Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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New Release

■ LOVIN' TRUTH / MAEVA BORZAKIAN

maeva borzakian

フランスから届けられた、
アーリー80’sテイスト満載のアーバン・ポップス好盤。
AOR人気作トミ・マルム『COMIN’ HOME』(21年)に
楽曲提供&リード・ヴォーカルで参加し、
ガエル・ベンヤミン(ガイスター)とのコラボレイトでも注目された実績が、今ここに飛翔する。
とりわけライト・ステッピンなダンス・チューンの数々で魅力炸裂!


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■ JAZZ HANDS / BOB JAMES

bob james_jazz hands

ゼロ年代以降、アルバム制作ではティル・ブレナー、ネイザン・イースト、デヴィッド・サンボーン、ジャック・リー、松居慶子に、娘ヒラリー・ジェームスらとの共演作を連発。フォープレイが解散状態に陥ってからは、自身のピアノ・トリオでの活動が目立っていた感のあるボブ・ジェームス。そのボブが、ソロ名義のスタジオ・ソロ作としては『ALONE : KALEIDOSCOPE BY SOLO PIANO』以来10年ぶりとなるアルバム『JAZZ HANDS』を発表した。リリース元は香港ベースの新興レーベル Evosound。このレーベルからのリリースとしては、トリオの2作『ESPRESSO』 (18年)、『FEEL LIKE MAKING LIVE!』(22年) に続く3作目となる。

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■ TOKYO magic / 青野りえ

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和製AOR〜シティ・ポップのシーンに凜と佇む女性シンガー:青野りえ、待望の3rdアルバムがリリース。既にアチコチのミニFMステーションにプロモ出演が続いていて、レコ発ライヴや都内でのインストア・ライヴは終了した。自分はスケジュールがバッティングしてしまい、どちらにも足を運ぶことができなかったけれど、概ね好評だったようで…。

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■ EUPHORIA / NARADA MICHAEL WALDEN

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何だか唐突に現れたナラダ・マイケル・ウォルデンのニュー・アルバム。『IMMORTALITY』から約3年ぶりと比較的早いペースでの登場だけど、何作か続いていた自主レーベル:Tarpanからのリリースではなく、アートワークのムードも違う。何じゃコリャ?と思う人、少なくないんじゃないかな。日本じゃ角松敏生が彼の80年の楽曲<Dance Of Life>をモチーフにアルバムを作ったりして、一部で注目されているが、そんなことはどうでもよくて…。それよりナラダ自身の最近の動き、ジャーニーへの加入〜ツアー参加〜短期間で脱退というアレは、一体なんだったんだろう? まぁ、裏事情も薄っすらと見えてしまいそうだけれど…。

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■ TOUCH / 大野雄二

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『ルパン三世』のサウンドトラックを筆頭に、多くの歌モノ、劇伴インスト作を残している日本屈指のプロデューサー/アレンジャー/ピアノ奏者、大野雄二。彼が70年代に手掛け、日本コロムビアのアーカイヴしている作品群を対象に、フランスのレーベルWewantsoundsが選曲・監修、ジャズやフュージョン、ファンク、シティポップ、ディスコを織り交ぜたセレクトでワールドワイドに発信するユニークなコンピレーション『TOUCH』が面白い。

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■ IGNITION 〜 J-Guitars Selection / Various Guitarists

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タワーレコード限定、日本のフュージョン系ギタリストの名曲・名演をコンパイルした、メチャ気持ち良くなれるギター・コンピレーション・アルバム。定番、職人、意外なセレクトにレア音源と、編集盤の魅力をバランス良く散りばめながら、各トラックのクオリティはシッカリとキープしている、そんなナイスな企画盤だ。

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■ FOR ALL TIME / MAYER HAWTHORNE

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若手ブルー・アイド・ソウル・アーティストのホープにして、80'sブギー・シーンに先鞭をつけたタキシードのフロントマンでもあるメイヤー・ホーソーンのソロ6作目が登場。お髭のせいか、何だか急に怪しいスケベ面に豹変してしまった感アリだけど、中身の方はいつにも増してヴィンテージ感バリバリ。音は時計に逆行して、もはやレイト60's的な香りを漂わせているトラックが少なくない。

