02ca559e.gif久々に海外オークションにてゲット!
もちろん今は忙しくて、オチオチ探し物などしている時間はないのだが、このネタを教えてくれた友人が、「出てるよぉ〜」と教えてくれたのだ。持つべきものは友ですな。
なんてノホホンと書いてる場合ではなく、聴いてビックリ、メガトン級!
AORファンのみなさん、ジェイ・グレイドン・フリークの皆さん、これはちょっと大事件カモ!
コリー・ウェルズといえば元スリー・ドッグ・ナイトのシンガーの一人。ボクの『AOR Light Mellow』でも紹介しているが、彼のファースト・ソロ『TOUCH ME』は、意外と知名度の低いジェイ・グレイドン&デヴィッド・フォスター・ネタ。さらにスティーヴ・ルカサーやデヴィッド・ハンゲイト、ジェイ・グルスカ、ビル・チャンプリンなんて辺りが揃い踏みで、ジェフ・ポーカロの不参加以外はほぼ文句ナシのメンツが揃っている。グレイドンとルカサーが一緒にギター弾いているのって、あんまし多くないんだよね。

そんな名盤だから当然CD化をリクエストしてるが、何故かコンピに1曲OKが出ただけで、未だCD化されない。逆にお蔵入りしてた幻のセカンドが出ちゃったりして、何なんだ? でも正直、『TOUCH ME』に比べると、内容は今イチどころか、今サン・今ヨンなのだが。まぁ産業ロック好きなら今ニ、くらいかも知れないケド。

ついでに書いちゃうと、78年頃のコリー・ウェルズには、それ以外にも知られざるネタがある。映画か何かのテーマになったらしい<Let Tomorrow Be>というシングルで、プロデュースはルイ・シェルトン。アレンジがジーン・ペイジ。だから、よりソウルフルで黒っぽい仕上がりで、『TOUCH ME』ともセカンドとも少し路線が違う。デキ自体は特にどうってコトないので特におススメはしないが、音の方向性としては彼に合っていたかも。

これで当時のコリー・ウェルズは網羅したと思ったら、最近この12インチの存在を教えられた。
「ファーストの曲だけど、アルバムと全然ヴァージョンが違うんですよ。グレイドンがソロ弾いてるんです」 
「ナニィ〜、そんな話、今まで聞いたコトないぞー」
かくして、彼には「オレが手に入れるまで誰にも言うな」と箝口令を敷き、現物を探し始めた。珍盤と聞いてたけど、さすがに今はネットの世界、意外にもアッサリ出現。しかも、やっぱりまだ誰も知らないんだな。たった$9.99で競争相手も現われず、すんなり入手。その後の取引も問題なく、今日無事に届いたのでした。もしかしてBBSでの謎の会話に耳を峙ててた方がいるかも知れないケド、実はコレがネタだったのです。

で、肝心の音だけど……。イヤァ〜〜、ブッ飛びました。前半はアルバム・バージョンと同じで、グレイドンとフォスターのシンセによるショート・ユニゾン・ソロも出てくる。オリジナルは3:15と短いのがタマニキズだけど、イントロからジェイのハモリが炸裂しててカッコイイ。ところが従来はカットアウトで終わるところが延々と続き、まったく聴いたことのないギター・ソロに突入。50秒くらい弾いたあと、ヴァースに戻って歌とユニゾン・ソロを繰り返して、またサビに入る。そしてそして、なんとサビのコーラスを従えたまま再びギター・ソロに突入しちゃうのだ。結局ここでも約50秒。両方合わせると1分40秒の長〜いソロが聴ける。もしかして、これってジェイのソロの新記録? しかも価値あるコトに、かなりアドリブっぽい展開。大抵彼のソロって、ギターをハモらせたりする関係上、かなりカッチリと計算されたソロが多い。ところがこれは12inchだからか、かなりラフでササッと弾き倒した印象がある。ちょっとルカサーにも通じるような、手癖が強く出たプレイだ。超ビックリ。

このディスコ時代の12inch、それこそ当時はジャンボ・シングルなんてオマヌケな呼び方をされていたが、今みたいにリミックスやエディットの技術が発達してないから、ホントに演奏自体が長かったり、単純編集でロング・バージョン化したりってコトが多かった。だからこれも、ベーシックは切って繋げて、のパターン。それで6分以上に引き延ばし、そこにコリーのヴォーカルとジェイのソロをダビングしたようだ。原曲がイヤに短かいと思ってたけど、そこにはこういうネタが隠されていたワケです。
とにかくこれまでのジェイといえば、マーク・ジョーダンの<I'm A Camera>、スティーヴ・キプナー<The Ending>、アラン・ソレンティ<Beside You(Per Sempre Tu)>が3大ギター・ソロとされていたけれど、これからはコレを入れて4大ソロになるコト間違いなしですな。

ただ気になるのは、自分が手に手に入れたのはディスコ向けサンプル盤で、両面とも同じテイクが入っているコト。もし市販されたのなら、果たしてB面は何なのか、非常に興味がある。でもココで書いてしまった以上、これからはアチコチで争奪戦が始まるのかも知れない。なにせ最近のこのblog、とってもありがたいコトに一日800〜1000のアクセスがあり、遂に先日は2000越え(感謝!)だからして。なので、もし難関を突破してゲットした方でそこいら辺が分かったならば、是非ともカナザワ宛にメール下さいな。

というワケで、来月4日のサラ回しでは、きっとこの曲を回してしまうでしょう。平日ですが、渋谷ですから、近郊の方は会社帰りにでも是非お立ち寄り下さい。詳細は本サイトのinfo欄へ。お待ちしてまーす。(special Thanks to freeman)