08c2c38c.gif昨日の皿回しの一番人気はコレかな。

まずはSIGNに来てただいた方、どうもありがとうございました。実はDJ目当ての人は内輪ばかりだったようだけど、代官山駅前のカフェというロケーションの良さで、フツーにお茶してるお客さんが多数。ちょっと涼しくなった時間帯のオープン・カフェはなかなか気持ち良く、まさにライトメロウな雰囲気になりました。とにかく昨日は、激レアのShiversあたりを交えながら、『AOR Light Mellow』掲載のミディアム〜スロウ系オン・パレード。まったりとトロけそうなセレクトでお届けしました。
その中でお客さんの数人が「オッ!」と反応してくれたのが、このビリー・フィールド。オーストラリア発のポップ・ジャズ・シンガーであります。曲は<You'll Call It Love>。82〜83年頃だったか、ウイスキーのCMに使われてチョッと注目されたので、お客さんがそれを覚えていたのかも知れません。あるいは昨今のジャズ・シンガー・ブームのあおりで、ピピッと来たのかも。
そう、このアルバムは、小洒落で垢抜けたトム・ウェイツが歌っている感じの粋なポップ・ジャズ・アルバム。音がどんどん人工的でプラスティックなモノになっていた当時は、すごくノスタルジックに聴こえたけれど、今再びコレを聴くと、とても新鮮に響く。ノラ・ジョーンズやティル・ブレナー、マイケル・ブーブレ、それにボビー・コールドウェルのジャズ・アルバムなどと並べても、ごく自然に聴ける。きっと楽曲がイイから、雰囲気モンでは終わらないんだな。『恋とタバコとスイングと』っちゅう邦題も、なかなか味があります。

ちなみにこのアルバム、次作との2in1形式で、最近エアー・メイル・レコーディングスからCD化されました。ジャケは本人が立っている図柄に変更されてますが、イヤハヤ、なかなか鋭いトコを突いてきますな。