Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Reisssue

■ WET DREAM -2023 Remix- / RICHARD WRIGHT

richard wrightrichaard wrigh_wet dream

某誌にレビューを書いたので、コチラでは角度を変えて。ネタにしたのは、ピンク・フロイドの創設メンバー:リチャード・ライト(kyd)が78年に発表した初ソロ・アルバム『WET DREAM』の2023年リミックス盤。リック本人は08年に亡くなっているが、生誕80年というアニヴァーサリー・リリースでもあるようだ。初CD化されたのは93年。しかし今までずーっとリマスターされておらず、放っておかれた感が強い。今回リミックス盤でアートワークまで一新したのは、イメージ刷新の意図があったのかな? リミックスを手掛けたのは、お馴染みスティーヴン・ウィルソンで、CD、カラー・ヴァイナル、ドルビー・アトモスと5.1chミックス収録のBlu-rayという3種類のフィジカルが発売されている。旧デザインは中に入っているブックレットに。

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■ SUPER ROCK in the Highest Voltage! / CREATION

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5月、8月と、東芝EMI時代の全アルバムが揃って紙ジャケ復刻されてきたクリエイション/竹田和夫。そのシリーズ最終回として、日本のロック黎明期の大名盤と言っていいクリエイションの75年のデビュー作『CREATION』、フェリック・パパラルディとの共演でワールドワイドに紹介された76年作『FELIX PAPPALARDI & CREATION』、77年のこれも人気作『PURE ELECTRIC SOUL』、そして当時注目されていたダイレクト・カッティングでレコーディングした『SUPER ROCK in the Highest Voltage!』の4枚がリイシューされた。その中から、今回が初CD化となる『SUPER ROCK...』をピックアップ。

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■ 1973-1976 LP BOX・1989 LP BOX / サディスティック・ミカ・バンド

mika band boxmika band 1989box
micamica 黒船mica hot menue
mica livemica band 天晴mica band 天晴 live

縁あって、サディスティック・ミカ・バンドのLP BOX2種を頂戴した。彼らも72年デビュー、73年に1stアルバムなので、今年は50周年。中核の加藤和彦、参謀たる高橋ユキヒロが既に鬼籍に入ってしまったものの、高中正義や小原礼、その後任だった後藤次利は、今も第一線で活躍している。

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■ MISTY HOUR / 伊東ゆかり

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前日ポストに続き、ビクター【マスターピース・コレクション】の流れでリイシューされる林哲司のワークス3作品から、彼がプロデュースした伊東ゆかりの82年作『MISTY HOUR』をご紹介。初CD化が5年前の【Light Mellow's Choice】で、拙監修の紙ジャケ仕様だったが、今回はその前年に出ていたアルバム未収のシングル曲<強がり>をボーナス追加。これももちろん最新マスタリングで、UHQCDの高音質盤での登場だ。

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■ SUMMER WINE / 林 哲司

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ビクター【マスターピース・コレクション】の流れで、デビュー50周年を迎えたヒットメイカー:林哲司のワークス3作品をリイシュー。復刻されるのは林哲司自身の3rdソロ『SUMMER WINE』(80年) と、林プロデュースによる伊東ゆかり『MISTY HOUR』(82年)、アレンジで関わった松崎しげるの4thアルバム『私の歌・俺たちの朝』(77年) 。同時に歌謡曲系・アイドル系の関連楽曲36曲を厳選した2枚組、『ビクター・トレジャー・アーカイヴス〜林哲司 ビクター・イヤーズ』もリリースされる。そのうち、自分が解説を担当した2作『SUMMER WINE』と伊東ゆかりサン『MISTY HOUR』を、順次紹介していこう。

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■ LOVE DEVOTION SURRENDER / CARLOS SANTANA, MAHAVISHNU JOHN Mc LAUGHLIN

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日本独自に進行しているサンタナ50thアニヴァーサリー・シリーズ第6弾は、カルロス・サンタナと“マハヴィシュヌ” ジョン・マクラフリンの73年共演作『LOVE DEVOTION SURRENDER〜魂の兄弟たち』のSA-CDマルチ・ハイブリッド・エディション。もちろん自分の目的は、当時の4chクアドラフォニックSQ盤のSA-CD化による高音質サラウンド・ミックスで、この尖りまくった両者のギター・バトルを存分に楽しみたかった。

