708dfb61.jpgこれは素晴らしいアルバムをご紹介いただきました! 文句ナシの典型的AORシンガーだね。アルバムを通して聴いて思い浮かべたのは、ルー・パルディーニ。都会的なブルーアイド・ソウルって点はモチロンだけど、楽曲的なクオリティもルーくらいの高水準で安定してる。チョッピリ違うのは、クリスの方が少しブラジル〜ラテンも昇華してるトコロか。でもその分、哀愁味が増してる感じもある。あと少しだけスムース・ジャズっぽさもあるな。
 
サウンドのポイントは彼自身が弾いているアコースティック・ギター。と言ってもシンガー・ソングライター系にありがちな爪弾きスタイルじゃなく、基本的にリズム・ストロークに終始している。で、その音がずっと聴こえるようなサウンド作りが基本。人の呼吸が聞こえるからホッとするし、ハートにスッと入り込んでくるみたい。いうなれば、“サプリメント・サウンド”ですかな。

メロディーもまるで80'sの美味しい時期のAORなんだけど、誰かをパクったというんじゃなく、センスそのものがそうみたい。ハッキリ言ってツボにきます。カナダの人ゆえにバックは無名ばかりだけど、1曲だけサックスのウォーレン・ヒルが参加。彼もAORチックなヴォーカルを聴かせる人なので、クリスと出会ってアセッたんじゃないか。ハッキリ言って、日本でリリースされてもおかしくないクオリティですよ。

唯一残念なのは、どーってことのないジャケットかな。ちなみに少し前に同名のハーモニカ奏者とかいましたけど、この人はコレがファーストみたいです。もし興味を持ったなら、CD Babyか米amazonへGO。  (special thanks to ohana-san)