Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Soul / R&B

■ LOVE WILL FIND A WAY / PHILIP BAILEY

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美声ファルセットでお馴染みのアース・ウインド&ファイアーの看板シンガー:フィリップ・ベイリーの、17年ぶり11枚目のソロ・アルバム。まず、前作『SOUL ON JAZZ』から17年も経っていたのがビックリだし、いつの間にかそんなに多くのソロ作を出していた認識もなかった。でもそれだけ間が空いたのは、モーリス・ホワイトが実質的引退状態(16年没)となったE.W.& F.を全力で支えていたからだろう。また作品的にはゴスペル・アルバム、あるいは若干趣味的なジャズ作品などが多く、重量級の作品が意外に少ないことと関連しているように思う。この新作も、2年前から制作に入っていたという割には、ちょっと唐突に飛び出してきた感があった。

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■ MY SPECIAL LOVE -Deluxe Edition- / LA TOYA JACKSON

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最近はアナログ復刻や廉価再発の波に押され、ブラコン期のオリジナル再発盤はトンとご無沙汰な気がするけれど、コレは久しぶりに要チェック。ジャクソン・ファミリーの上から5番目、次女に当たるラトーヤ・ジャクソンの81年2nd『MY SPECIAL LOVE』が、英Cherry Red傘下のレーベル:Cherry Popから復刻された。ジャクソン家の女性陣というと、一番下であるジャネットの一人勝ち状態だが、三姉妹で真っ先にデビューしたのは、実はモデル然としたルックスの持ち主だったラトーヤ。しかし大きなヒットには恵まれず、やがてはヌードを披露したり、ゴシップ誌を賑わせたりして、マイケルの奇行が目立ち始めるまでは一家の問題児的存在になっていた。

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■ LIGHT MELLOW in SOLAR / Various Artists

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既に先週22日にリリースされているカナザワ監修・選曲の最新コンピレーション『LIGHT MELLOW in SOLAR』。SOLARといえば Sounds of Los Angels Records の略で、シャラマーやレイクサイド、ミッドナイト・スター、クライマックス、ザ・ディールなどが在籍したディスコ〜ダンス・ミュージックの専門レーベルとして知られている。その Light Mellow 版というワケだ。

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■ WALKING TO NEW ORLEANS 〜 Remembering Chuck Berry And Fats Domino / GEOEGE BENSON

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令和になって最初のポストは、コソッと発売されたジョージ・ベンソンのニュー・アルバム『WALKING TO NEW ORLEANS 〜 Remembering Chuck Berry And Fats Domino』。コイツがどえりゃーご機嫌なデキだ。ベンソンの新作は13年の『INSPIRATION - A Tribute To Nat King Cole』以来6年ぶり、となる。

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■ THE SUPREMES Produced and Arranged By JIMMY WEBB

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モータウン60周年の廉価リイシューから、取り急ぎもう1枚だけピックアップ。ダイアナ・ロス脱退後のシュープリームスが、試行錯誤の中でジミー・ウェッブと手を組んで作り上げた72年の隠れ好作が初CD化されている。ソウル・ファン、R&B 好きからは ほぼスルーされてしまうアルバムだけど、視点を転換すると、まるで違った評価になる典型的作品である。

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■ AMBIENCE / NOLEN AND CROSSLEY

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モータウンの創立60周年を記念してのキャンペーンがスタートし、コンピレーションのリリースやマーヴィン・ゲイの幻のアルバム初登場など、いろいろな仕掛けが進んでいる(詳細はユニバーサル・ジャパンの特設サイトにて)が、当ブログ的にはやはりカタログ・リイシューに注目。60周年にちなんで復刻60タイトルが出るのは嬉しいが、中身は出し直しばかりなのが残念。モータウンには まだまだ寝てしまっているカタログがたくさんあるだろ〜ッ、とツッコミを入れつつ、少ないながらも美味しい初CD化が隠れているのでチェックは怠れない。その代表的な一作がコレ、ノレン&クロスレイの2nd。今は懐かしき、拙監修のディスク・ガイド本『ブラック・コンテンポラリー・ミュージック・ガイド』(2000年刊)で紹介していたアルバムが、ようやく復刻された。

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■ GOOD LIFE / ROCKIE ROBBINS

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これは意外というより、完全に意表を突かれた復活劇。ミネアポリス出身の都会派黒人シンガー:ロッキー・ロビンスの、実に34年ぶりのソロ・アルバムが英Expansion Records から出ている。長きに渡る隠遁生活の間は、どうやら故郷ミネソタに戻っていた様子。教会へのサンクス・クレジットもあるから、ゴスペルでも歌っていたのかな?