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■ THE FUTURE WAS DISAPPOINTING /ZACHARY CRAWFORD

zachary crawford 2

アイルランド出身ザカリー・クロフォードの待望2ndは、
デビュー作以上に知的でハーフ・ビターなジェントル・ポップ進化系。
マーティン&ガープやドーン・パトロールで活躍する
フィル・マーティンが全編プロデュース。
アップデイトされた西海岸AOR〜ヨット・ロックの今のカタチが
濃縮されて。   
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■ WELCOME HOME / GARETH DONKIN

gareth donkin

先行デジタル・リリースで大きな注目を浴びているUKの新人シンガー・ソングライター、ガレス・ドンキンのフィジカル・リリースがようやく。“マイケル・ジャクソンmeets AOR” なんて言われているけど、ズバリこれは マイケルよりエル・デバージだね。ナイーヴで中性的な歌い方がモロにそうだし、声そのものがよく似ている。でも悲しいかな、今じゃエル・デバージといっても知らない人が多いから、マイケルの方を引き合いに出しているのだろう。でもココんチのお客様なら、ほとんど皆んなが知ってるよね? エル・デバージ。彼を知る人に黙ってコレを聴かせたら、十中八九、「エル・デバージの新譜?」と訊いてくるに違いない。もちろん曲調によっては、マイケルっぽさも充分。そもそもエルだって、ポスト・マイケルと言われて人気が出たヒトなのだから…。

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■ SAUDADE / a tribute of 林 哲司

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50周年記念ライヴ@東京国際フォーラムを明日に控え、その予習として、このキャリア初のトリビュート・アルバム『SAUDADE(サウダージ)』をひと足お先に。ヒットメイカー:林哲司の作曲キャリアを華麗に彩った代表曲12曲を選りすぐり、ベテランからニュー・フェイスまで幅広い顔ぶれでカヴァーしている。うち8曲が新録で、垂涎のセルフ・カヴァーもアリ。シティポップ再評価で今また注目が集まる林さんだけれど、作曲家としてはそういう狭いフィールドに留まっていないことを証明するような内容だ。

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■ NOW AND THEN / THE BEATLES

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率直に言って、つまらん…。世間では、特にSNSでは賛否両論が激しく渦巻いていて、それこそがビートルズらしいと思うけど、いっさいの前情報ナシにこの曲を聴いて、みんな絶賛できるのか?、大いに疑わしい。結局ビートルズという看板と、刷り込まれたストーリーに翻弄され、前振りのメイキング映像や公開されたばかりのピーター・ジャクソンによるMVに感動して、どんな曲か なんて関係ナシに、新曲が出るという事実の前に判断のバロメーターが振り切れてしまっているのではないか、と思う。

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■ JAPANESE SINGLES COLLECTION - GREATEST HITS - / BRUCE SPRINGSTEEN

bruce springsteen_jap singles

デビュー50周年記念。日本でリリースされた全シングルとMVをパッケージした、圧倒的ヴォリュームの日本独自企画盤4枚組が出た。同時に、2014年までに発表されたオリジナル・アルバム全25作のBlu-spec 2 / 紙ジャケ仕様盤のリイシューも始まって、まずは73年デビュー作『GREETINGS FROM ASBURY PARK, N.J. (アズベリー・パークからの挨拶 )』から86年『LIVE 1975-1985』までの8作が登場。やっぱり自分にとってのボスは、75年の3作目『BORN TO RUN(明日なき暴走)』からこの辺りまでがピークだったな。

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■ THE DROP / JEFF LORBER FUSION

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先月、 BlueNote Tokyoでマイク・スターンとの共演ライヴを観たばかりのジェフ・ローバー・フュージョン。あれはコロナ禍で3年遅れてようやく実現した共演ライヴだったけれど、早くももうその2作あとのニュー・アルバムが届いた。『NOW IS THE TIME』というジェフ・ローバー・フュージョンとしての復活作から13年、9枚目のアルバム(グループ名義では通算14作目)。17年作『PROTOTYPE』がグラミー賞を受けたことも手伝ってか、コロナ期をモノともしない活動ぶりが見事だ。

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■ INTO YOU / INCOGNITO

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インコグニート、2023年の新作到着。シトラス・サンや、ジャイルズ・ピーターソンと組んだストラータなど、いくつかのプロジェクトを同時に回して気を吐くブルーイだけど、これで19枚目というインコグニートは本家・本元・家元・元祖。今作では新顔が多めながら、そのサウンドは19年の前作『TOMORROW 'S NEW DREAM』と比べても、何ら遜色はない。そういえば、その間には、8枚組ボックス『ALWAYS THERE : 1981-2021 (40 Years & Still Groovin) 』があったり、そこから抜粋した日本独自盤『TOKYO DREAM』もあったなぁ。

