

はぁ〜、ようやく出ましたか。YUTAKAこと横倉裕の1stアルバム『LOVE LIGHT』(78年)。今回ソニーミュージックのALDELIGHT CITY POP COLLECTIONから復刻されたのは、当時アルファから出た左のイラストのオリジナル・ジャケの方。右の赤いイルミネーション(?)のジャケは、81年に出たUS盤のもので、同時期に日本でもこのジャケで再発。その後アルファの配給先が変わるタイミングで2度ほどCD化された。が、90年代後半以降、アルファがレコード会社から原盤管理会社に縮小されたこともあって、そのまま塩漬け状態に。かく言う自分も過去 何度か再発を打診したが、諸々事務的管理が良くなくて、話は進まず。それが2020年の創立50年を機に、やっと少しずつ整理が進められてきたらしい。
で、この『LOVE LIGHT』。横倉はブラジリアンなポップスを聴かせたNOVOのリーダーで、グループを解散して渡米すると、セルジオ・メンデスに師事。L.A.で修行したり活動を続ける中で、喜多島修や松居カズ、日系人バンド:ヒロシマのメンバーらと知り合い、デイヴ・グルーシン&ラリー・ローゼンのプロデュースでこの初ソロ・アルバムを出した。
後には自分で琴も弾くようになるユタカだが、ここではまだ作編曲とピアノ、ヴォーカルと一部シンセのみ。その分、デイヴ・グルーシン(syn, kyd)一派のミュージシャンが大挙参加。スティーヴ・ガッドにエイブ・ラボリエル、シーウインドのケン・ワイルド(b)、エディ・ダニエルズ(sax)に、ヴォーカルではパティ・オースティンもいて、タイトル曲ではユタカとムーディーなデュエットを聴かせる。
10年後にGRPと契約して作ったアルバム群と比べると、喜多島修の琴や松居カズの尺八など、和楽器導入はまだ少し熟れていない感がある。最初のアルバムなので、日本人としてのアンデンティティを意識しすぎて、少し盛り込みすぎたか。それでもユタカが書き下ろし、グルーシンと2人でアレンジした<Dragonfly>なんて、かなりの名曲。ヴォーカル入りの<The Rest of My Life>も佳曲と言える。
このクロスオーヴァー/フュージョン作をシティポップの並びで出したのはチョイ強引っぽいけれど、きっとそれだけニーズがあった、というコトだろう。アルファから出したのに、未だCD化されないハーヴィー・メイソン『STONE MASON』(82年)とか、<Everything Must Change>の作者ベナード・アイグナーのソロとかも、この際どうぞヨロシクと。
後には自分で琴も弾くようになるユタカだが、ここではまだ作編曲とピアノ、ヴォーカルと一部シンセのみ。その分、デイヴ・グルーシン(syn, kyd)一派のミュージシャンが大挙参加。スティーヴ・ガッドにエイブ・ラボリエル、シーウインドのケン・ワイルド(b)、エディ・ダニエルズ(sax)に、ヴォーカルではパティ・オースティンもいて、タイトル曲ではユタカとムーディーなデュエットを聴かせる。
10年後にGRPと契約して作ったアルバム群と比べると、喜多島修の琴や松居カズの尺八など、和楽器導入はまだ少し熟れていない感がある。最初のアルバムなので、日本人としてのアンデンティティを意識しすぎて、少し盛り込みすぎたか。それでもユタカが書き下ろし、グルーシンと2人でアレンジした<Dragonfly>なんて、かなりの名曲。ヴォーカル入りの<The Rest of My Life>も佳曲と言える。
このクロスオーヴァー/フュージョン作をシティポップの並びで出したのはチョイ強引っぽいけれど、きっとそれだけニーズがあった、というコトだろう。アルファから出したのに、未だCD化されないハーヴィー・メイソン『STONE MASON』(82年)とか、<Everything Must Change>の作者ベナード・アイグナーのソロとかも、この際どうぞヨロシクと。