0866c180.jpgフュージョン・ファンはもちろん、あのエリック・タッグがヴォーカルをとったということで、AORファンにもお馴染みのアルバム。ちょうどリー・リトナーが『RIT』でAOR路線に走って成功し、松原さんも前作『SNIPER』でその方向へ。そして83年のこのアルバムでは、『RIT』で歌っていたエリック・タッグ本人を呼んでしまった。エリックが日本のキャニオンとソロ契約を結び、松っつぁんとレーベル・メイトになったことがキッカケだったらしい。自分はそれ以前から松っつぁんのソロ・アルバムを聴いてたが、そういう人が自分の好きな路線へシフトしてきたモンだから、当時は相当聴き倒したものだ。
しかしそれから20年後、自分がその人と一緒に仕事をすることになろうとは!! まぁ、ライター稼業を始めたからには、インタビューやら取材やらでお近づきになることは考えられる。コンピレーションCDの選曲で、過去の音源を使わせてもらうこともある。だが、ニュー・アルバムの制作に企画段階から参加するとは、夢にも思わなかった。それもライナーを書くための取材とか、レコーディング・レポートなどではなく、文字通り“制作”の一部に関わったのである。

それは、この10月20日に2タイトル同時発売されるアルバムの一方にあたる『ACOUSTIC AGE』という作品。彼の100を越えるソロ楽曲から曲をチョイスし、アコースティック・ギターでセルフ・カヴァーする内容だ。そしてその選曲という大役をボクが仰せつかった。ことの詳細は現在執筆中のライナーに書いているので、松っつぁんのアルバムと裏事情に興味ある方は是非ご購入を!

…というわけで、ライナーを書きながら、選曲時と同じく松っつぁんのアルバムを朝から聴き漁っている。新旧ヴァージョンの聴き比べも面白いし。とりわけ人気の高いこのアルバムからは3曲がリメイクされた。歌モノの曲をインストで聴いてみたいというボクの発想も形になった。松っつぁんは「そんなコトは思いつきもしなかった。でも面白いと思ったよ」と温かいお言葉。いやぁ、選んだ甲斐がありました。
まだリリースまでには1ヶ月半あるけれど、松原正樹ファンはそれまでにしっかりオリジナルを聴き直しておいてクダサイ。

同時リリースのもう一方である『HUMARHYTHM 3』では、ギンギンのロック・ギターが炸裂。ツェッペリンやらパープルやらジミ・ヘンやらジェフ・ベックやらを思わせる新曲が次々飛び出して、遊び心に溢れています。50歳になって気が楽になったという松っつぁん、ボクは彼のギターも人間も大好きデス!