74de5bb4.jpg実はこの2〜3日、家の事情というヤツに振り回されて、ほとんど余裕のない毎日が続いている。疲れ果てて家へ戻るから「よーし、音楽聴こう!」という気にはなれない。じゃあヒーリング・ミュージックか? この手のものは、あまり音楽を聴かない人には効果テキメンかも知れないが、音楽好きにとってはウザイだけで眠ってしまうのがオチである。音楽好きにはその人なりの“ヒーリング・ミュージック”が存在するものだ。


かつての自分はAOR系のバラードなどで癒されていた気がするが、今は職業病みたいなもので、何故かホッとできなかったりする。最近一番くつろげるのは、昔から聴き馴染んできたインストものだろうか。

っちゅうワケでグローヴァー。普通なら当然『WINELIGHT』なのだけど、ああいうヒット作では天の邪鬼な自分がすぐに粗探しを始めてしまう。だからある意味「知られざる名盤」みたいなのがちょうどいい。要するに自分の世界に浸りたいのかも知れないな。だから、内容的には『WINELIGHT』そのままなのに、<Just The Two Of Us>のような曲がないだけで大して評価されないこのアルバムを。豊潤なサックスの音色、抱擁力のあるゆったりとしたサウンドに、心と身体の疲れがジワッと溶け出していくようだ。

もうすぐ午前6時。外はもうとっくに白んでる。夏のこういう日は、明け方に集中して仕事するのが気持ち良い。