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■ LOVECONQUERS ALL・ON THE LINE / MICHAEL WYCOFF

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身内の不幸に続いて、かの内田裕也さん、サーフィン・ホットロッドの名ギタリスト:ディック・デイル、とミュージシャンの訃報も相次ぎ、何だかなぁ…と塞いだ気分になるが、個人的に刺さったのは、このマイケル・ワイコフ死去のニュースだった。3月13日に膵臓がんで。享年67歳(63歳説もある)。

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■ THE GAP BAND IV

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多くのR&Bシンガーに指針を与えるアンクル・チャーリーことチャーリー・ウィルソンがいたギャップ・バンドを育て上げ、ヤーブロウ&ピープルズをデビューさせた敏腕プロデューサーにして、トータル・エクスペリエンス・レコードの創設者ロニー・シモンズが、2月6日、就寝中に死去した。現時点では詳細不明。70歳代だったと思われる。

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■ THE SECOND ADVENTURE +2 / DYNASTY

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ライナーを書かせてもらったビル・ウルファーと同じ、【ソーラー・レコード・オリジナル・マスター・コレクション】1月発売分からの日本初CD化作品。シャラマーやウィスパーズ、レイクサイド、ミッドナイト・スターらのようにレーベルの看板には成り得なかったものの、レーベル内では彼らに劣らぬ存在感を示したグループがダイナスティである。81年にリリースされたこのアルバムは、『THE SECOND ADVENTURE』というタイトルとは裏腹に、実は彼らの3作目。前作『ADVENTURES IN THE LAND OF MUSIC』から2曲のダンス・チューンがヒットしたため、その続編であることをアピールしたのだ。

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■ RAY PARKER JR. & RAYDIO @ Billboard Live Tokyo

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朝イチでジェイムス・イングラムの訃報を知った昨日は、ちょっと複雑な気持ちを抱きつつ、レイ・パーカーJr.&レイディオ@Billboard Live Tokyo 2日目の2nd Show へ。このところは毎年来日してくれるレイだけど、06年以降 新作はなく、セットリストも大して変わらない。なので既に数回レイの来日公演を観ているカナザワは、最近すっかりレイから足が遠のいていた。

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■ FOREVER MORE / JAMES INGRAM

james ingram

facebook には真っ先にポストしたが、朝一番にジェームス・イングラムの訃報が飛び込んできた。1月29日にL.A.で死去。享年66歳。脳腫瘍を患っていたという。でもマイケル・ジャクソン同様、恩師クインシー・ジョーンズよりも先に逝ってしまうとは…。クインシーの81年のアルバム『THE DUDE(愛のコリーダ)』にリード・シンガーとして抜擢され、彗星のようにデビューしたジェイムス。最近はあまり表立ったニュースがなく、08年のゴスペル・アルバム『STAND(IN THE LIGHT)』がラスト・リリース。その去り方も半ば電撃的なものだった。

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■ FANTAZTIK +4 / EDWIN BIRDSONG

edwin birdsong

世間的にはテニスの大坂なおみ選手の全豪オープン優勝、音楽シーン的にはミシェル・ルグラン死去が話題の一日ながら、カナザワ的に忘れないうちに書いておきたいのは、2〜3日前に訃報が届いたエドウィン・バードソングのこと。一般的にはほぼ無名のkyd 奏者ながら、ロイ・エアーズの右腕として重用され、ユキビティでは中核メンバーとして知る人ぞ知る存在だった。21日にL.A.の病院で逝去。享年77歳。

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■ RUSHING TO MEET YOU / CLYDIE KING

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年が明け、1月がまだ半分も過ぎてないというのに、またまた訃報。L.A.でセッション・シンガーとして活躍していたクライディ・キングが、7日に死去した。享年75歳。今となっては知る人ぞ知る、という存在だけれど、当ブログのお客様であれば、その歌声は必ず耳にしている。何せスティーリー・ダンに重用され、名盤『AJA』の<Black Cow>や<Deacon Blues>、<I Got The News>でコーラス隊を務めたほか、『CAN'T BUY A THIRILL』や『THE ROYAL SCAM(幻想の摩天楼)』でも歌っていた人なのだから。

