7b096daf.jpg今日はちょっと健忘録的に。
というか、お呼ばれして出掛けたNANIWA EXP feat.DENNIS CHAMBERSのライヴが、とにかくスゴカったので、思わず何か書いておきたいな、と。

元来ナニワはライヴで本領を発揮するグループ。しかしプロデュースが行き届いたステージを観せるのではなく、その場のノリで走るタイプなので、好不調の波が大きい。ただ、去年18年ぶりに完全復活してからは、ずっと高テンションをキープしている様子。ボクも3〜4回観ているが、その中でも今回のステージはいろいろな意味でスペシャルだった。

とにかく、現在のJ-FUSIONのトップ・ドラマーである東原力哉と、かのデニス・チェンバースの共演である。その話を聞いた瞬間「あ、ウルサそう!」という素直な言葉が口をついて出てしまった。もちろん悪い意味ではなく、重戦車同士のドラム合戦に大きな期待をしたわけだ。正直、ナニワの好不調の大部分は力哉氏に掛かっているワケで、気合いの入っている時の彼は一人で打ち上げ花火を連発させるようにド派手に叩きまくる。一方のデニ・チェンは、P-FUNKのパーラメント/ファンカデリックで長年活躍し、それからセッション・シーンへ転じた超ド級のヘヴィ・ドラマー。決して手数は多くないが、キックとスネアの強さは天下一品で、まさに畳み掛けるようにバネの効いたグルーヴ・メイクをする。それが一緒に攻めてきたら、そりゃーアンタ、唖然としますよ。

結構タイプの違うふたりだけに、最初は力哉氏の方が少し遠慮気味に見えたが、ドラム合戦が始まると、もぅ叩きまくり。最初はクールに叩いてたデニスも、やがてムキになったり笑ったりしながら、力哉氏の煽りに熱く反応していく。気づいたら、後半の曲のほとんどはドラムの掛け合いをフィーチャーしたアレンジになってた。ギターの岩見さんは、相変らず泣いてんだか笑ってるんだか分からない顔でノリノリ。でも今回に限っては、他のメンバーは半ばオマケ状態だった。
終演後の、メンバー青柳誠氏(kyd.sax)との会話。
「青柳さん、ステージ上で観客になってましたよ!」
「いやぁー、今日初日だから見とれちゃって。間近だとホント凄いんだヨ」
スティーリー・ダンやサンタナでも叩いてるデニ・チェンだけど、最近はここまで叩きまくる機会はそうないんじゃないか。個人的にはジョン・スコフィールドのバンド以来かも、なんて思っているが。

ベテランのJ-フュージョン・バンドの多くが、既に完成された自己スタイルの焼き直しに終始する中、ようやく復活したナニワは、ヒップホップやストリートのエッセンスを注入しながら、現在進行形のフュージョンを模索している。その熱さは敢えて“クロスオーバー”と呼びたいくらいで、ボクも大きな期待を寄せている。デニ・チェンをゲストにした曲もあるというニュー・アルバム(10月発売)が、今から楽しみ。