカルやソロ楽器を乗せて楽曲を構築していた印象。が、それ以後は、徐々に打ち込み度が高くなっていったことも手伝って、ヴォーカルを前面に出して歌を聴かせるフォーマットへと変容していった。すべての音が氏の手の内から生まれるのなら、そこに新たなケミストリーは生まれない。いわば予定調和の世界。もちろんそれが悪いワケではなく、それぞれに良さがあるのだが。
昨年ツアーでタツローさんは、盛んに転売ヤー対策を訴えていたそうだから、今回のRCA/AIR YEARSリイシューはそのひとつの成果だろう。でもそれなら<完全生産限定盤>では意味がなく、末端のエンド・ユーザーにシッカリ届く努力をしなければ、逆に転売ヤーを喜ばせるだけに終わる。在庫を抱えられないレコード会社の事情は理解しているが、そこは氏の意図を汲んで柔軟に対処してほしいもの。“限定”を謳って、マーケットを高速回転させるのが狙いであると思いたい。
また RCA/AIR YEARSの8作を一気に復刻するのではなく、5月から5ヶ月連続で小出しにしていくというのもニクイところ。何せ1枚4400円(2枚組5500円)という価格設定なので、一度に出されるとコスパ的に厳しい。でもこのパターン、毎月1〜2枚ならば何とか、と購入意欲を喚起させられる。自分的にはオリジナル・アナログ盤はひと通り持っているし、02年に発売された『THE RCA/AIR YEARS LP BOX 1976〜1982』9枚組(Bonus disc入り)もある(相方のだけど…

そもそも180g重量盤、最新リマスター、ヴァイナル・カッティングという仕様にも、ぶっちゃけほとんど期待してない。微細な違いが分かるほどのオーディオ機材も、そしてそんなに優れた耳も持っていないからだ。それでもやっぱり一度は聴き比べてみたい。それに、『SPACY』や『GO AHEAD』の手持ちの盤はボロくなっているし、シミがついたり、オビがなかったりする(オビ復刻があるかどうかは明白ではない)。『RIDE ON TIME』は被せデフ・ジャケ(CMスチール写真を使用)までは再現しちゃくれないんだろうな〜、とか。でもどうせゲットするなら、『FOR YOU』とか『SPACY』はメガジャケが欲しいなぁ…、なんて

いつもは特典商法を揶揄するけれど、さぁ、今回はどうする?>自分
TATSURO YAMASHITA RCA/AIR YEARS Vinyl Collection オフィシャル特設ページ