a549beab.jpgいやぁ〜、観てしまいました.黒住サンのライヴ@渋谷KABUTO(11/7)。表舞台から遠ざかって十数年、しかも今では地元の岡山で活動してるって聞いたから、正直なところ、もう歌う姿を拝めるなんて思ってなかったのですよ。ところがどっこい、今年になってホームページが立ち上がり(http://www.kkengo.com/)、15年ぶりの新作のレコーディングがスタートし、遂に神戸チキン・ジョージでライヴ。そしてとうとう東京でも演ってくれちゃったのでデス。
でも、何せ15年。昔はスッキリした二枚目だったけれど、ブクブクになってたらどーしよーとか(←自分はさておき)、声が出なくなってたらヤダなぁ…とか、不安がないワケではなかった。ところがスタート前に客席後ろのカウンターにふらり現れた黒住さんは、相変らずのスリムさでひとまず安心。でもって歌い出してからも、ハイトーンのヴォーカル、しゃくり上げるようなクセ、そのどれもがまるで82〜83年頃にタイムスリップしたかのよう。<Lusia>とか<子午線>とか、タマランかったですよ、ホント。バンドの方はちとしたリハ不足もあったけれど、そんなのご愛嬌でしょう。何とも嬉しいパフォーマンスに触れて、今日は思わずコレを引っ張り出して聴いてマス。

80年代に活動していたAOR系男性シンガーたちの中で、もっともAOR度が高かった黒住サン。このファースト・ソロ『AGAIN』やセカンド『STILL』は、当時カセットに録ってよく聴いてた。サウンド・プロデュースはあの松っつぁん(松原正樹)だし。あと最終作に当たる89年の『PILLOW TALK』は、ジェフ・ポーカロが活躍するL.A.セッション。ジャパン・マネーによる90年前後のTOTO系セッションは、ルカサーやランドウがギンギンに弾きまくるようなのが多くてカナザワ的には今イチだけれど、このアルバムはとってもメロウなアーバン・コンテンポラリーで大推薦。J-AORファンは中古で見つけたら即ゲットですぞ。

待望の新作は来年になるらしいけど、ライヴで披露した新曲はどれもなかなかのクオリティ。今から出るのが楽しみだ。ちなみにリズム隊はNANIWA EXP.のお二人とか。こりゃ、かなり強力そうですね。