pink lady night 2023mie_pink lady night

毎年恒例『新春“Pink Lady Night” 2023』@目黒Blues Alley Japan(2nd Show)に参加。この異形のライヴ・エンターテイメントも、ナンと今年で14回目を数える。そのうち10回以上に足を運んでいるはずなので、このイベントの展開や微妙な変化も感じていて。近年は大阪・横浜でも開催されるようになったし、昨年末には 10th Anniversary Special Live として行われた 2020年のホール公演(@日本橋三井ホール)のライヴCD / DVDがリリース。いまZ世代の間では、未知の昭和アイドルに対する注目度が上がっているそうだが、そんなノスタルジックな空気感も作用しているのか、今回のBlues Alleyライヴは追加公演が組まれ、2日間で3ステージが行われることになった。…とはいえ、残念ながら若い世代がライヴに来ている感じはなかったけれど。

どのレパートリーにも超・緻密でヤヤこしいアレンジが施されているのに、基本パターンはもうすっかり身に染み付いていて。年1回しか聴けないのに、その構成や展開は隅々まで分かっている。でもそこにチョッとした変化があったり、遊びの部分も加えられているので、まったく飽きることがない。そしてどんな奇想天外な編曲を施しても、メロディや歌詞の存在感が揺らがないのが、ピンク・レディー楽曲自体の完成度の高さを力強く証明している。

と同時に、今回ヒシと感じたのは、14年目を迎えても、20人超の演奏陣にほとんど変化がないこと。そりゃあポンタさんのように、コロナ禍のうちに傾いたドラム・セットが笑顔の写真に擦り替わってしまった人もいる でも大半はそのまま。バンドじゃなく単なるライヴ・プロジェクトなのに、その顔ぶれの一体感たるや これはもちろん未唯mieさんのお人柄や、マネージメントがうまく立ち回っているコトもあるのだろう。でも何より参加メンバーの皆さんが、このイベント/プロジェクトを心から楽しんでいる証拠。昨今の展開を見ていて、このイベントの存在が徐々に知られるようになってきた実感があるが、年末のCD / DVDリリースは更に大きなチャンスになる。未唯mieさんのインタビュー露出も増えているし、ちょっとでもこのイベントに興味をお持ちなら、覗き見してみる価値はあるはず。その深度は、ピュアなピンク・レディー・ファンよりも、ロックやポップスを聴きかじっているような音楽ファンの方がハッキリ感じられると思う。なにせキング・クリムゾンにディープ・パープル、ビーチ・ボーイズ等などが、ピンク・レディー・ナンバーに刷り込まれているのだからね。

ライヴ・レポートそのものは毎回同じようなモノになってしまうので、CD / DVD収録された時のライヴ・レポートを貼っておこう(http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52280430.html) 映像にも飛べます。

以下は今回のセットリスト。
pink lady night 2023 set


そして3月1日の未唯Mie の日には、CD2枚組のオールタイム・ベスト『MIE to 未唯mie 1981-2023』も発売予定。かくいうカナザワも、チョッとだけ協力させていただくコトになっております。東京・大阪でのレコ発ライヴもあります。

【東京】 2023年3月1日(水) BLUES ALLEY JAPAN
第1部 17:30 / 18:30 第2部 20:30 / 21:15
【大阪】 2023年4月30日(日)Billboard Live 大阪
第1部 14:00 / 15:00 第2部 17:00 / 18:00〜

未唯mie(vo) 井上鑑 (produce&arrange / kyd) 土方隆行(g/東京)YUMA HARA(g/大阪)バカボン鈴木(b)山本真央樹(ds)前田サラ(sax)大滝裕子(cho)