Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog.
Sorry for Japanese only.

Soul / R&B

■ T.M. STEVENS, EVERETT COLLINS passed away

tm stevensmasuo_good morningnarada_dance of life
james brown_gravitytakanaka_saudadejpgbilly joe_river of dreams
sunrizeisley_inside yousurface 2

昨日・今日とエリック・カルメン追悼のポストが続いている。でも実のところ、昨日はエリック・カルメン以外にもソウル系ミュージシャンの訃報が相次いで届いていて…。知る人ぞ知る、というタイプの人たちだけど、自分的には結構愛聴していたアルバムに参加していた人たちであり、悲しさばかりが募る1日だった。

続きを読む

■ THESE ARE THE SWEET THINGS / PAULETTE McWILLIAMS

paulette mcwilliams

最近の若手黒人シンガーにはトンと疎くなってしまったけれど、昔の名前で出ているベテラン・シンガーには即・反応。このポーレット・マクウィリアムスも、それほど有名ではないもののキャリア充分のシンガーで、実はルーファス結成時に歌っていた人。子供ができたためデビュー前にグループを離れ、友人にその座を譲った。そう、その友人がチャカ・カーン。生まれた娘が94年にデビューして3枚のアルバムを出したブリジット・マクウィリアムスである。

続きを読む

■ ROCKIE ROBBINS 4CD Reissues

rockie robbins 1:2rockie robbins 3:4

ミネアポリスのアーバン・ソウル・シンガー、ロッキー・ロビンスが、79~85年にA&MやMCAからリリースした4作品が、英Expansionから2組の2in1CDでリイシューされた。2019年に34年ぶりの新作『GOOD LIFE』を出したのがExpansionだったので、その流れかと思うが、ちょっと間延びの感あり。それでもロッキー・ロビンスの4枚が足並み揃えてオフィシャル再発されたのは、今回が初めてだから、これは注目したい。ミネアポリス出身ということで、下積み時代にはアレキサンダー・オニールとも近い存在だったとか。もっともヴォーカル・スタイルは全然違って、ロッキーの方は優男風なんだけど。

続きを読む

■ 1980 / B.T. EXPRESS

bt express 1980

今日も引き続きUltra-Vybeの期間限定ソウル名盤廉価セールから。このシリーズ、基本的に60~70年代のソウル/ファンク/ディスコ作品が多くて、当ブログのメインのお客様であるアーバン・ソウル、当時でいうブラック・コンテンポラリー系の垢ぬけた作品は、あまり多くない。でもだからこそ、お気に入りの盤を手元に置くなら、こういうタイミングを見失わずに、と思っている。…というワケで、今回はB.T.エキスプレスの80年盤『1980』を。

続きを読む

■ THE NEW LAMONT DOZIER ALBUM ~ LOVE AND BEAUTY / LAMONT DOZIER

lamont dozier_love beauty

昨日のポストに続き、Ultra-Vybeの期間限定ソウル名盤廉価セールから。ネタはラモント・ドジャーの74年作『THE NEW LAMONT DOZIER ALBUM ~ LOVE AND BEAUTY』。モータウンをビッグにしたソングライター・チーム、ホーランド=ドジャー=ホーランドの3人が、モータウンから独立して設立したホット・ワックス/インヴィクタスからのワン&オンリー作。でもコトはそれほど単純じゃなかった、というのは、ソウル・ファンならとうにご存知だろう。

続きを読む

■ THINK POSITIVE +3 / CROWN HEIGHTS AFFAIR

crown heights affair 82

Ultra-Vybeが年末からソウル名盤の期間限定廉価セールを組んでいるので、対象商品のオススメを早めに。ピックアップしたのは、クール&ザ・ギャングのレーベル・メイトとしてソウル・ファンにはよく知られているニューヨークのグループ、クラウン・ハイツ・アフェアの82年作『THINK POSITIVE』。70年代中盤にデビューし、75年にDe-Liteと契約。そこで7枚のアルバムを出した。コレはその6枚目。

