Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Hard Rock

■ BENT OUT OF SHAPE / RAINBOW

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ビリー・ジョエル16年ぶりの来日公演@東京ドーム で音楽ファンは盛り上がってるが、自分的にはその前回公演を観たので満足。そもそも思い入れがあるのは『THE STRANGER』と『52ND STREET』だけで、『GLASS HOUSE』でコケてしまったクチなので…。世代的なモノもあるだろうけど、大物エンターテイナーに変貌してからのビリーは、アルバムが出れば一応チェックする、という程度で、それほど熱心に聴き込んだ記憶はない。『SONGS IN THE ATTIC』は初期作の魅力、とりわけ『TURNSTILES(ニューヨーク物語)』の素晴らしさに気づかせてくれた点で、愛着があるけれど。前回の来日も当日券だったし、1万円なら、と思って足を運んだのだった。

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■ LIVE IN JAPAN 1973 + LIVE IN LONDON 1974 / BECK BOGART & APPICE

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心待ちにしていたベック・ボガート&アピスのライヴCDボックス4枚組。内容的には、発売50周年となる1973年来日公演を収録した名ライヴ『LIVE IN JAPAN』と、翌74年1月のロンドン、レインボー・シアター公演の未発表ライヴをカップリングした、2枚組2セット抱き合わによる豪華4CDボックスである。自分の目的は、当然これまで未発表だったロンドン、レインボー・シアターでのパフォーマンス。そのうち<Blues Deluxe 〜 Boogie>だけは、91年のアンソロジー『BECKOLOGY』にてお披露目済みだけれど、それ以外はすべて初公開の音源になる。でもコレがマジ、スゴイのよ。それもいろいろな意味、込みコミで。

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■ AEROSMITH vs KISS

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来月発売されるレコードコレクターズ誌10月号の特集【エアロスミス vs キッス・ランキング】に参戦。既に楽曲投票は終わっていて、割り振られた原稿を執筆中。共に近年は、新作が出れば聴く、という程度の関わりだけれど、何せ自分が中高生の頃、ロックに興味を持っていろいろ貪り聴いていた時期に日本デビューし、急速に人気バンドへとのし上がっていったグループ。どちらも初来日@武道館へ観に行ったし、そういう意味で思い入れは深いのだ。

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■ HIROSHIMA MON AMOUR - Live In Japan 1977 - / IAN GILLAN BAND

ian gillan band hiroshima

ア〜、コレは喰らっちまった。体裁は完全に正規盤だけど、中の音はまさしくブートレグ・レヴェル。解説を読むと、レコード会社サイドの話として、「ラジオでオンエアされた音源をCD化したものかも…」とある。言われてみると、確かに大昔、同じような内容の発掘モノの輸入盤を見かけたような記憶が…。でも今回の日本発売元は、今までシッカリ信用できる仕事をしていたから、「あぁ、オフィシャルの録音テープが発掘されたんだな これはメデタイ」と、スッカリ勘違いしてしまった。アートワークも昔のとは違うし、来日時のツアー・パンフレットがミニチュアで再現されて封入と、かなりのチカラの入れようなのだ。

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■ ARGUS - 50th Anniversary Edition 1972-2022 / WISHBONE ASH

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2020年代になってから、70年代クラシック・ロック名盤の50周年記念ボックスが続々登場してきている。みんな高価なので、オーダーする前によく中身を精査して…、と思っているが、どれも完全限定盤なので足が速く、予約完売はザラ。前にも書いたように、ピンク・フロイド『狂気』の周年ボックスはあまりに高価なのでスルーし、日本のみで発売されたマルチ・ハイブリッド・エディションをご祝儀的に。でもコレはスルーできませんでした。ウィッシュボーン・アッシュの代表作『ARGUS(百眼の巨人アーガス)』の 50th Anniversary Edition 1972-2022。3CD+2LP+DVD+7inchから成る7枚組の豪華な箱モノだ。発売は英国Snapper Music 傘下のMadfishなる再発レーベル。ここは以前からアッシュ関連の超絶ボックスを出しているところで、昨年は10枚組ライヴ・ボックス、数年前にはオリジナル・アルバム+ライヴの30枚組を出していたから、コアなアッシュ・フリークには7枚組なんて驚くに足らないのかもしれない。でもこうなると名盤のアニヴァーサリー箱でも、日本盤はおろか、日本語解説付きの国内仕様盤さえ出ないんだよな。

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■ DOUG McCAFFERTY, Lead Singer of NAZARETH passed away

