
レコードコレクターズ増刊『JEFF BECK ANTHOLOGY』発刊。ジェフ・ベック追悼で、レココレで組まれた過去4回の特集や関連記事を集成・復刻した別冊だ。カナザワも何度か寄稿させてもらっているので、それが再掲載されている。ギター専門誌ではないから、ジェフの楽器や奏法ではなく、あくまで音楽性や作品で掘り尽くす内容。そうすると、自ずと60~80年代の作品群が多くなるが、その頃の方がロック・シーン全般に及ぼす影響力は大きかった。
カナザワ関連の再掲載記事は以下の通り。
◆特集 ジェフ・ベック[2005年2月号]
□ 異ジャンルの要素が火花を散らす孤高のクロスオーヴァー・サウンド成立の過程
□ インスト期の背景を知るためのアルバム〜ジャズ・サイドからロックへのアプローチ
□ 第2期ジェフ・ベック・グループ〜インスト期を支えたミュージシャンの関連アルバム
□ 他のロック・ミュージシャンによる同様のアプローチ
◆ ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』[2014年5月号]
□ バック・メンバー解説〜マックス・ミドルトン/リチャード・ベイリー/フィル・チェンのキャリア概観
◆ ジェフ・ベック『ワイアード』[2016年12月号]
□ バック・メンバー解説〜ヤン・ハマー/ウィルバー・バスコム/ナラダ・マイケル・ウォルデン/エド・グリーンのキャリアを概観
このように、リアル・クロスオーヴァーの先陣を切ったジェフ・ベックについての論説が多いが、それこそ自分の望むところ。『BLOW BY BLOW』や『WIRED』は言うまでもないけれど、ロック史的には第1期ジェフ・ベック・グループとベック・ボガート&アピスへの橋渡しとして軽く扱われがちな第2期ジェフ・ベック・グループの人気が意外に高いのも、レココレ誌らしいところか。
過去の掲載をそのまま復刻しているので、もしかしたら後年明らかになった事実との齟齬があったりするかもしれないが、それはそれ。ジェフ・ベックの功績や影響力を客観的に検証するには、またとないテキストになるだろう。
改めて、Rest in Peace...
◆特集 ジェフ・ベック[2005年2月号]
□ 異ジャンルの要素が火花を散らす孤高のクロスオーヴァー・サウンド成立の過程
□ インスト期の背景を知るためのアルバム〜ジャズ・サイドからロックへのアプローチ
□ 第2期ジェフ・ベック・グループ〜インスト期を支えたミュージシャンの関連アルバム
□ 他のロック・ミュージシャンによる同様のアプローチ
◆ ジェフ・ベック『ブロウ・バイ・ブロウ』[2014年5月号]
□ バック・メンバー解説〜マックス・ミドルトン/リチャード・ベイリー/フィル・チェンのキャリア概観
◆ ジェフ・ベック『ワイアード』[2016年12月号]
□ バック・メンバー解説〜ヤン・ハマー/ウィルバー・バスコム/ナラダ・マイケル・ウォルデン/エド・グリーンのキャリアを概観
このように、リアル・クロスオーヴァーの先陣を切ったジェフ・ベックについての論説が多いが、それこそ自分の望むところ。『BLOW BY BLOW』や『WIRED』は言うまでもないけれど、ロック史的には第1期ジェフ・ベック・グループとベック・ボガート&アピスへの橋渡しとして軽く扱われがちな第2期ジェフ・ベック・グループの人気が意外に高いのも、レココレ誌らしいところか。
過去の掲載をそのまま復刻しているので、もしかしたら後年明らかになった事実との齟齬があったりするかもしれないが、それはそれ。ジェフ・ベックの功績や影響力を客観的に検証するには、またとないテキストになるだろう。
改めて、Rest in Peace...