62d6c017.jpgボブ・ウェルチ。元フリートウッド・マックで、彼らがブレイクするキッカケを作った男。ブルース・バンドのマックにアメリカン・ポップスの風を運んだ人である。そのウェルチの秘蔵ライヴがCDとDVDで発売された。

正直、演奏は結構粗い。レコードは結構緻密な作りだったけれど、ライヴはわりとロック乗りである。でも<Ebony Eyes>とか<Sentimental Lady>とかヒット曲はしっかり押さえているし、何よりもゲストが豪華。マック勢はミック・フリートウッドにジョン・マクヴィー、クリスティン・マクヴィーにスティーヴィー・ニックスと、4/5が入れ代わり立ち変わりで顔を出してる。特にスティーヴィーは『RUMOURS』に入ってる<Gold Dust Woman>なんか歌っちゃったりして。個人的には、ボブのマック時代の曲<Hypnotaized>やパリス時代の<Big Towne 2061>を演ってるのが嬉しかった。

そうそう、ボクとボブの出会いは、マックではなくパリス。この名に「オ〜」と反応するのは、おそらく30代も終わり以上のオジサマたちか。きっとついでに渋谷陽一の顔なんぞも思い浮かぶのではないかな? かくいう自分もパリス狂の渋谷氏の影響を受けたクチで、特にパリスのセカンドが好きだった。ボブはソロ転向後間もなく、たった一度の来日公演を行なっているが、しっかりそれも観に行ってます。その時にはお忍びで来ていたジョン・マクヴィーが飛び入りでベースを弾いたんだった。

そういえば、この頃は大学入学間もない時期で、たった一週間に4本くらいの外タレを観に行った記憶がある。このボブ・ウェルチの他は、UK、スコーピオンズ、ボストンだったかな。こんな外タレ・ラッシュは、仕事を始めた今でもないぞ。