続きを読む

■ PATTI AUSTIN @ BlueNote Tokyo

20231215fl-thumb-510x287-46234

パティ・オースティン@Blue Note Tokyo 4デイズの2日目1st Showに参加。自分がパティのソロ・ライヴを観たのは、80年代前半のホール公演が最初で、その後09年、10年、12年にも。更に翌13年には、クインシー・ジョーンズの80歳記念公演@東京国際フォラームでも観ているな。クインシーがライヴ・アルバムを録った『THE DUDE(愛のコリーダ)』直後の81年武道館は、サスガに観ていないのだけれど…。

(以下ネタバレあり)

続きを読む

■ MUSIC MAGAZINE増刊 『80's SOUL』

80s soul_

ミュージック・マガジン増刊『80年代ソウル』の見本誌を送っていただいた。監修したのは、現行ブラック・ミュージック評論の第一人者:林剛氏。便宜上『80年代ソウル』という看板を掲げているが、キレイさっぱり年号で括れるはずもなく、内容的には83〜88年をそのコアと捉え、TR-808使いでソウルのサウンド革命を起こしたマーヴィン・ゲイ『MIDNIGHT LOVE』、クロスオーヴァー・ソウルの代表作たるマイケル・ジャクソン 『THRILLER』が発売された82年を起点としている。

続きを読む

■ EUPHORIA / NARADA MICHAEL WALDEN

narada_euphoria

何だか唐突に現れたナラダ・マイケル・ウォルデンのニュー・アルバム。『IMMORTALITY』から約3年ぶりと比較的早いペースでの登場だけど、何作か続いていた自主レーベル:Tarpanからのリリースではなく、アートワークのムードも違う。何じゃコリャ?と思う人、少なくないんじゃないかな。日本じゃ角松敏生が彼の80年の楽曲<Dance Of Life>をモチーフにアルバムを作ったりして、一部で注目されているが、そんなことはどうでもよくて…。それよりナラダ自身の最近の動き、ジャーニーへの加入〜ツアー参加〜短期間で脱退というアレは、一体なんだったんだろう? まぁ、裏事情も薄っすらと見えてしまいそうだけれど…。

続きを読む

■ JIMMY VERNER, GEORGE BROWN passed Away

kool & the gang 34by all means

KANの訃報に驚いたばかりだけど、自分的には米R&Bシーンからのこの2本の知らせに 心が疼く。まずはバイ・オール・ミーンズのジミー・ヴァーナー、何と半年前の5月14日に59歳で死去していたことが明らかになった。伝えたのは、娘でシンガーのエル・ヴァーナー。ヴァケーションで訪れた海外のホテルで急死し、遺体を移送するためのクラウド・ファンディングが組まれていたらしい。8月にニューヨークで葬儀が行われたが、死因などは未発表のまま。1stアルバムでは赤のジャケット姿。スタン・シェパードとのコンビでプロデュース.チームとしても活躍し、テンプテーションズやジェラルド・アルストン、ウィル・ダイニングなどを手掛けていた。

続きを読む

■ FOR ALL TIME / MAYER HAWTHORNE

mayer hawthorne 023

若手ブルー・アイド・ソウル・アーティストのホープにして、80'sブギー・シーンに先鞭をつけたタキシードのフロントマンでもあるメイヤー・ホーソーンのソロ6作目が登場。お髭のせいか、何だか急に怪しいスケベ面に豹変してしまった感アリだけど、中身の方はいつにも増してヴィンテージ感バリバリ。音は時計に逆行して、もはやレイト60's的な香りを漂わせているトラックが少なくない。

