
個人的ライヴ・ウィークの休息日。ホントはイベントに行こうか、とも思ったけれど、ちょっと疲労困憊気味で、自分で自分が使いモノにならない。それでもいま手掛けている2枚のコンピレーション盤のセレクトを進行。さて使用許諾はどうなるか? 情報公開はしばしお待ちを。
そこでのご紹介は、音楽ライター仲間である近藤正義氏が企画・監修したPIPER 『COOL SELECTION』。5月末日にリリースされたばかりで、これからの季節にジャスト・フィットな一枚だ。氏とは、5年前のPIPER紙ジャケ再発プロジェクトでご一緒したけれど、ご自身がギター弾きでもあって、筋金入りのPIPERファン。ずいぶん前からこの企画を温めていたらしく、なかなか気合いの籠ったコンパイルになっている。
PIPERといえば、故・村田和人の盟友であり、村田バンドの要たるギタリスト:山本圭右が率いたグループ。オリジナル・アルバムは5枚あって、デビュー・アルバムのみバンド編成。その後はドラマー不在の3人体制となり、リン・ドラムなどリズム・マシーンを使った打ち込みサウンドへ移行した。でもそれが怪我の功名か、持ち前の軽やかなサウンドがウケて、相応の人気を獲得。かくいう自分も2枚目からはずっとリアルタイムで聴いてきた。そして近年は、宅録系なんちゃってトラックメイカーたちが急増してヴェイパー・ウェイヴが話題になる御時世。それが現在の世界的シティポップ・ブームにも寄与したワケで、PIPERも海外で人気が高い。18年の4作初CD化に続いて早々とアナログ盤が出たのも、海外需要を見込んでのモノだった。
それもあってか、このコンピも、1stは大胆にスルー。83年2nd 『SUMMER BREEZE』から5曲、同年3rd『GENTLE BREEZE』から6曲、84年4th『SUNSHINE KIDZ』から4曲、ムーン移籍後の85年5th『LOVERS LOGIC』から3曲という18曲に、ボーナス・トラックとしてライヴ・ヴァージョンを1曲追加して収めている。まさに彼らの美味しいトコロだけを濃縮した、絶品コンピになっているのだ。拙監修のディスクガイド『Light Mellow 和モノ』でも、PIPER 2nd〜5thで10曲をリコメンドしているけれど、それはすべて収録。つまり、カナザワが彼らのコンピを組んでも、選曲は大して変わらん
というコト。今後は PIPERを聴こうと思ったら、どのオリジナル・アルバムを選ぶか迷うより、黙ってコレだな
PIPERといえば、故・村田和人の盟友であり、村田バンドの要たるギタリスト:山本圭右が率いたグループ。オリジナル・アルバムは5枚あって、デビュー・アルバムのみバンド編成。その後はドラマー不在の3人体制となり、リン・ドラムなどリズム・マシーンを使った打ち込みサウンドへ移行した。でもそれが怪我の功名か、持ち前の軽やかなサウンドがウケて、相応の人気を獲得。かくいう自分も2枚目からはずっとリアルタイムで聴いてきた。そして近年は、宅録系なんちゃってトラックメイカーたちが急増してヴェイパー・ウェイヴが話題になる御時世。それが現在の世界的シティポップ・ブームにも寄与したワケで、PIPERも海外で人気が高い。18年の4作初CD化に続いて早々とアナログ盤が出たのも、海外需要を見込んでのモノだった。
それもあってか、このコンピも、1stは大胆にスルー。83年2nd 『SUMMER BREEZE』から5曲、同年3rd『GENTLE BREEZE』から6曲、84年4th『SUNSHINE KIDZ』から4曲、ムーン移籍後の85年5th『LOVERS LOGIC』から3曲という18曲に、ボーナス・トラックとしてライヴ・ヴァージョンを1曲追加して収めている。まさに彼らの美味しいトコロだけを濃縮した、絶品コンピになっているのだ。拙監修のディスクガイド『Light Mellow 和モノ』でも、PIPER 2nd〜5thで10曲をリコメンドしているけれど、それはすべて収録。つまり、カナザワが彼らのコンピを組んでも、選曲は大して変わらん