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■ WHITNEY / WHITNEY HOUSTON

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ホイットニー・ヒューストンのドキュメンタリー映画『WHITNEY』を相方と鑑賞。最近は メガヒットを記録しているクイーン『BOHEMIAN RHAPSODY』を筆頭に、エリック・クラプトン『LIFE IN 12BARS(12小節の人生)』とかレディ・ガガ主演『アリー/スター誕生』、日本でも竹内まりやのシアター・ライヴ『souvenir the movie』があったワケで、何やら音楽系映画のヒットが続いている。ガガのはまだ観ていないけど、この現象って何ですかね? ネット中心で 大物もクズも一緒くたの玉石混交時代になって、誰も文句が言えない究極のスーパースターが求められている、ってコトなのかな? クイーンの異常人気ぶりを見ていると、ヒーローのフレディは逝っちゃってても、他のメンバーが健在で有無を言わせぬ形でトリビュートできる図式が、実はキモなんじゃないか、と思えてしまう。クイーンは観られてもフレディはいないという、夢と現実の狭間にいることが、ファン心理を煽る背景にあるワケだ。

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■ THIS CHRISTMAS DAY / JESSIE J

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何かクリスマスっぽいのをアップするかな?、と思っていて、まだこの好盤を書いてなかった!と思い当たった。今の英国きっての実力派女性シンガー・ソングライターであるジェシー・J、2010年のデビュー以来4作目にして、初のクリスマス・アルバム。日本では今イチ知名度が低いが、クリス・ブラウンやマイリー・サイラスへの楽曲提供で注目され、アーティストとしても既に3曲をUKチャート首位へ送り込んでいる。立ち位置的には、アリシア・キーズの英国版とでもいえば分かりやすいか?

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■ LOVE 4 LOVE / CHANGE

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イタロ・ディスコの雄:チェンジが、85年作『TURN ON YOUR RADIO』以来のニュー・アルバム『LOVE 4 LOVE』を発表 90年代の未発表音源集『CHANGE YOUR MIND』が10年に出ていたけれど、オリジナル新作としては、何と33年ぶりのリリースになる。00年代初頭に2nd『MIRACLES』(81年)、3rd『SHARING YOUR LOVE』(82年)、『CHANGE OF HEART』(84年)を世界初CD化したワーナー・ジャパン【ブラコン探検隊】は、実はカナザワ原案の企画だったから、このチェンジに対する思い入れは強い。もっとも、そのカナザワにチェンジの存在を教えたのは、まだデビュー前だった角松敏生。そして角松に「チェンジで歌っていたルーサー・ヴァンドロスのソロ・デビュー作がスゴく良いから、すぐに聴くべし」とインフォしたのが自分であった。

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■ THE IMPRESSIONS @ Billboard Live Tokyo

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カーティス・メイフィールドやジェリー・バトラーを輩出し、先ごろ日本公演を成功させたリロイ・ハトソンも籍を置いた時期のあるR&Bヴォーカル・グループの名門インプレッションズが、キャリア60年にして初来日。しかもオリジナル・メンバーのサム・グッデン、59年にバトラーの後任として加入したフレッド・キャッシュの2人が引退を表明していることから、この来日が最初で最後のジャパン・ツアーになる。正直インプレッションズには深い思い入れがないけれど、カーティスが率いたグループとして、はたまた<Gypsy Woman>や<People Get Ready>、<I'm So Proud>といったR&B名曲のオリジネイターとして、その勇姿に触れるチャンスを逃したくないと思い、そそくさと足を運んだ。

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■ ARETHA FRANKLIN passed away

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新聞やニュースなどでも取り上げられているように、ソウルの女王アレサ・フランクリンが、16日午前9時50分(日本時間16日22時50分)、デトロイトの自宅で亡くなった。すい臓がんを患っており、家族が集められるなど、3日前から危篤説が飛び交っていた。享年76歳。彼女のキャリアなどは、音楽評論家の大先輩:吉岡正晴さんのブログ:SOUL SEARCHIN'に詳しいので、此処では割愛し、個人的なノートを少々。

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■ STAND FOR LOVE / PEABO BRYSON

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北欧や欧州勢が救世主的存在になって、新人や若手が輩出されているAORシーンに比べ、ほとんど壊滅的なのが、かつてブラック・コンテンポラリーと呼ばれた都市型R&B勢。いわゆるネオ・ソウルやヒップホップ・ソウル寄りのニュー・カマーは出てきても、オールド・スクール/王道系はスムーズ・ジャズに寄り添うしか手がなく、キャリア組もインディでアルバムが出せればいい方、という実情。80'sブギー人気にあやかって登場しても、果たして次はあるのか?と思ってしまう。多くのビッグ・ヒットを持つピーボ・ブライソンの場合も、ほぼ毎年のように来日し、女性客にバラの花を手向けつつ見事なヴォーカルを聴かせているが、ことアルバムとなると、もう10年以上もニュー・アルバムから遠ざかっていた。

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