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昨年秋に発刊した『AOR Light Mellow Premium 02 Golden Era 1976-1983』をネタにしたトーク・ショウを、下北沢と代田の中間にある小洒落たブックストア、本屋B&Bにて。こじんまりとしたイベントでしたが、笑いありオドロキありの、楽しいイベントになりました。お集まりいただいた皆さま、どうもありがとうございました。

福田クンとの「どういうトークショウにしようか」という打ち合わせの中で、ミュージシャンやプロデューサーの参加作を追い掛けるのは、今どき、データベースを使えばごく簡単。でもオマージュとか引用とか影響とかパクリとか、そういうのはクレジットを追っても見えてこない。ならばそこを実際に音を聴きながら検証しよう、というのが、前半の骨子になった。

ネタにしたのは、まずドゥービー・ブラザーズ/マイケル・マクドナルド<What A Fool Believes>オマージュ。キャプテン&テニールやロビー・デュプリーのネタ振りから、以下のあたりを福田クンから。あの耳馴染みのあるリフで、一同「やってまった…」とクスクス。(曲は順不同)
・John Valenti / Stephanie
・Ronnie Milsap / If You Don't Want Me To
・Brooklyn Dreams / I Won't Let Go
・The Isley Brothers / Baby Hold On
・Rita Lee / Lanca Perfume

続いても福田クン提案で、ボズ・スキャッグス<Lowdown>オマージュ。
・FCC / Let The Love On Through
・Tom Jans / Why Don't You Love Me
・Photoglo / Steal Away
・Jackie Lomax / Part Of My Life

そしてカナザワからのスティーリー・ダンのオマージュは、楽曲は限定せず、そのテイストを頂いてるのを。しかも最初は初期のカヴァーが多く、やがて本家関係者を招いてのオマージュになっていくのが興味深い、後に英欧でスティーリー・ダン・シンドロームが起きるが、それ以前から英国ではオマージュが多かった、なんて話も。
・Lauren Wood / Dirty Work(カヴァー)

・Richie Havens / Do It Again(カヴァー)
・Bliss Band / Don’t Do Me Any Favors
・Robert Kraft / Groove Speed
・Rab Noakes / Feeling Your Way
・Frank Weber / The Old Man

休憩を挟んでの後半は、ランダムに掲載ネタからのプチ・オススメ。ココは未CD化とか、CDがあってもちょっと手に入りにくいアイテム中心で。
【福田ネタ】
・Muscle Shoals Horns / More Than Ever Now
・Gary Ogan / Into My Heart, Out of My Mind
・Liner / Keep Reaching Out For Love
・Jim krueger / Last Call
・Mick Jackson / You're A Dream
【金澤ネタ】
・Jack Jones / This is it (Kenny Loggins Cover)
・Bishop & Gwinn / In you rEyes
・Isis / God Give Me A Reason
・Alan Price / Groovy Times(英米Version 違いの聴き比べ)
・Shari Ulrich / Not Gonna Stop

そして最後は、来たるべき『AOR Light Mellow Premium 03』(現在鋭意選盤中)へ向けての予告チラ見せで、非英語圏のネタを3曲、CCMを2曲ほど。CCMはブルース・ヒバードだけじゃねェゾ、とばかりに、Will McFarlane を紹介しました。

ちょっとした大学の講義みたいな匂いを漂わせつつ、でも空気は終始和やか。話の内容はそこそこマニアックで、AOR的にはだいたい中級者クラスかな。でもガイド本のあるべき姿は、ユーザーへの購入アドヴァイザー。だから某レア・グルーヴ系ガイド本みたいに、プライヴェート・プレスの羅列によるレア盤品評会にしてしまっては、ガイド本として本末転倒だと考える。そこはバランス感が重要と弁えて、しっかりセレクトしたい。『Premium 03』は、できたら今年秋頃には発刊に持ち込みたいな。

それにしても、こういうトーク・イベントは楽しい。ラジオ番組も最近はゲスト出演ばかりで、久しく自分のプログラムが持てていない。何処か、お声掛けてくれないかな〜