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諸々お世話になっているkyd奏者・アレンジャーである安部潤さんからのお誘いで、『SINGHA presents ETC. × Neighbors Complain Live in Tokyo 2023』@新代田FEVER に急遽。ETC.はタイの人気ロック・バンドで、そのサウンドはシティポップ〜AOR系との触れ込み。聞いてみたら対バンは、地元大阪から東京へ進出してきて10年ほど付き合いがあるNeighbors Complain。「そういや、タイのバンドとコラボするってインフォがあったっけ」と思い出し、ならば調整して行くしかないじゃん!と。
アベジュンさんは、ジャズ・フュージョンが盛んなタイの国民的サックス奏者Koh Mr. Saxman のサポートで頻繁にタイへ行っていて、現地でセッション活動をしているETC.のメンバーと親しくなったそう。ETC.も10年以上のキャリアがあり、看板シンガーのヌンさんはソロ活動も行なっているらしい。そのETC.からNeighbors Complainサイドに共演の申し込みがあり、今回リリースされた<Cruisin' Till Sunrise 〜日の出までクルージング>が作られた。週末には、代々木公園で開催されていたタイ・フェス2023に出演していたそうで、日本のライヴ・ハウスに出るのは初めてなのかな? Neighborsは個人的に、コロナ真っ只中の21年に 銀座Lounge ZERO、Blue Note Tokyoで観ているので、それ以来約1年半ぶりなる。
スタートはNeighbors。フロントアクトなので時間が短めだから、ノッケからファンキーなナンバーで勢いよく飛ばしてくる。でもそこに<Ain't No Stoppin' Us Now>(マクファッデン&ホワイトヘッド)とか<Never Too Much>(ルーサー・ヴァンドロス)、<Before I Let Go>(メイズ)といったR&Bカヴァーを盛り込み、メロウネスやアーバニズムも忘れていない。飛び道具としてのギターも好調だったし、メンバーのコーラスにも成長を感じた。カヴァー集が続いたので、現在制作中というオリジナル・ニュー・アルバムが楽しみ。
そしてお初のETC.。すごく上手い!とはジュンさんから聞かされてたけど、スミマセン、ちょっと見くびってました。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムに2キーボードという6人が繰り出すサウンドはやたらと分厚くて、シティポップというより、80's AORのノリ。分かりやすくいうと、ジノ・ヴァネリのサウンドに杉山清貴風のヴォーカルが乗る、という感じ。スロウ・チューンはシカゴ風のパワー・バラードというか既聴感があって若干ベタな印象だけれど、朗々と歌い上げるので、それにはフィットしている。逆に今の若い世代には、分かりやすくてエモく映るのかも。日本での1stアルバムを聴くと、かなりポップに効きやすくまとめてある。どうやらこのバンドはライヴで聴いた方がスゴイのかもしれない。
いずれにぜよ、今の日本でシティポップと呼ばれている若手より遥かに本格的で、演奏スキルも表現力もメチャ高い。ドラムなんて、注目され始めた頃のヴィニー・カリウタさながらのパワー&手数の多さで、かなりヤラレた。例えば、ヒゲダンやKing Knuみたいに演奏力のあるバンドが、至って素直にAORへ向かったなら…、というイメージ。今ドキの日本の若手バンドは良くも悪くもスレていて、そこにビジネスの匂いが潜んでいたりするけど、多くのアジアのバンドには、そういう計算高さはあまり感じないんだな。
それにしても、まだ日本にCDが届いたばかりというのに、オーディエンスのリアクションの良さにまたまたビックリ。タイ人のファンが多かった、というコトはないと思うが、やっぱりNeighborsの熱心なファンが早くからETC.もチェックしたのかしらね? ラストはNeighborsからOTO君が参加し、一緒にコラボ曲<Cruisin' Till Sunrise 〜日の出までクルージング>を披露。トーク・ボックス共演という珍しい瞬間が楽しめた。
シティポップを演っている海外バンドが日本進出を図るケースはETC.以外にもある。けれどETC.の実力は、自分が知る限りトップクラス。国内勢だってうかうかしてると喰われちゃうぞォ〜。




スタートはNeighbors。フロントアクトなので時間が短めだから、ノッケからファンキーなナンバーで勢いよく飛ばしてくる。でもそこに<Ain't No Stoppin' Us Now>(マクファッデン&ホワイトヘッド)とか<Never Too Much>(ルーサー・ヴァンドロス)、<Before I Let Go>(メイズ)といったR&Bカヴァーを盛り込み、メロウネスやアーバニズムも忘れていない。飛び道具としてのギターも好調だったし、メンバーのコーラスにも成長を感じた。カヴァー集が続いたので、現在制作中というオリジナル・ニュー・アルバムが楽しみ。
そしてお初のETC.。すごく上手い!とはジュンさんから聞かされてたけど、スミマセン、ちょっと見くびってました。ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムに2キーボードという6人が繰り出すサウンドはやたらと分厚くて、シティポップというより、80's AORのノリ。分かりやすくいうと、ジノ・ヴァネリのサウンドに杉山清貴風のヴォーカルが乗る、という感じ。スロウ・チューンはシカゴ風のパワー・バラードというか既聴感があって若干ベタな印象だけれど、朗々と歌い上げるので、それにはフィットしている。逆に今の若い世代には、分かりやすくてエモく映るのかも。日本での1stアルバムを聴くと、かなりポップに効きやすくまとめてある。どうやらこのバンドはライヴで聴いた方がスゴイのかもしれない。
いずれにぜよ、今の日本でシティポップと呼ばれている若手より遥かに本格的で、演奏スキルも表現力もメチャ高い。ドラムなんて、注目され始めた頃のヴィニー・カリウタさながらのパワー&手数の多さで、かなりヤラレた。例えば、ヒゲダンやKing Knuみたいに演奏力のあるバンドが、至って素直にAORへ向かったなら…、というイメージ。今ドキの日本の若手バンドは良くも悪くもスレていて、そこにビジネスの匂いが潜んでいたりするけど、多くのアジアのバンドには、そういう計算高さはあまり感じないんだな。
それにしても、まだ日本にCDが届いたばかりというのに、オーディエンスのリアクションの良さにまたまたビックリ。タイ人のファンが多かった、というコトはないと思うが、やっぱりNeighborsの熱心なファンが早くからETC.もチェックしたのかしらね? ラストはNeighborsからOTO君が参加し、一緒にコラボ曲<Cruisin' Till Sunrise 〜日の出までクルージング>を披露。トーク・ボックス共演という珍しい瞬間が楽しめた。
シティポップを演っている海外バンドが日本進出を図るケースはETC.以外にもある。けれどETC.の実力は、自分が知る限りトップクラス。国内勢だってうかうかしてると喰われちゃうぞォ〜。



