79684d5e.jpg知る人ぞ知る、隠れライトメロウの好盤。この前『AOR Light Mellow Remaster Plus』でのこぼれネタとしてBAMAというバンドを紹介したけれど、実は一番悩んだのがコレ、ローラ・アランのファースト。今なら絶対掲せてたよな。というより、どうしてコレを載せなかったのか、ちょっぴり後悔してる。

その理由を書くと長くなるので、いずれ【Free Column】あたりに紹介するが、簡単に言うと、自分の好みと一般的AOR観のバランスを取る中で埋もれてしまった感じ。もしボクの本が中田利樹さんのガイド本より遅かったら、真っ先にコレを載せていただろう。そう、自分のカラーを打ち出すために。逆に中田氏の本ではウエストコースト系などが軽い扱いになっているが、もし氏の方がボクより早ければ、きっとそうならなかったと思う。つまりガイド本は先に出るか後発かで、自ずと役割や目的が少し違ってくるわけだ。

だからコレが2年前にCD化された時は、正直「ヤラレた!」と思った。特に1曲目<Opening Up To You>は、ボクの定番DJネタだった。ダルシマーの個性的なリズム・ストローク、ローラのキュートな歌声、トロけるようなエレピのトーン、何もかもが完璧だった。最近も日本の某ベテラン女性シンガーがモロにパクって見事なAORナンバーにしていたけれど、それだけの強い引力を秘めた名チューンだと思う。他の曲も佳曲だが、これに比べるとやっぱり小粒。CDにはスティーヴン・ビショップ<Looking For The Right One>のカヴァーなどが収録されているものの、これらはボーナス曲でオリジナルには未収だった。

ニューエイジ指向のセカンド(80年)以来、音信が途絶えていたけど、90年代半ばに突如復活。今も地道に活動を続けていると聞く。個人的にはヴァレリー・カーターより好きかも。