4edbb56d.jpg唐突なCD化。最初はオオッ!と喜んだけど、クレジットが落ちちゃっている曲もあるし、これはちょっと検証の必要あり。

まずマキシン・ナイチンゲールについて。彼女は英国出身のポップ・ソウル・シンガーで、68年にデビュー。その後“ヘアー”や“ジーザス・クライスト・スーパースター”といったロック・ミュージカルで活躍し、77年にファースト・アルバムを発表した。この時すでに子持ちで、当時の旦那は日本人だったとか。ショービズ界で成功したいという野心もなく、インテリジェンスを感じさせる佇まいが魅力的だった。このファーストは、クインシー・ジョーンズやアヴェレイジ・ホワイト・バンドでお馴染みのリオン・ウェア作品<If I Ever Lose This Heaven>を演っていたためか、90年代半ば以降フリーソウル・シーンで注目され、結構な人気盤になっている。今、日本でCD化するなら、間違いなくコレを選ぶべきだろう。

さてこの『LEAD ME ON』なるアルバムは、79年にリリースされた彼女のサード。正確には『LOVE LINE』と題されたモノクロ・ジャケが3枚目だが、これはその米国仕様盤にあたる。11曲収録のオリジナルから4曲カットし、シングル<Lead Me On>をフィーチャーしつつ、新たにディスコ調の2曲を追加したもの。ジャケもご覧のキンキラ・カヴァーに差し換えられた。その甲斐あって<Lead Me On>が全米5位の大ヒット。この曲を書いたのはデヴィッド・ラズリー、さらにデヴィッド・フォスターやレイ・パーカーJr.、ラリー・カールトン、デヴィッド・ハンゲイトらが参加とあって、AORファンにも認知度が高い。こうしたヒット曲があるから、ラジオ指向の強い米国でCD化第1弾に選ばれたのもよく分かる。でも、どうせCD化するなら、米アナログ盤で落ちた4曲をボーナス収録してくれないとねぇ。差し換えられた もろディスコ調の曲はちょっと聴くに堪えません。
オマケにディスクにはアナログ同様9曲入っているのに、クレジット洩れで8曲しか記載がない。キャロル・ベイヤー・セイガーの時にも同じことあったけど、まったく米国人のアバウトさときたら、まさに天下一品。これじゃボーナス曲どころではないよ。

でも、そうした汚点を差し置いても<Lead Me On>は名曲だし、他にも捨てがたい曲がある。特にレイ・パーカーJr.が 提供してコ・プロデュースを担当した<The Girl In Me>。これでピーンと来た方は、なかなか鋭い!! この曲は、そう、EPOがレイとコラボレイトしたアレのオリジナルです。

…というワケで、文句言いつつ、聴きながらニマニマしてしまう自分がいたりして。