Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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New Release

■ LaVETTE ! / BETTYE LaVETTE

bettye lavette

これは途轍もなく素晴らしいロッキン・ソウル・アルバム。6月にリリースされていたんだけど、うっかりオーダーを忘れていたら、9月頭にタツローさんがサンデー・ソングブックでオンエアし、アッという間にオンライン・ショップから消えてしまった。ジャニーズ問題でいろいろ叩かれていても、やっぱり音楽的な信頼度はピカイチ、氏の右に出る者はいないのである。

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■ AUTOMATIC / RICK SPRINGFIELD

rick springfield_automatic

70歳代も半ばというのに、独自の道を勢い込んで走っているリック・スプリングフィールド。オリジナル・スタジオ・アルバムとしては18年作『THE SNAKE KING』以来5年ぶりとなる新作『AUTOMATIC』が、なかなかイイ。今ドキにしては珍しく、全20曲収録でほぼ60分というヴォリューミーな内容。アナログ対応でやや短い収録時間/曲数のアルバム制作が主流になってきた昨今では、少々トゥ・マッチに感じてしまうが、10年くらい前にサーヴィス精神旺盛な濃厚ライヴ・パフォーマンスを観て以来、そのチョッと濃いめのキャラがリック・スプリングフィールドの特徴なのだ、と理解。俳優歴も豊富なだけに、「今回もやっちゃってるなァ〜」と面白がっている。

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■ RIO / TREVOR RABIN

trevor rabin_rio

これはもう、アナザー・イエスと言ってしまってイイのではないかな? <Owner Of A Lonely Heart>でお馴染み、"80125"イエスを主導したトレヴァー・ラビンの、6作目のソロ・アルバム『RIO』が6日にリリースされる。94年のジャパン・ツアー終了後イエスを脱退したトレヴァーは、元々のマルチ・ミュージシャンぶりを存分に発揮して、映画音楽の世界で成功。50本以上のサウンドトラックを手掛けてきた。偶発的に作ったソロ前作『JACARANDA』(12年発表)も前編インストゥルメンタルで、トレヴァー自身はジャズ・アルバムと位置付けている。そうした意味で、ヴォーカルをフィーチャーした本格的ソロ作としては、イエス在籍中の89年にリリースした『CAN'T LOOK AWAY』以来34年ぶりだ。

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■ 『和ジャズ 〜 WaJazz LEGENDS : Jiro Inagaki - Selected by Yusuke Ogawa / 稲垣次郎

jiro inagaki_wa jazz

日本国内ではごく一部のマニア支持に止まるが、海外ではより広く注目されているらしい和ジャズ。分かりやすく言ってしまえば、フュージョンの源流ではあるのだけれど、プレ・フュージョン的なクロスオーヴァーの更にその前、60年代末から70年代中盤頃の、ジャズ・ミュージシャンによる脱4ビート、ジャズ・ロックに傾倒していく動きを指す。渡辺貞夫や日野皓正、菊地雅章らを筆頭に、のちにフュージョン・シーンで名を挙げる今田勝、コルゲンこと鈴木宏昌、佐藤允彦、本田竹廣(ネイティヴ・サン)、川崎燎、増尾好秋、杉本喜代志なども、ここいら辺の出自。そして早くから様々なトライ&エラーを行ない、主導的立場でシーンを斬り開いていたのが、ドラムの石川晶と猪俣猛、サックスの稲垣次郎だ。

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■ 松原みき UHQCD Reissues Part II

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miki matsubara_lady bouncemiki matsubara_paradise beach

松原みきがキャリアのほとんどを過ごしたポニーキャニオン時代のアルバム10作品が、先月に続いてUHQCD仕様で連続リリース! 今回の対象は、83〜85年のオリジナル・アルバム『REVUE』『COOL CUT』『LADY BOUNCE』の3枚と、ジャズ・カヴァー・アルバム『BLUE EYES』、そして83年に発表された初のベスト・アルバム『PARADISE BEACH』という、ポニーキャニオン後期の5枚。すべてLight Mellow印のカナザワ監修・解説で、本日27日にドロップされた。

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■ EYES OF THE WORLD / SHAKATAK

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日本のベテラン・フュージョン・グループのいくつかも相当にしぶといが、この英国ジャズ・ファンクのレジェンドもバリバリ頑張っています。シャカタク、4年ぶりのニュー・アルバム『EYES OF THE WORLD』。企画モノや日本のみリリースが少なくないので、果たしてコレが通算でオリジナル何作目とかは言えないけど、デビュー43年目で、おおよそ30枚前後のリリースがあるのは確か。「ヘェ、まだ演ってたんだ…」なんて意地悪な声もありそうだけど、来日公演もコンスタントに行なっており、何年か前に足を運んだ時には手堅くオーディエンスを集め、なかなかの盛り上がり。あれにはちょっと驚いたものだ。

