
モータウンに所属し、配下レーベルの名前にも使われたブルー・アイド・ソウル・グループ、レア・アース。60年代の前身時代からバンドを守っていた唯一のオリジナル・メンバー:ギル・ブリッジス(sax)が2021年に亡くなり、いよいよこのバンドも終焉の時を迎えたようだ。アルバムは20枚近くあるが、コンスタントなリリースは70年代いっぱいまでの13枚。そのうち68年のデビュー作『DREAMS / ANSWERS』から73年の8枚目『MA』までの絶頂期8作が、紙ジャケ/高音質/ハイレゾも可、という仕様で復刻された。個人的には、以前からぼちぼちとアナログ及び輸入CDで買い集めていたのだが、手に入れそびれていたアルバムもアリ。さすがに今回のリイシューを全部買う金銭的余裕はないので、まずは持ってなかったトコロと、ボーナス大量追加のアルバム、計4枚をゲットした。
で、「早く買っときゃ良かった!」と後悔したのが、日本初CD化となるこの2枚組ライヴ盤(CDは1枚に収録)。 71年発表の5作目『ONE WORLD』完成後に行われた全米ツアーから4カ所でライヴ・レコーディング。それにスタジオ録音の新曲を追加して、同年末に『IN CONCERT』として世に出ている。内容的には、まさにこのタイミングでのグレイテスト・ヒッツ・ライヴ。
前身時代からライヴで体力をつけてきたバンドなので、演奏はパーフェクト。テンプテーションズのカヴァー<Get Ready>が全米4位、そして<I'm Loosing You>も全米7位と人気うなぎ登りの真っ只中で、バンドの勢いが凄まじいし、オーディエンスのリアクションも熱狂的だ。しかも<Get Ready>は23分超、<I'm Loosing You>は14分超、ライヴでお披露目の新曲<Thoughts>も10分を超えるなど、インプロヴィゼーションたっぷり。これだけ白熱したアドリブ合戦を まんま収録したロック系実況録音盤は、それこそディープ・パープル『LIVE IN JAPAN』とか、オールマン・ブラザーズ・バンド『AT FILLMORE EAST』くらいしか思い浮かばない。オマケに<Get Ready>は編集されていて、実際は1時間近くプレイされたらしいから、もう開いたクチが塞がらない。
日本じゃ代表曲<Get Ready>が入った同名アルバムばかりが取り沙汰されるけど、実のところアルバム自体はかなり散漫。ロック好きで、インタープレイもイケるクチなら、レア・アース入門にはこのライヴ盤をオススメしたい。今回の復刻CDは、アーミー・バッグを模したギミック・ジャケも忠実に再現されていて、バック上部が被せ蓋になっている。
この後のレア・アースは、徐々に方向性を見失い、70年代も後半になるとメンバー・チェンジが増えて低迷する。ようやく持ち直してくるのは、77〜78年頃から。ジョン・ライアンがプロデュースした『GRAND SLAM』は、多少凸凹はあるものの、ディスクガイド『AOR Light Mellow Premium 02』にも掲載した。70年代に黄金期を築いたホワイト・ファンク・グループとしては、アヴェレイジ・ホワイト・バンドにも匹敵するかと。もう少し長く安定した活動ができて、そのまま80年代を迎えていたら、デヴィッド・フォスターとかボビー・コロンビーあたりをプロデューサーに呼んで、新たな展開を望めたかもしれないな。
前身時代からライヴで体力をつけてきたバンドなので、演奏はパーフェクト。テンプテーションズのカヴァー<Get Ready>が全米4位、そして<I'm Loosing You>も全米7位と人気うなぎ登りの真っ只中で、バンドの勢いが凄まじいし、オーディエンスのリアクションも熱狂的だ。しかも<Get Ready>は23分超、<I'm Loosing You>は14分超、ライヴでお披露目の新曲<Thoughts>も10分を超えるなど、インプロヴィゼーションたっぷり。これだけ白熱したアドリブ合戦を まんま収録したロック系実況録音盤は、それこそディープ・パープル『LIVE IN JAPAN』とか、オールマン・ブラザーズ・バンド『AT FILLMORE EAST』くらいしか思い浮かばない。オマケに<Get Ready>は編集されていて、実際は1時間近くプレイされたらしいから、もう開いたクチが塞がらない。
日本じゃ代表曲<Get Ready>が入った同名アルバムばかりが取り沙汰されるけど、実のところアルバム自体はかなり散漫。ロック好きで、インタープレイもイケるクチなら、レア・アース入門にはこのライヴ盤をオススメしたい。今回の復刻CDは、アーミー・バッグを模したギミック・ジャケも忠実に再現されていて、バック上部が被せ蓋になっている。
この後のレア・アースは、徐々に方向性を見失い、70年代も後半になるとメンバー・チェンジが増えて低迷する。ようやく持ち直してくるのは、77〜78年頃から。ジョン・ライアンがプロデュースした『GRAND SLAM』は、多少凸凹はあるものの、ディスクガイド『AOR Light Mellow Premium 02』にも掲載した。70年代に黄金期を築いたホワイト・ファンク・グループとしては、アヴェレイジ・ホワイト・バンドにも匹敵するかと。もう少し長く安定した活動ができて、そのまま80年代を迎えていたら、デヴィッド・フォスターとかボビー・コロンビーあたりをプロデューサーに呼んで、新たな展開を望めたかもしれないな。