
日本のベテラン・フュージョン・グループのいくつかも相当にしぶといが、この英国ジャズ・ファンクのレジェンドもバリバリ頑張っています。シャカタク、4年ぶりのニュー・アルバム『EYES OF THE WORLD』。企画モノや日本のみリリースが少なくないので、果たしてコレが通算でオリジナル何作目とかは言えないけど、デビュー43年目で、おおよそ30枚前後のリリースがあるのは確か。「ヘェ、まだ演ってたんだ…」なんて意地悪な声もありそうだけど、来日公演もコンスタントに行なっており、何年か前に足を運んだ時には手堅くオーディエンスを集め、なかなかの盛り上がり。あれにはちょっと驚いたものだ。
コロナ・パンデミックはきっと彼らの活動にも暗い影を落としたと思うが、ニュー・アルバムを聴く限り、心配ご無用。安定=マンネリという構図には陥らず、シャカタクらしさを滲ませた上で、地に足のついた創作を続けている。
ジル・セイワードのヴォーカルが存在感を増し、インスト+コーラスの作風が歌モノ中心に推移しているのは、ココしばらくの変わらぬ傾向。いつものシャカタク節はそこそこで、振り幅広くラテン・フュージョンに寄ってみせたりも。でも今回は、よりゆったりと、懐の深い作りになっている。70年代初めから歌っているジルもサスガにお歳を召したからか、ミディアム・スロウの楽曲が多め。やや低めのトーンで、余裕たっぷりに歌うパターンが増えた気がする。でもAOR好きには、それがこちら側へ寄ってきたようにも受け取れて、ここ何作かで一番馴染みやすい仕上がりだ。
ジル以下、結成メンバーのビル・シャープ (kyd), ロジャー・オデル (ds)、そして少しだけ遅れて参加のジョージ・アンダーソン (b) はずーっと健在。元メンバーのキース・ウインター、元メゾフォルテのフリドリック・カールソンという2人のギタリストも随所に参加し、両者で掛け合いを披露する場面も。ゲストでドン・グルーシン、ネルソン・ランジェル(sax) も参加。ホーン・セクションが活躍する場面もいつになく多くて、 <Every Day Is Summer>なんて何処かアース・ウインド&ファイアー風だ。R&B色濃いめでメロウに迫る<Never Meant To Be>も、これまでにあまりなかったタイプの楽曲。
そういえば、シャカタクの前身であるトラックスというバンドは、ビル・シャープ、ロジャー・オデル、キース・ウインターに、何とトレヴァー・ホーンがベース。以前インタビュー取材した時、ロジャーに「トラックスのアルバムを探してるんだ」と言ったら、何と帰国してからCD-Rに焼いて送ってくれた、なんてビックリ体験も。10月には東京・横浜・大阪でのBillboard Liveツアーが控えているから、久しぶりに出掛けてみようかな?
ジル・セイワードのヴォーカルが存在感を増し、インスト+コーラスの作風が歌モノ中心に推移しているのは、ココしばらくの変わらぬ傾向。いつものシャカタク節はそこそこで、振り幅広くラテン・フュージョンに寄ってみせたりも。でも今回は、よりゆったりと、懐の深い作りになっている。70年代初めから歌っているジルもサスガにお歳を召したからか、ミディアム・スロウの楽曲が多め。やや低めのトーンで、余裕たっぷりに歌うパターンが増えた気がする。でもAOR好きには、それがこちら側へ寄ってきたようにも受け取れて、ここ何作かで一番馴染みやすい仕上がりだ。
ジル以下、結成メンバーのビル・シャープ (kyd), ロジャー・オデル (ds)、そして少しだけ遅れて参加のジョージ・アンダーソン (b) はずーっと健在。元メンバーのキース・ウインター、元メゾフォルテのフリドリック・カールソンという2人のギタリストも随所に参加し、両者で掛け合いを披露する場面も。ゲストでドン・グルーシン、ネルソン・ランジェル(sax) も参加。ホーン・セクションが活躍する場面もいつになく多くて、 <Every Day Is Summer>なんて何処かアース・ウインド&ファイアー風だ。R&B色濃いめでメロウに迫る<Never Meant To Be>も、これまでにあまりなかったタイプの楽曲。
そういえば、シャカタクの前身であるトラックスというバンドは、ビル・シャープ、ロジャー・オデル、キース・ウインターに、何とトレヴァー・ホーンがベース。以前インタビュー取材した時、ロジャーに「トラックスのアルバムを探してるんだ」と言ったら、何と帰国してからCD-Rに焼いて送ってくれた、なんてビックリ体験も。10月には東京・横浜・大阪でのBillboard Liveツアーが控えているから、久しぶりに出掛けてみようかな?