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■ ANNA

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元VOCALAND、角松敏生がフル・プロデュースを手掛けたANNAのソロ・デビューアルバム(97年発表)が、Light Mellow冠・拙監修・解説で初めての復刻。現在は BAY FM(千葉)の朝の顔、人気パーソナリティとして頑張っているが、歌わないのはもったいないと思っちゃうほどの豊かな表現力や、新人らしからぬ存在感が詰まっていた。

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■ MISTY MORNING FLIGHT / 竹田和夫

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今でいうシティポップ系のベテラン女性シンガーとメキメキ頭角を現してきている若手バンドの対談取材@都内某スタジオ。当初の予定ではその後ライヴを観に行くはずだったが、昨日のトラブルで予定変更を余儀なくされ、夜は家でイベント『MR.シティポップ 滝沢洋一の世界』の準備。知られざる名ソングライター:滝沢さんの未発表音源発掘により、これを聞きながらいろいろ語っていこうというトークショーです。滝沢さんの下でコンビを組むことになった伊藤広規&青山純の初期録音も披露できるか? お席にはまだ余裕があるようなので、興味おありの方は急ぎ連絡してみてください。詳細はhttps://www.espacebiblio.jp/?p=8335

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■ K-A-Z-U HIT RADIO / 村田和人

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8月、9月とリイシューが続いた村田和人のムーン・イヤーズ作品群。そのシメとなるのが、プロモーション・ツールとしてカセットのみで制作されたコンピレーション『K-A-Z-U HIT RADIO』、その初商品化である。村田さんが英語詞で歌っている楽曲をDJのナレーションで繋いでいくという、当時ハヤリのコンセプト。でも実は、いろいろと要チェックのポイントがいっぱい隠されているのだ。

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■ SUPER SESSION / MIKE BLOOMFIELD, AL KOOPER, STEVE STILLS

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アル・クーパーが音頭を取り、マイク・ブルームフィールドとスティーヴン・スティルスを招いて制作された『SUPER SESSION』。オリジナル盤は68年発表だが、その4年後に登場した4chクアドラフォニック盤が、最新リマスターによる4ch / 2chのSACDマルチ・ハイブリッド・エディションとして復刻された。装丁は既にお馴染みの7インチ紙ジャケット。03年リマスター盤に収録されていたボーナス・トラックのないストレート・リイシューだが、早い話、4chミックスが存在するのはオリジナル楽曲のみなのだろう。

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■ RICHARD "DIMPLES" FIELDS ・ CLIFF DAWSON

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前回ポストに引き続き、ボードウォーク再発シリーズ第3回から、リチャード・ディンプルズ・フィールズとクリフ・ドーソン。ディンプルズは前回デビュー・アルバム『DIMPLES』がリイシューされているので(レビューはココから)、今回復刻された2枚と合わせ、81〜82年のボードウォーク期3作がすべて出揃ったカタチになる。クリフ・ドーソンの82年作は実質的なワン&オンリー・アルバムだけれど(2ndは2015年発表)、差し替えのある2ndプレス収録曲、シングル・ヴァージョンなど、ボーナス・トラックとして大量7曲が追加された。

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■ SUNRIZE ・ REALLY WANNA SEE YOU / INVISIBLE MAN'S BAND

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クリス・クリスチャンやロジャー・ヴードリス、ティエラといったAOR寄りアクトからスタートした、ボードウォーク再発シリーズ。第2回リリースに続き、この3回目もソウル計5タイトルのラインナップ。まずはそこから2枚、グループ系のサンライズ、インヴィジブル・マンズ・バンドの2組をご紹介しよう。

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■ 村田和人 1st - 5th MOON Label Reissues

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2016年2月に亡くなった村田和人の初期5作が、先月からリイシュー。今回再発売される『SHOWDOWN +8』『BOY'S LIFE +9』の2枚で、それが出揃うことになる。村田さんのムーン・レーベル期は、06年と12年に紙ジャケで復刻されているので新鮮味には乏しいが、逝去後では初めての復刻だし、今回はジュエル・ケース使用の2023年リマスター、生前から村田さんと親交が深かったThe Front Raw の川崎太郎氏による新規解説つき。きっと最後のCDリイシューになるであろうその充実した内容を、改めて振り返っておきたい。

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■ IT'S A POPPIN' TIME ・ GREATEST HITS! / 山下達郎

