
リー・リトナー&デイヴ・グルーシンの共演ライヴ@ブルーノート東京、4daysの3日目2nd Show。リトナーは直前にEbisu Jamに出演し、渡辺香津美トリオともジョイントしていた。デイヴとも毎年のように来日しているけれど、サスガのデイヴも90歳目前。これはやはり元気なうちに観ておこうと。そもそもリトナーのライヴも、自分的にはかなり久しぶり。話に聞くところでは、来年早々にはブラジル録音の共演アルバムを発表する予定だそうで、そうしたカラーも織り交ぜられていたようだ。
リズム隊は多弦ベースの使い手:メルヴィン・デイヴィスと、リーの息子ウェスリー・リトナー。昨年の来日もこのカルテットだったようで、最近のリーのライヴ活動のベーシックになっているようだ。デイヴのクラシカル且つリリカルなピアノを引き立てるには、必要最低限の音数で、スペースに余裕のあるアンサンブルが必須。なのでこのフォーマットがちょうど良いのだろう。ただ若いウェスリー君はチョイと叩き過ぎのキライあり。穏やかなナンバーでは、少々ドラムがウルサイと感じてしまう一瞬も。巧いんだけど、この辺りはセンスの問題かとも思われるので、相応の経験が必要なのか?
<The Village>や<Lay It Down>といった最近のライヴ定番曲に加え、映画音楽の巨匠であるデイヴらしいサントラ曲のピアノ・ソロを交えた構成。当然ブラジル香もそこはかとなく…。ステージ真横のシートで、デイヴの背中を見るようなポジションだったため、メルヴィン・デイヴィスは顔しか確認できなかったが、リトナーは最近ご愛用のレスポールとソリッドがもう1本、それにサイレント・ギターを使用。自分的には、リトナーはラリー・カールトンのようにソリストとして輝くというより、構築されたアンサンブルやバッキングに回った時に個性を発揮するタイプだと思っているので、デイヴとの良好な関係が長きに渡って続いているのは、ひとつの理想形でもある。そのデイヴは、スタンウェイのアコースティック・ピアノとデジタル・シンセをL字に配置し、優しいタッチで慈しむように鍵盤に触れている。そしてシンセからあのオーバーハイム系の透明感溢れるサウンドが流れ出た時は、思わず身体をよじってしまったよ。
アンコールはお馴染み<Rio Funk>で、リトナーのファンキー・サイド炸裂。特にメルヴィンのベースが超強力。デイヴ・グルーシンとの共演とはまた別に、こういう往年のハジケた楽曲を今様のアレンジで存分に聴いてみたい気がした。
この後東京でもう1日、そして大阪公演と続くが、クロスオーヴァー/フュージョン・シーンの生き証人であるこのコンビのライヴ・パフォーマンス、観られるうちに是非ご堪能あれ。
<The Village>や<Lay It Down>といった最近のライヴ定番曲に加え、映画音楽の巨匠であるデイヴらしいサントラ曲のピアノ・ソロを交えた構成。当然ブラジル香もそこはかとなく…。ステージ真横のシートで、デイヴの背中を見るようなポジションだったため、メルヴィン・デイヴィスは顔しか確認できなかったが、リトナーは最近ご愛用のレスポールとソリッドがもう1本、それにサイレント・ギターを使用。自分的には、リトナーはラリー・カールトンのようにソリストとして輝くというより、構築されたアンサンブルやバッキングに回った時に個性を発揮するタイプだと思っているので、デイヴとの良好な関係が長きに渡って続いているのは、ひとつの理想形でもある。そのデイヴは、スタンウェイのアコースティック・ピアノとデジタル・シンセをL字に配置し、優しいタッチで慈しむように鍵盤に触れている。そしてシンセからあのオーバーハイム系の透明感溢れるサウンドが流れ出た時は、思わず身体をよじってしまったよ。
アンコールはお馴染み<Rio Funk>で、リトナーのファンキー・サイド炸裂。特にメルヴィンのベースが超強力。デイヴ・グルーシンとの共演とはまた別に、こういう往年のハジケた楽曲を今様のアレンジで存分に聴いてみたい気がした。
この後東京でもう1日、そして大阪公演と続くが、クロスオーヴァー/フュージョン・シーンの生き証人であるこのコンビのライヴ・パフォーマンス、観られるうちに是非ご堪能あれ。