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以前からチョッとしたお付き合いがあるギタリスト:渡辺格さんからお招きいただき、氏がサポートされている稲垣潤一コンサート2023@さいたま市文化センターへ。稲垣さんのパフォーマンスは林哲司さんのイベント等々で何度も観ているけれど、ソロ・ステージに足を運ぶのは、ナンと約40年ぶり。デビューしてヒットを連発していた頃に観たきりで、10年くらい前の旧作再発シリーズの解説とか『Light Mellow 稲垣潤一』を組ませてもらった割には、トンとご無沙汰してしまっていた。どーもスミマセン…(以下ネタバレあり)

コンサートはオンタイムでスタート。アタマ2曲から、いきなりドラムを叩きながらのヴォーカル・パフォーマンスで意表を突かれた。ドラマー出身の稲垣さん故、ドラムを叩きながら歌うコーナーがあるのは既定路線なのだけど、まさかノッケから来るとは そのあとはマイク片手にフロントに立ち続け、長いキャリアの様々な側面からバランスよくチョイス。約2時間のステージに、アコースティック・セット、ピアノ・デュオ、デュエットによるユーミン・カヴァー<Hello My Friend>、林哲司さんとのコラボによる最新曲< 哀しみのディスタンス>などを、無理なくナチュラルにハメ込んで聴かせてくれた。

稲垣さんも今年の誕生日で古希を迎える。でもあの個性的なウェット・ヴォイスに衰えはまったく感じられず、声を張り上げるところも半ば淡々と、コトも無げに平然と歌い切る。決してスゴ味のある歌い方ではないけれど、実は歌うとメチャ難しい、というパターン。そして終始落ち着きのある、オトナの男の佇まい。妙齢(かつて…だった)な女性ファンが離れないのが十分に納得できる、とても均整のとれたパフォーマンスだった。これで40年とは、ホントに頭が下がります。

メンバーは塩入俊哉(kyd)、渡辺格(g)、岡沢茂(b)、曽根未宇司(ds)、渡部沙智子(cho)というファンの皆さんにはお馴染みのメンバー。個人的には、岡沢さんは3月末の黒住憲五さん以来。コーラス渡部女史はMIE未唯さんで何度も観ているはずなのに、雰囲気が違ってて、格さんに言われるまで気づかなかったわ…

大きな盛り上がりでアンコールに突入し、稲垣さんは再びドラムに座って登場し2曲。<思い出のビーチクラブ>で、ボブ・ウェルチ<Ebony Eyes>を口ずさんでいたのは、きっと自分くらいだろう …にしても、<ドラマティック・レイン><夏のクラクション>と畳み掛けるあたりは、やっぱりヒット曲の強さを実感。もちろん<クリスマスキャロルの頃には>とか他にもヒットはあるけれど、こうした世間に広く通用する人気曲があったからこそのロング・キャリア。(山下)達郎さんも、「ツアーでは<クリスマス・イヴ>は絶対やる」と言ってるように、耳タコでも、捨てちゃいけないモノってあるモノなのだ。

以下、今ツアーのセットリスト。この日のライヴで入替があったかどうかは把握してません…

1. Memory Flickers
2. SHINE ON ME
3. 君の瞳はそのままに
4. まちがえた夏
5. 246:3AM
6. 星降る二人
7. Unlimited
8. 君がそばにいるだけで僕はすべてを手に入れた
9. ブルージン・ピエロ
10. 大人の夏景色
11. Hello My Friend
12. 哀しみのディスタンス
13. サザンクロス
14. 君に逢いたい午後
15. 彼女はBLOOD TYPE B
16. 1ダースの言い訳
-- Encore --
17. 思い出のビーチクラブ
18. ドラマティック・レイン
19. 夏のクラクション
20. WAKE UP

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