続きを読む

■ RUDOLPH ISLEY passed away

Isley Brothers masterpieceisley_smooth saiking
isley_givin' it backsunrize

アイズレー・ブラザーズの創設メンバー:ルドルフ・アイズレーが、10月11日朝に急死。睡眠中に亡くなったらしく、死因は心臓発作とみられている。享年84歳。ルドルフはグループが合体〜分裂を経た89年にグループを脱退。信心深かったことから牧師になっていた。92年にロックの殿堂入り。最近はグループの商標権をめぐって弟ロナルドとの係争に発展していたが、思わぬカタチで終焉を迎えることになる。

続きを読む

■ LaVETTE ! / BETTYE LaVETTE

bettye lavette

これは途轍もなく素晴らしいロッキン・ソウル・アルバム。6月にリリースされていたんだけど、うっかりオーダーを忘れていたら、9月頭にタツローさんがサンデー・ソングブックでオンエアし、アッという間にオンライン・ショップから消えてしまった。ジャニーズ問題でいろいろ叩かれていても、やっぱり音楽的な信頼度はピカイチ、氏の右に出る者はいないのである。

続きを読む

■ RICHARD "DIMPLES" FIELDS ・ CLIFF DAWSON

richard dimple fields_look so goodcliff dawson

前回ポストに引き続き、ボードウォーク再発シリーズ第3回から、リチャード・ディンプルズ・フィールズとクリフ・ドーソン。ディンプルズは前回デビュー・アルバム『DIMPLES』がリイシューされているので(レビューはココから)、今回復刻された2枚と合わせ、81〜82年のボードウォーク期3作がすべて出揃ったカタチになる。クリフ・ドーソンの82年作は実質的なワン&オンリー・アルバムだけれど(2ndは2015年発表)、差し替えのある2ndプレス収録曲、シングル・ヴァージョンなど、ボーナス・トラックとして大量7曲が追加された。

続きを読む

■ SUNRIZE ・ REALLY WANNA SEE YOU / INVISIBLE MAN'S BAND

sunrizeinvisible man's band

クリス・クリスチャンやロジャー・ヴードリス、ティエラといったAOR寄りアクトからスタートした、ボードウォーク再発シリーズ。第2回リリースに続き、この3回目もソウル計5タイトルのラインナップ。まずはそこから2枚、グループ系のサンライズ、インヴィジブル・マンズ・バンドの2組をご紹介しよう。

続きを読む

■ IT'S SO DELICIOUS / STARPOINT

sratpoint_it's so delicious

引き続き【Boardwalk Records Original Master Collection】の復刻第2弾5作品の中から、もう1枚。アトランティック・スター、ミッドナイト・スターと並ぶ、80年代ブラック・ミュージック・シーン3大 “スター” グループ、スターポイントの、83年発表通算5作目。この3大 “スター” グループ、よく言われるコトだけれど、名前の他にも活動時期、兄弟がバンドの中心、女性シンガーがフロントにいるなど共通点が多く、しかもセルフ・コンテインドの大型ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしてスタートしながら、プログラミング時代の到来にもうまく対応し、まさに80年代のブラック・コンテンポラリー・シーンを先導していった感がある。

続きを読む

■ DIMPLES / RICHARD "DIMPLES" FIELDS

richard dimple fields

チョイと間が空いてしまったが、Ultra-Vybe / Octave-Lab がスタートさせた【Boardwalk Records Original Master Collection】シリーズの復刻第2弾5作品から、2枚目のご紹介になるリチャード・ディンプル・フィールズ『DIMPLES』(81年)。 "DIMPLES"はエクボのことで、要するに、笑顔を売りに母性本能をくすぐるタイプの、愛されキャラの黒人シンガーということ。ボードウォークは当初、当時のCBSソニーが日本発売していて、彼のコトを “ブラック・コンテンポラリー期待の新星” 的に威勢良く売り出していた。ちなみに当時の邦題は『シンプル・スマイル』。