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■ LIVE IN JAPAN 1973 + LIVE IN LONDON 1974 / BECK BOGART & APPICE

bba live

心待ちにしていたベック・ボガート&アピスのライヴCDボックス4枚組。内容的には、発売50周年となる1973年来日公演を収録した名ライヴ『LIVE IN JAPAN』と、翌74年1月のロンドン、レインボー・シアター公演の未発表ライヴをカップリングした、2枚組2セット抱き合わによる豪華4CDボックスである。自分の目的は、当然これまで未発表だったロンドン、レインボー・シアターでのパフォーマンス。そのうち<Blues Deluxe 〜 Boogie>だけは、91年のアンソロジー『BECKOLOGY』にてお披露目済みだけれど、それ以外はすべて初公開の音源になる。でもコレがマジ、スゴイのよ。それもいろいろな意味、込みコミで。

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■ FIRST CONTACT / NEIGHBORS COMPLAIN

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9月20日で63歳になりました。SNSにおめでとうメッセージを送って頂いた皆さま、どうもありがとうございます。数が多くて個々にはお返事できない状況ですが、どうぞお許しを…。でも当ブログの方では、淡々とオススメできる作品の紹介をば。今回のピックアップは、大阪ベースのシティ・ファンク・バンド:Neighbors Complain の、約3年ぶり5作目のオリジナル作『FIRST CONTACT』。今月初旬に出たばかりの、リリースほやほやニュー・アルバムです。

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■ POPSICLE TOES / BUSTER BROWN BAND

buster brown band

ダラスの地に眠っていた82年制作の未発表アルバムが、
40年の時を経て白日の下に。
リード・シンガーのケリー・マクナルティは、
80年代後半にエリック・タッグとバンドを組んでいたほか、
リー・リトナーやハーヴィー・メイソンと共演したり、
アイズレー・ブラザーズ、スモーキー・ロビンソンに楽曲提供。
もう一人のシンガー:ロジャー・バートンは、
知るひとぞ知るブルー・アイド・ソウルの至宝ビーズ・ニーズの出身。
そしてドラマーは、デヴィッド・リー・ロスやスティーヴ・ルカサー、
リンゴ・スターらとの共演歴を持つグレッグ・ビソネット。
世界中のAORファンに評判を呼んだ限定500枚のアナログ盤が、
いま待望の初CD化。


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■ RUMOURS LIVE / FLEETWOOD MAC

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全盛期フリートウッド・マックのライヴ音源がオフィシャル・リリース。…ということで、無条件でゲットしました。全時代を通して発掘ライヴ音源が多数リリースされているマック。けれどその長いキャリアで、シッカリしたリリース・プランに則ってオンタイムで世に出たライヴ盤は、実は79〜80年の『TUSK』ツアーでレコーディングされた2枚組『FLEETWOOD MAC LIVE』しかない。97年には同じ編成で『THE DANCE』を出しているが、既にマックを離脱していたスティーヴィー・ニックスやリンジー・バッキンガムを呼び戻しての実質的再結成盤だったから、同列には語れないし、語りたくもないのだ。

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■ GREATEST HITS - Deluxe Edition + Live Collection - / AEROSMITH

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ココで書いた【エアロスミス vs キッス・ランキング】特集掲載のレコードコレクターズ誌10月号がようやく手元に。併せて、エアロスミスの50周年記念オールタイム・ベスト『GREATEST HITS』も既にゲットしてある。単なるオールタイム・ベストなら、全作手元にあるので今更買ったりしないが、今回は1CDの通常盤をベースに、そのデラックス・ヴァージョン3枚組、内容の異なるライヴ盤を抱き合わせた日本独自企画の2枚組が3ヴァージョン、そしてそれらをすべて盛り込んだ特大盤『GREATEST HITS ~Deluxe Edition + LIVE COLLECTION』6枚組 と、ヴァリエーション豊か。特にライヴ・ディスクは日本のみのスペシャル企画というコトで、まんまと6枚組に手を出してしまった。

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■ ZEUS / MAX BEESLEY'S HIGH VIBES

max beesley

ジャズとクラシックの素養を持ち、
ヴィブラフォンを中心にドラムやパーカッション、
ピアノもプレイする英国のマルチ・ミュージシャン、
マックス・ビーズリー。
ポール・ウェラーのバンドに在籍したのをキッカケに、
インコグニートやブラン・ニュー・ヘヴィーズ、ジャミロクワイ、
リサ・スタンスフィールドとも共演している。
この初フル・アルバムでは、
ジョージ・ベンソンとの共演で知り合ったスティーヴ・ガッドを筆頭に、
ディーン・パークスや超話題のユニット:ホーン・ハウスとの
セッションで、超絶イカした刺激的ファンク・フュージョンを提示。
これぞ今の時代のリアル・クロスオーヴァー!
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■ JAPANESE SINGLES COLLECTION -GREATEST HITS- ・DIALOGUE / HOWARD JONES

