a2219aaf.jpgSTAR digioのAORチャンネル用に選曲をしていて、久々にこのアルバムを聴いた。まぁ、目的はクラブDJ御用達の<Undecided>だけなんだけど。ただ、いつ何どきもこのアルバムからはこの曲になってしまうので、他にもイイ曲はなかったか?と思って、チョロッと聴き直したのだ。
その結果、他にも少し引っ掛かる曲はあったものの、ラジオでオンエアしたり皿回しに使うネタとしては、やっぱり<Undecided>がズバ抜けてるのを実感。というか、この曲、自分のCCMベスト・ソングかも。ブルース・ヒバードとかトミー・クームスとかはモチロン良いけど、彼らの魅力はアルバム単位であって、1曲のインパクトではどうしてもコレにかなわない。それぐらい心地よいメロウ・フローターである。

なのに『AOR Light Mellow』には、これの前作『BREAKIN' THE ICE』を入れた。その理由は、やはりこれだと<Undecided>だけだから。それより、初期スウィート・コンフォートのブルーアイド・ソウル感を持ちつつ、好曲の多い『BREAKIN' THE ICE』を選んだワケだ。中心人物のブライアン・ダンカンがソロ独立後にセルフ・カヴァーする名曲<I Love You With My Life>が入っているし、プロデュースがシーウインドのボブ・ウィルソンというのもポイントが高い。
でも垢抜けててトータル・バランスに優れてるのは後続の『HEARTS ON FIRE』で、産業ロック・ファンなら『CUTTING EDGE』。早い話、どれも一長一短なのだ。おそらくキラーチューン重視のフリーソウルなら、間違いなく『HOLD ON TIGHT!』だろう。自分もこのグループを紹介しようと思うと、最後は結局<Undecided>になってしまう。

良いアルバムを選ぶ条件として、玉石混淆でも特に際立つ楽曲があればイイのか、あるいはトータルで見るのかは判断が難しい。これは学校の5段階評価で、オール4がいいのか、1・2もあるけど5もあるのがいいのか?という問題に似ている。でもオール4っちゅうのは、いかにも優等生的で面白味に欠けるよな。