続きを読む

■ THE AFFAIR / LONNIE JORDAN

lonnie jordan

Ultra-Vybe / Octave-Lab がスタートさせた【Boardwalk Records Original Master Collection】シリーズ。第1弾は拙監修によるAOR編で、クリス・クリスチャンやロジャー・ヴォードリス、チカーノ系のティエラ3作が出たが、第2弾はソウル系。オハイオ・プレイヤーズ、スターポイント、リチャード・ディンプル・フィールズなどがリイシューされる。その中から、個人的に一番愛着のあるロニー・ジョーダンの82年作『THE AFFAIR』をピックアップ。

続きを読む

■ MAKE ME SAY IT AGAIN, GIRL / THE ISLEY BROTHERS

isley bros 023

昨年デジタル・リリースされた16年ぶりとなるニュー・アルバム『MAKE ME SAY IT AGAIN, GIRL』が、1年近くを経て、ようやくCD / Vinyl のフィジカル・リリース。音はもちろんサブスクで聴いていたけど、やっぱりオッサン世代はブツが欲しい。実際は、届いて最初にオーディオで聴いただけで、小さい音で “ながら聴き” する時は、CDを手元にサブスクで流しッパにする、というのがデフォルトですが。

続きを読む

■ FRIENDS / DIONNE WARWICK

dionne warwick_friends

某音専誌の追悼特集準備で、バート・バカラック関連の楽曲を聴き漁り。でも自分にバカラック名曲選のセレクトを依頼してくるということは、どういうコト? もちろん他にも選者がいるが、まさか自分にハル・デヴィッドとの名コンビの時代、すなわちセプター時代のディオンヌ・ワーウィックとかB.J.トーマス、カーペンターズあたりのピックアップなんて期待していないだろう。…というコトは、やっぱりキャロル・ベイヤー・セイガーとの蜜月時代とか、ハル・デヴィッドと書いた名曲群の80年代以降のカヴァーとかがメインだよなぁ。

続きを読む
HOME
Light Mellow on the Web
Profile

link_fb
細かいNewsはコチラで発信
x_jpg lightmellow_tk
各種情報・音源リンクなど
TOPICS
ジャンクフジヤマ New Album junk_city pop covers
憧憬都市~City Pop Covers
ポニーキャニオン公式サイトにて Junk との対談掲載
ご購入は amazon
Tower Records
Light Mellow Searches
 カナザワ監修シリーズ
 from P-VINE Records


◆リリース一覧はココから◆

super db_downtown
スーパーDB / ダウンタウン
amazon
Tower Records

tangarine
タンジェリン
/ ブランク・カセット
amazon
Tower Records

camera soul 023
カメラ・ソウル
/ サマー・メモリーズ
amazon
Tower Records

chris smith
クリス・スミス / ROOM INSIDE MY HEART
amazon
Tower Records

tristan 7
トリスタン/ SEVEN
amazon
Tower Records

lava X
LAVA / X
amazon
Tower Records

nate williams
ネイト・ウィリアムス
CHAPTERS
amazon
Tower Records

maeva borzakian
メイヴァ・ボーザキオン / LOVIN' TRUTH
amazon
Tower Records
監修しました
samantha sangstarbuck
starbuck 2jose feliciano_angelajose feliciano_sweet soulthe mob
essra mohawk_essrapeter lemongellofranklin micarenatural gas
■ PRIVATE STOCK ■
Original Master Collection
- Light Mellow Edition -
詳細・購入はこちらから
Archives
Article Serch
ラジオ レギュラー出演中
city pop collection banner
TBC東北放送 金曜21:00~
ABS秋田放送 土曜16:30~
radiko Premiumで何処からも
奇数月コメンテイター出演中
レギュラー執筆中
●ギターマガジンWEB に連載スタート。
『職人ギタリストで斬る名盤セレクション [邦人編]』
第1弾は山下達郎初期作で知られる椎名和夫の参加10作。 guitar_maga 2312

●ALFA MUSIC公式note、【アルファミュージック考現学】に寄稿しています。
ALFA+アルファ〜リアル・クロスオーヴァー進化論
最新更新は佐藤博の代表作『awakening』。
hiroshi sato_awakening

Recent Comments