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60年代末から活動しているスコットランドの名門ハード・ロック・バンド、ナザレスのシンガーを務めたジム・マカファーティーが、8日に亡くなった。バンドのSNSアカウントが公表している。享年76歳。その特徴的なダミ声で看板シンガーとして君臨したジムは、2013年、持病の慢性閉塞性肺疾患が悪化してライヴ活動が不可能になり、バンドを脱退していた。この7月には創設メンバーで全盛期の中心だったマニー・チャールトン(g)も急死している。

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■ BLACKOUT / SCORPIONS

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丑三つ時にヘッドフォンして、超爆音でスコーピオンズ。まさしく、そうせずにいられない荒くれた気分。あまり怒らない自分だけど、5年とか10年に1度くらい、そういうコトがある。このブログでは、音楽以外のことはあまり書かないようにしているが、何処かで毒を吐かないと前へ進めない、そういう時だってあるものだ

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■ ROCK BELIEVER / SCORPIONS

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スミマセン、たまに病気が出ます…、ということで、先月リリースされたばかりのスコーピオンズのニュー・アルバム。ウォーキングに出たり、いろいろ頭がウニウニしている時に脳内をスッキリさせる、最近のカンフル剤だ。デビュー・アルバム『LONESOME CROW(恐怖の蠍団)』から50年。カナザワが初めて聞いたスコーピオンズが、3枚目『IN TRANCE(復讐の蠍団)』だったから、ほぼ47年。80年代半ば以降はしばらく聴いてなくて、<Wind Of Change>が全米4位になった時なんぞ、「ヘェ〜、売れちゃってるのネ」なんて冷めた目で見ていた。ラスト・アルバムと宣言してリリースした『STING IN THE TAIL(蠍団とどめの一撃)』(10年)は、昔のよしみで購入したが、その後もズルズルと活動が続き、これが7年ぶりの19作目になる。

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■ EXPOSED・MISUNDERSTOOD / STRIDER

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70年代ブリティッシュ・ハード・ロック界隈では、“B級” というのは一種の褒め言葉だ。トップ・クラスにはなれなかったが、どうにも愛着が湧いてしまう、そんな意味合いに於いて。70年代半ばに2枚のアルバムを残して消滅したストライダーというバンドは、まさにそうしたB級グループ。後々までシーンで活躍し続ける実力派メンバーを擁し、アルバムへの評価もそれなりに高かったのに、成功には届かなった。しかも弱小レーベルからのリリースだったため、1stは今回が世界初CD化。2ndは過去デジパックでのCD化があったが、ブートだ、イヤ正規盤だと物議を醸したコトがある。もちろん今回は、再発レーベルとして定評のある英Cherry Redからエアーメイル・レコーディングスへのライセンスによる正規紙ジャケ仕様盤だ。

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■ DUSTY HILL(Z.Z.TOP)passed away

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国内外から訃報が多い昨今、今日は朝一番で、ZZトップのベース、ダスティ・ヒルの訃報が入ってきた。現地時間7月28日、ヒルがテキサス州ヒューストンの自宅で睡眠中に亡くなったことを、メンバーのビリー・ギボンズ(G,Vo)とフランク・ベアード(Dr)が発表。享年72歳。
「僕らは永遠に“Blues Shuffle in C”で繋がっている。アミーゴ、ものすごく寂しくなるよ」

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■ KINGS OF OBLIVION / PINK FAIRIES

pink fairies

参加させてもらったレコードコレクターズ誌2021年8月号『70年代 ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング100』ネタを、もう一度。誌面で発表された100枚に、音を全く知らないグループはなかったし、9割方の作品は今も拙宅ライブラリーに鎮座している。そのほとんどは学生の頃に親しんだモノだけど、後付けで知ったバンドの中には、CDを持っていてもあまり馴染みの薄いのもあって。タイミングよく廉価再発も重なり、選盤時に久々に聴き直したのが、このピンク・フェアリーズの73年作『KINGS OF OBLIVION』だった。

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■ INNOCENT VICTIM / URIAH HEEP

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往年のブリティッシュ・ハード・ロックの名グループで、現在も活動を続けているユーライア・ヒープ。しかし昨年から元メンバーの訃報が相次いでいて、9月にドラムのリー・カースレイク、11月に全盛期の実質的リーダー格だったケン・ヘンズレー(g,Kyd)が鬼籍に。そして今度は2代目シンガーだったジョン・ロートンが、6月29日に死去。死因は「病気ではない」としか明かされておらず、家族に看取られたそうだ。享年74歳。