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■ HACKNEY DIAMONDS / THE ROLLING STONES

rolling stones hackney

音楽メディアも音楽ファンも、世を上げて絶賛の嵐。ならば自分がココでわざわざ書くまでもない、と思いながら、仕事関連以外で何か聴こうとすると、どうしてもコレに手が伸びる数日を過ごしている。カッコイイ。天邪鬼な自分としては、諸手を上げて大絶賛はし難いのだけれど、今世紀に入ってからのストーンズでは一番のデキかな? …と書いたところで、00年以降、純粋なオリジナル・ニュー・アルバムは、05年の『A BIGGER BANG』しか出していないコトに気づいた。スタジオ新録に限っても、ルーツィーなブルースのカヴァー作『BLUE & LONESOME』以来7年ぶり。それでもお久しぶり感が薄いのは、彼らがコロナにもメゲず、ライヴ・ツアー中心に転がり続けているから。チャーリー・ワッツが逝ってしまった時は、どうなるか…と思ったけれど、まったく頭の下がるジジイたちである。

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■ CITY MUSIC TOKYO - reflection - / Various Artists

city usic tokyo reflection

流線形)クニモンド瀧口クンの企画・選曲・監修によるシティポップ・コンピレーション・シリーズ『CITY MUSIC TOKYO』のキング編。当ブログでも何作かご紹介しているが、トータルするとコレで9作目とか(タワーレコード限定も何枚かアリ)。現在進行形の若手アーティストにも明るいクニモンド氏なので、インディ中心のセレクション物だと自分的に「?」も多いが、その分 勉強にもなっていて有り難い。このキング編は、老舗メーカーらしさと、クロスオーヴァー/フュージョン系に強いレーベル・カラーを上手く織り交ぜた構成が特徴だ。

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■ MIDNIGHT ROSE / PAUL RODGERS

paul rodgers

世間的にはローリング・ストーンズのニュー・アルバムで盛り上がっているが、自分的にはコレ、元フリー、元バッド・カンパニーの伝説的シンガー:ポール・ロジャースの、実に24年ぶりとなるオリジナル・スタジオ・アルバム『MIDNIGHT ROSE』。ジミー・ペイジと組んだザ・ファーム、なんてのもあったけど、現在はフレディ・マーキュリー没後のクイーンで歌ったヒト(名義はクイーン+ポール・ロジャース)、というイメージなのかも知れない。

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■ BEHIND THE TEA CHRONICLES / ED MOTTA

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ブラジリアン・グルーヴ・マスター:エヂ・モッタの、約5年ぶりとなる最新アルバムが間もなくリリース。エヂ自身からのご指名(?)により、3作連続でライナーノーツを書いてます。今回はCDとアナログ盤、国内同時発売。これまではライナーが入るのはCDのみで、アナログ盤ではスルーされるのがデフォルトだったが、今回はアナログの方にも拙解説が挿入されている。きっとフィジカル需要が、CDからレコードへ移ってきているのを反映しているのだろう。サブスクではなくフィジカルご所望の日本の音楽ファンには、多分喜んで戴けるのではないかな?

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■ WEST COAST RENDEZ VOUS / PAPIK presents SEA BREEZE

papik_west coast


イタリアのベテラン・ユニット最新作は、
クールで心地よいウエストコースト・サウンドが満載。
Light Mellow Searchesで紹介してきたロー・ヴァン・ガープや
フィル・パーベリーニらをフィーチャー。
何処までも涼やかなトラックには、
アンブロージアのAOR聖典<Biggest Part Of Me>、
ボズ・スキャッグス<Miss Sun>、
エース/ポール・キャラック<How Long>のカヴァーも。


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■ LaVETTE ! / BETTYE LaVETTE

bettye lavette

これは途轍もなく素晴らしいロッキン・ソウル・アルバム。6月にリリースされていたんだけど、うっかりオーダーを忘れていたら、9月頭にタツローさんがサンデー・ソングブックでオンエアし、アッという間にオンライン・ショップから消えてしまった。ジャニーズ問題でいろいろ叩かれていても、やっぱり音楽的な信頼度はピカイチ、氏の右に出る者はいないのである。

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