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Voice of Bossa Nova、<イパネマの娘(The Girl from Ipanema)>ので知られるアストラッド・ジルベルトが、5日、米国フィラデルフィアの自宅で亡くなった。現時点では死因は未公開。享年83歳だった。
「今日、おばあちゃんが星になって、おじいちゃんのジョアン・ジルベルトの隣にいるという悲しい知らせが届けられました」(ソフィア・ジルベルト=孫)

アストラッド・ジルベルト(生名アストラッド・エヴァンジェリーナ・ワイナート)は、1940年ブラジル・バイーア州生まれ。母がブラジル人で父親はドイツ人。1959年にジョアン・ジルベルトと結婚し、63年に米国に移住している。同年3月、アストラッドは夫ジョアンがジャズ・サックス奏者スタン・ゲッツと作った『GETZ / GILBERTO』に参加。彼女はそれまでシンガーとして活動したことはなかったが、プロデューサーのクリード・テイラーが彼女の囁くような歌声を気に入り、<イパネマの娘>を歌うことに。

するとコレが世界的な大ヒット。クリードの誘いもあってソロ・デビューし、ボサノヴァの魅力を世界に広めた。

ブラジル音楽はあまり深追いしていないので、当ブログではあまり取り上げていないが、彼女の歌声はまさにボサノヴァのデフォルト。所在なさげなふわふわヴォーカルが、新鮮に響いた。特に意識はしていなくても、この歌声は誰もが必ず何処かで耳にしていると思う。

日本での人気も高く、トロンボーン奏者:向井滋春が共演アルバム『SO & SO』(83年)を作ったり、『Temperance』(97年)というアルバムを日本制作でリリースしたり。記録より、記憶に残る歌声だった。

Rest in Peace...