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■ TED NUGENT

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引き続き、レコードコレクターズ誌8月号の特集『70年代ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング』の執筆関連ネタから。これも現段階では、掲載ランキングに入ったか否かは伏せておくが、超久々に聴き直し、こういうエンターテイメント性の高いおバカなハード・ロックは、たまに聴くとキモチいいなぁ〜と。ブリティッシュ勢はどうしても湿ったり暗くなるが、アメリカ勢はカラリとドライ。キッスやアリス・クーパーなど、笑いながら周りを蹴散らしていく豪快な疾走感がある。デヴィッド・リー・ロス在籍時のヴァン・ヘイレンも、また然りで。

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■ BRIDGE OF SIGHS / ROBIN TROWER

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横浜アリーナでの角松敏生 40th Anniversary Live の余韻を引きずりつつ、レコードコレクターズ誌8月号の特集『70年代ハード&ヘヴィ・アルバム・ランキング』の執筆。既にランキング選出は終えていて、編集部でトップ100を集計。そこに入ったアルバム・レビューを25人の選者が執筆する段である。もちろんそこに書いたネタは、レココレ誌の発売を待ってそちらでお読みいただくとして、ココではその企画に触発されて聴いたネタを。自前ランキング候補はすぐに50組くらい挙がったけれど、アーティストによってはどのアルバムを選ぶか、それをどうやって所定の30枚に絞り込むかに悩み、結構いろいろと聴き漁った。現段階ではまだ、本ランキングに入ったか否かも伏せておきます。

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■ WHITESNAKE / DAVID COVERDALE

david coverdale

ちょっと煮詰まった時は自分のルーツに回帰、というコトで、デヴィッド・カヴァーデイルが77年にリリースした1st ソロ・アルバム『WHITESNAKE』。今ではすっかり彼のバンドとして有名になり、全米No.1ヒットまで出しちゃったけれど、オールド・ファンが最初に接したホワイトスネイクは、バンド名ではなく、このアルバム・タイトルだった。プロデュースはロジャー・グローヴァー、ベーシック録音はイアン・ギランが所有するキングスウェイ・スタジオ、そして発売元がパープル・レコード。まさにファミリー総出のソロ・デビューだった。

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■ STRANGERS IN THE NIGHT -Deluxe Edition- / UFO

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ハード・ロック史に燦然と輝くUFOの名ライヴ盤『STRANGERS IN THE NIGHT』(79年発表)のデラックス・ボックスが、ようやく手元に。昨年11月頃にリリース情報を知り、すぐさまチェックするも、どこもかしこもソールド・アウト。でもココで焦っては無用に高価なのを掴まされるだけ、と様子見していたら、最近になってようやく出回り始めた。ちょうどレコードコレクターズ誌の年明け恒例【リイシュー・アルバム・ベスト】の選考でも、堂々ハード&ヘヴィ・セクションの第1位に。こりゃあ〜一気に国内需要が高まりそうだな。

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■ FLOWERS OF EVIL / MOUNTAIN

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クリスマスだというのに訃報が。米国の伝説的ハード・ロック・バンド、マウンテンの中核だった巨漢ギタリスト:レズリー・ウェストが、12月22日に逝去。ローリング・ストーン誌によると、レズリーは今週初めにフロリダの自宅で心停止に陥り、意識不明に。そのまま亡くなったという。享年75歳。

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■ PWR UP / AC/DC

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この処、朝のウォーキングのBGMでよく聴くのが、AC/DC奇跡の新作『PWR UP(POWER UP)』。こういうアルバムを聴きながら抜けるような秋空の下を足早に歩いていると、気分爽快、エラく元気が出る。まさに『PWR UP』そのままだが、6年前の前作『ROCK OR BUST』を出した後には、様々なトラブルが次々発生。5人のメンバーのうち3人が不在となり、バンドの存続さえ危ぶまれていたのだ。

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■ KEN HENSLEY passed away

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寝ようと思ったら訃報が。元ユーライア・ヒープの頭脳だったケン・ヘンズレー(kyd)が逝去した。現時点では死因は明らかにされていないが、割と急だったらしく、闘病は短期間だったとか。実際久々のソロ・アルバムを完成させたばかりで、来年2月に発売予定だったという。享年75歳。

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■ VAN HALEN

van halen

朝イチで飛び込んできたエディ・ヴァン・ヘイレンの訃報。自分もすぐに2本ほどポストしたけど、SNSは一日中、エディ追悼記事で溢れ返った。ガンと知らされてから長い時間が経ち、その間に新作発表や来日公演もあったから完治したのだと思っていたら、人知れず何度も再発・治療を繰り返していたようで、とうとう力尽きてしまったらしい。ハード・ロック・ギターの革命児としては呆気ない死だった。享年65歳。まだ若いヨ…

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第1弾は山下達郎初期作で知られる椎名和夫の参加10作。 guitar_maga 2312

●ALFA MUSIC公式note、【アルファミュージック考現学】に寄稿しています。
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