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今日はちょうど来日中のハワード・ジョーンズ。門外漢の自分は観に行ったりはしないけど、テクノ・ポップ黎明、クラフトワークだのYMOだのゲイリー・ニューマンなどが出てきた当初は、ちょっと面白がって聴いていた。でもそれが大きな潮流になるにつれ、違和感が強くなって。打ち込み自体を否定しちゃあいないけど、マシンを使うなら必然性を見せてよ、というのが当時の自分の気持ちだった。でもそれがドンドン幅を効かせて、創作ツールというより、打ち込みを使うことが目的化してしまったアーティストが増えてきて…。ハワード・ジョーンズがどうだったかはよく知らんけど、初期の彼が自分にはピ〜ンと来なかったのは確か。アイドルっぽさも強かった。それをチャンと聴いてみよう!と思ったキッカケは、コイツはスゲェ!と思っていたスクリッティ・ポリッティをプロデュースしていたアリフ・マーディンが、ハワードの86年作『ONE ON ONE』を手掛けているのを知ってからである。

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■ SPARK OF LIGHT / MICHAEL BOLTON

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USのオバさまたちにはセックス・シンボル的人気を誇るマイケル・ボルトン、5年ぶりのニュー・アルバム。しかも、書き下ろし中心に新曲ばかりで固めたオリジナル新作としては、09年の『ONE WORLD ONE LOVE』から14年ぶり。アルバム自体は、ゼロ年代に入ってコンスタントに10枚以上出しているのに、モータウンだの、サントラ・ヒットだの、シナトラだの、クリスマスだの、デュエット集だの…と、企画モノばかり。売れる前はソングライター活動もしていたのに…、と冷めた見方をしていたが、ブルー・アイド・ソウル・シンガーとしてカヴァー曲で人気を確立しちゃったから、無理して曲を書かずとも…、というコトなのだろう。

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■ LIVE AT BERKELEY 1971 / STEPHEN STILLS

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ちょっと遅くなったが、スティーヴン・スティルスの絶頂期発掘ライヴ音源が、米Omnivoreからリリースされている。最近メチャクチャ氾濫している放送局流れのハーフ・オフィシャル流出音源ではなく、ちゃんとスティルス自身が関わったオフィシャル音源。ホントこのOmnivoreというレーベルは、米ウエストコースト系の素晴らしい発掘音源を掘り当ててくるのでありがたい。当時在籍していたアトランティックが管理していたモノではないようだから、ライヴ盤制作を前提にした録音ではなかったと思われるが、音質はクリアーで何の問題もない。

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■ LIFE IS LIKE A SONG / KENNY ROGERS

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2020年に亡くなったカントリー・シンガーの大御所ケニー・ロジャース。彼が生前に遺した未発表曲を集めた貴重なアルバムが出た。レコーディングされたのは主にゼロ年代以降。制作時期にはそれなりにバラつきがあるのだろうが、こうしてアルバムにまとめられると、そんなコトは微塵も感じられず、一枚のアルバムとして違和感なく聴き通せる。まとめたのは奥様ワンダと2人の息子たち。『LIFE IS LIKE A SONG』というタイトルに、愛情が籠っている。

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■ B'S FLAME 〜 Memorial Best of BOBBY CALDWELL

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去る3月14日(日本時間15日)に逝去したAORレジェンド、ボビー・コールドウェルの追悼ベスト・アルバム2枚組『B'S FLAME〜Memorial Best of BOBBY CALDWELL』が、8月23日にリリース。これまで多くの編集盤が組まれてきたヒトだが、悲しいかなキャリアを閉じてしまったため、結果的にコレが初めてのオールタイム・ベストになる。今回が初公開となる未発表曲も1曲収録。選曲・監修・解説は、不肖カナザワが担当させて戴いた。タイトル案もいろいろなアイディアの中から、自分の案が採用に。アートワークにも協力させてもらってます。

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■ LIGHT MELLOW 惣領智子

light mellow 惣領智子

『Light Mellow 黒住憲五』に続くLight Mellow 和モノ・コンピのアーティスト・シリーズは、『Light Mellow 惣領智子』。かつては、なかなかCD化が進まないアーティストだったが、ここ何年かでソロ・アルバム、デュオのTINNA(ティナ)の音源が編集盤のカタチで一気に全曲デジタル化。ネクスト・ステップとして、こうしてシティポップ系楽曲に特化したコンピレーションを組むことになった。

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■ DREAMIN' / ジャンク フジヤマ

junk fujiyama dreamin'

現行シティポップ・シーンの牽引役。
レジェンド・ドラマー故・村上 “ポンタ” 秀一を夢中にさせた
熱きパワー・ヴォイスが、
いま新たなステージに立って更なる高みを目指し、
大らかに飛翔する。


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■ ALBUM / 佐野史郎 meets SKYE

shiro sano meets skye

俳優の佐野史郎がフォークやロックに詳しい音楽通であるコトは、音楽ファンならきっとご存知だろう。その佐野史郎が約4年ぶりに、SKYEとの共演盤『ALBUM』をリリースした。SKYEは、これまたシティポップや和製ロック好きならお馴染みのはずのレジェンドたち、鈴木茂・小原礼・林立夫・松任谷正隆による古希越えのメンバーが揃ったグループ。SKYEの詳細については、21年発表の1stアルバムのレビュー・ポスト(http://lightmellow.livedoor.biz/archives/52331759.html)をお読み下さいませ。

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