


未唯mie 『裏Pink Lady Night 2023』@目黒 Blues Alley Japan 2days の2日目、入替制の1st Set にお邪魔。正月恒例イベントとして定着した表Pink Lady Nightは、Pink Lady の代表曲、ヒット・ナンバーを、鐘やら太鼓やらの和楽器を含む20名越えの大編成で、国際色およびパロディ精神満載の奇妙キテレツなアレンジで楽しく聴かせてきた。今回はそのフォーマットはそのままに、演目をPink LadyのシングルB面曲やアルバム収録曲に変更するという初モノ企画。衣装も着物や羽織袴中心から浴衣や甚平姿が多くなって、真夏の出し物感が強くなっている。
裏Pink選曲なので、実は世代がズレてる自分的には、馴染みの深い曲はあまり多くない。が、通常バンド編成での裏 Pinkは何度か観ているので、聴き覚えのある曲もいくつか。だからこの企画ならではのユニークな編曲アイディアが、シッカリと受け継がれていることが分かる。表Pink Lady Nightは久米大作のアレンジだったが、今回は久米に加えて、白井良明・バカボン鈴木・村田陽一・葛岡みちの4人が編曲を手掛け、バラエティ感が更に広まった。
モータウン・ビートに乗った<パパイヤ軍団>、ヨーデルなんか交えて"It's a Small World"的展開が図られた<アクセサリー>、アカペラで始まってジャズ・バラードにお囃子が乗る<逃げろお嬢さん>、演歌チックというより昭和の時代劇の主題歌風になってコブシを効かせて迫る<レディーX>、更にプログレ展開の<事件が起きたらベルが鳴る>とか、ラテン〜サルサのパーカッション乱舞が楽しい<スーパーモンキー孫悟空>に、スカ・ビートの<ピンクの林檎>も。<キャッチ・リップ>では、ライト・ファンク〜高速4ビート〜ビッグ・バンドと目まぐるしくギア・チェンジし、本編ラスト<ドラゴン>ではレッド・ツェッぺリン<移民の歌>のリフとラップを乗せたヒップホップ・ビートが交互に飛び出す大ネタ使いに爆笑。
意外にもボサに変貌した<ザ・忠臣蔵'80>にビックリしたが、小編成で賄えそうなこのアレンジに、この大人数がどう臨んでいるかと思ったら、まぁ、みんな芸が細かい。例えば、何人かがそれぞれ音色の異なるトライアングルを用意して、リズムに乗って鳴らすタイミングをズラし、全体で大きなアンサンブルを形成している
オーディエンスにはいつものようにフリフリで踊る元・親衛隊の方々もいたけれど、そんな音楽的な深み・チャレンジを、何処まで伝わっているのかな…
そういえば、今回初参加のドラマーSATOKO。このバンドのEternal Drummer:村上ポンタ秀一の遺影の下で、終始笑顔を見せながらオープン・ハンドで叩いていたのが印象的でした。
今年は、表Pink Lady Nightも10周年記念ライヴが商品化されるなど、この企画にとってはチョッとした節目になった感がある。そういうタイミングで、表・裏の Pink Lady Night が出揃ったワケで、こちらもカタチとして残して欲しいもの。もしかして来年の正月公演は、表曲をメインに据えつつ、意外性の高い裏曲を交えるのもアリかな?
裏でコソッと進行しているコトもあるようなので、まだまだ未唯mieさん、いろいろ楽しませてくれそうです。

モータウン・ビートに乗った<パパイヤ軍団>、ヨーデルなんか交えて"It's a Small World"的展開が図られた<アクセサリー>、アカペラで始まってジャズ・バラードにお囃子が乗る<逃げろお嬢さん>、演歌チックというより昭和の時代劇の主題歌風になってコブシを効かせて迫る<レディーX>、更にプログレ展開の<事件が起きたらベルが鳴る>とか、ラテン〜サルサのパーカッション乱舞が楽しい<スーパーモンキー孫悟空>に、スカ・ビートの<ピンクの林檎>も。<キャッチ・リップ>では、ライト・ファンク〜高速4ビート〜ビッグ・バンドと目まぐるしくギア・チェンジし、本編ラスト<ドラゴン>ではレッド・ツェッぺリン<移民の歌>のリフとラップを乗せたヒップホップ・ビートが交互に飛び出す大ネタ使いに爆笑。
意外にもボサに変貌した<ザ・忠臣蔵'80>にビックリしたが、小編成で賄えそうなこのアレンジに、この大人数がどう臨んでいるかと思ったら、まぁ、みんな芸が細かい。例えば、何人かがそれぞれ音色の異なるトライアングルを用意して、リズムに乗って鳴らすタイミングをズラし、全体で大きなアンサンブルを形成している


今年は、表Pink Lady Nightも10周年記念ライヴが商品化されるなど、この企画にとってはチョッとした節目になった感がある。そういうタイミングで、表・裏の Pink Lady Night が出揃ったワケで、こちらもカタチとして残して欲しいもの。もしかして来年の正月公演は、表曲をメインに据えつつ、意外性の高い裏曲を交えるのもアリかな?
裏でコソッと進行しているコトもあるようなので、まだまだ未唯mieさん、いろいろ楽しませてくれそうです。
