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ジャズ・ベースの巨匠リチャード・デイヴィスが亡くなった。デイヴィスの娘に拠れば、6日の午後、2年間のホスピス療養の末に逝去したとのこと。享年93歳だというから、大往生と言って良いだろう。リーダー作も多く、70年代はMuseレーベルを拠点に活動。サラ・ヴォーンのバック・バンドで頭角を現したのち、アーマンド・ジャマル、アンドリュー・ヒル、ミルト・ジャクソンなどのセッションに参加。とりわけエリック・ドルフィーとの活動は、彼の名声を高めた。
そうしたジャズ本業の演奏に加え、ロックやポップス系、特にシンガー・ソングライター作品のセッションに呼ばれることが多々。アコースティック・チューンやジャズ・アレンジの楽曲に、ウッド・ベースで声が掛かる機会が多かった。なので、アルバムで1〜2曲だけ弾いている、というパターンが多いが、その分、耳の残るプレイが少なくなかった。
ジャズ系でも、カル・ジェイダーやゲイリー・マクファーランド、ウェス・モンゴメリー、ガボール・ザボあたりのセッションが目立つので、バリバリの4ビートというよりは、フレキシブルなセンスを持っていたのだろう。クロスオーヴァー寄りのウッド・ベース奏者というと、自分世代ではロン・カーターが突出した存在だと思うが、ポップ・ロック系セッションへの参加はデイヴィスの方が目立っていた。
その手の最初の名演が、ヴァン・モリソンの68年作『ASTRAL WEEKS』。その後もラスカルズ、ローラ・ニーロ、フリー・デザイン、ジョン・サイモン、エリック・ジャスティン・カズ、ポール・サイモン、ダニー・オキーフ、アストラッド・ジルベルト、エスラ・モホーク、カーリー・サイモン、メリサ・マンチェスター、ボニー・レイット、キャロル・ベイヤー・セイガーなどのセッションに参加し、ブルース・スプリングスティーン『GREETINGS FROM ASBURY PARK N.J.(アズベリー・パークからの挨拶)』、エリオット・マーフィーのアルバムにも参加している。ウィスコンシン繋がりのベン・シドランとは、共演アルバムも出していた。
近年、ポップ・ロック・シーンに於けるウッド・ベースの存在が高まり、ジャズ方面からのクロスオーヴァー化が(再度)進んできている。エスペランサの登場で、若い女性プレイヤーも急増した。そうした潮流の源泉、先駆的存在がデイヴィスだったのかも…。
Rest in Peace...
ジャズ系でも、カル・ジェイダーやゲイリー・マクファーランド、ウェス・モンゴメリー、ガボール・ザボあたりのセッションが目立つので、バリバリの4ビートというよりは、フレキシブルなセンスを持っていたのだろう。クロスオーヴァー寄りのウッド・ベース奏者というと、自分世代ではロン・カーターが突出した存在だと思うが、ポップ・ロック系セッションへの参加はデイヴィスの方が目立っていた。
その手の最初の名演が、ヴァン・モリソンの68年作『ASTRAL WEEKS』。その後もラスカルズ、ローラ・ニーロ、フリー・デザイン、ジョン・サイモン、エリック・ジャスティン・カズ、ポール・サイモン、ダニー・オキーフ、アストラッド・ジルベルト、エスラ・モホーク、カーリー・サイモン、メリサ・マンチェスター、ボニー・レイット、キャロル・ベイヤー・セイガーなどのセッションに参加し、ブルース・スプリングスティーン『GREETINGS FROM ASBURY PARK N.J.(アズベリー・パークからの挨拶)』、エリオット・マーフィーのアルバムにも参加している。ウィスコンシン繋がりのベン・シドランとは、共演アルバムも出していた。
近年、ポップ・ロック・シーンに於けるウッド・ベースの存在が高まり、ジャズ方面からのクロスオーヴァー化が(再度)進んできている。エスペランサの登場で、若い女性プレイヤーも急増した。そうした潮流の源泉、先駆的存在がデイヴィスだったのかも…。
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