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山下達郎 RCA / AIR YEARS Vinyl Collection、最終リリースとなる『IT'S A POPPIN' TIME』と『GREATEST HITS!』、当然のごとく我が家にも。あ、買ったのは今回も相方ですが…。『IT'S A POPPIN' TIME』は、かつて相当に聴き込んだ2枚組ライヴ・アルバム。でも久しぶりに改めて聴き直してみて、最近のタツローさんのライヴとは結構違うよな〜、と。もちろんパフォーマンスの充実度、完成度の高さは、今も昔も変わらない。でもそのベクトルというか、聴かせどころ・見せどころがちょっと異なるのである。

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■ 20TH MEMORIAL LIVE -half century edition- / SENTIMENTAL CITY ROMANCE

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結成50周年を記念して、ベスト盤だのアナログ再発だのライヴ企画だのと、何かと話題の多い今年のセンチメンタル・シティ・ロマンス。6月に出た2枚組ベストとよく似たアートワークなので混同しそうだが、コチラは93年に行われた20周年記念ライヴ盤の増量復刻。当時のCDには未収録のトラック9曲を追加し、“half-century edition”として2枚組でリイシューされた。

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■ 24 NIGHTS : ROCK・ORCHESTRA / ERIC CLAPTON

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エリック・クラプトンが91年にリリースしたロンドン、ロイヤル・アルバート・ホール公演のライヴ・アルバム『24 NIGHTS』。その拡大版『THE DEFINITIVE 24 NIGHTS』の映像を、発売から2ヶ月経って、ようやく観ることができた。もちろんオリジナルCD2枚組は持っているし、拡大版も音だけはゲットしてすぐチェックした。でも映像となるとモニター前に拘束されてしまうから、やっぱり時間的余裕がないと観る気にならない。

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■ 松原みき 1st 〜 5th UHQCD Reissues

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松原みきがデビューからのキャリアのほとんどを過ごしたポニーキャニオン時代のアルバム10作品が、初のUHQCD仕様で2ヶ月連続リリース! すべてLight Mellow印のカナザワ監修・解説。まずは前半の5作、『POCKET PARK』『Who are you?』『-CUPID-』『Myself』『彩』が23日に発売されている。

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■ マスターピース・コレクション フィーメル・シティポップ名作選 シリーズ第2弾

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著しい拡大解釈に賛否が割れるようになっている、昨今のシティポップ・シーン。その是非はともかくとして、70, 80, 90年代の良質和製ポップス全般に再度スポットが当てられる傾向は、なかなか喜ばしいモノだ。そんな中、ビクターの恒例企画【マスターピース・コレクション】から『フィーメル・シティポップ名作選』シリーズ第2弾が登場。豊富なカタログ群からセレクトされたのは、女性アイドル&女優たちの作品を中心に、シティポップ色の濃いアルバムばかり、全13タイトル。どれも現在は入手不可能で、UHQCD による高音質・最新マスタリング仕様の生産限定復刻になっている。自分が解説を担当したのは、以下の3作だ。

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■ MYRON (Myron LeFevre)

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4月末の復刻の時から紹介しようと思ってて、タイミングを失っていたマイロン・ルフェーヴェルの、マイロン名義の70年作。ロック・ファンなら、アルヴィン・リーと73年に作った共演アルバム『ON THE ROAD TO FREEDOM、AOR好きなら、拙ガイド本『AOR Light Mellow』に初版から掲載しているマイロン・ルフェーヴル&ブロークン・ハート『BRAND NEW START』(82年)でご存知かも。いろいろ名前を変えていたりして、ちょっとヤヤこしい人なのだが。

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■ IT'S SO DELICIOUS / STARPOINT

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引き続き【Boardwalk Records Original Master Collection】の復刻第2弾5作品の中から、もう1枚。アトランティック・スター、ミッドナイト・スターと並ぶ、80年代ブラック・ミュージック・シーン3大 “スター” グループ、スターポイントの、83年発表通算5作目。この3大 “スター” グループ、よく言われるコトだけれど、名前の他にも活動時期、兄弟がバンドの中心、女性シンガーがフロントにいるなど共通点が多く、しかもセルフ・コンテインドの大型ヴォーカル&インストゥルメンタル・グループとしてスタートしながら、プログラミング時代の到来にもうまく対応し、まさに80年代のブラック・コンテンポラリー・シーンを先導していった感がある。

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