2003年に弱冠16歳でデビューした英国の天才女性ソウル・シンガー、ジョス・ストーン。 <Clean Up Woman>で有名なマイアミのソウル・シンガー:ベティ・ライトが発掘し、自らからプロデュース。オリジナル中心のデビュー・アルバムを制作していたが、そこで歌ったカヴァー曲があまりにイイ出来だったため、急ぎ方向転換。ベティが馴染みのソウル系ミュージシャンを集めて制作したカヴァー・アルバム『THE SOUL SESSIONS』でデビュー、グラミー “Best New Artist” にノミネートされるなど、大きな脚光を浴びた。とにかく、このソウルフルな歌いっぷりで、白人のティーンエジャーという点に、世間はアッと驚いたのだ。
山下達郎&吉田美奈子が80年にレコーディングしたFM番組用のスタジオ・ライヴは、<Sparkle>の元ネタとなったナイトフライト<If You Want It>やユージン・レコード<Help Yourself To Love>など、隠れた名曲カヴァーばかりで構成されたことで、半ば伝説化している。そのオープニングで歌われたのが、 UKリヴァプール出身のソウル・グループ:ザ・リアル・シングの<Rainin' Through My Sunshin>。そのザ・リアル・シングのキャリアを総括したCD7枚組ボックスが、昨年秋にひっそりと。それを先月知って、慌ててゲットした次第。
バケモノだな、ダイアナ 77歳にして、見た目も歌声も歳喰ってない。それどころか、80年代に出した一連のヒット作に比べたって、むしろ若々しいほどのデキ。シュープリームスでのデビューから60年目、ニュー・アルバムとしては06年の『I LOVE YOU』以来15年ぶり。しかしそれはカヴァー・アルバムだったから、純粋なオリジナル新作となると、実に99年作『EVERY DAY IS A NEW DAY』以来、22年振りとなる。
引き続き、ビクター『マスターピースコレクション〜 CITY POP名作選〜』第2期17作から、と思っていたら、海外から訃報が。ジャーメイン・ジャクソンのプロデュースでモータウン・デビュー(正確にはGordy)したスウィッチのトミー・デバージが急逝。エル・デバージを輩出したデバージ・ファミリー8人兄妹の次男で、長兄ボビーと共にスイッチの主要メンバーを務めた。享年64歳。
英国を拠点に活動していた黒人ベーシスト:デオン・エスタスが、11日朝に逝去。ワム!の準メンバーで、“第3のメンバー”などと呼ばれ、ワム!解散後もジョージ・マイケルのブレーンとして活躍した。上掲は88年に発表した唯一のソロ・アルバム。ジョージと共作し、そのまま2人でバック・ヴォーカルを取った<Heaven Help Me>が全米5位と大ヒットした。が、その後目立った活動はなかった。享年65歳。