Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Reisssue

■ DIMPLES / RICHARD "DIMPLES" FIELDS

richard dimple fields

チョイと間が空いてしまったが、Ultra-Vybe / Octave-Lab がスタートさせた【Boardwalk Records Original Master Collection】シリーズの復刻第2弾5作品から、2枚目のご紹介になるリチャード・ディンプル・フィールズ『DIMPLES』(81年)。 "DIMPLES"はエクボのことで、要するに、笑顔を売りに母性本能をくすぐるタイプの、愛されキャラの黒人シンガーということ。ボードウォークは当初、当時のCBSソニーが日本発売していて、彼のコトを “ブラック・コンテンポラリー期待の新星” 的に威勢良く売り出していた。ちなみに当時の邦題は『シンプル・スマイル』。

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■ THE AFFAIR / LONNIE JORDAN

lonnie jordan

Ultra-Vybe / Octave-Lab がスタートさせた【Boardwalk Records Original Master Collection】シリーズ。第1弾は拙監修によるAOR編で、クリス・クリスチャンやロジャー・ヴォードリス、チカーノ系のティエラ3作が出たが、第2弾はソウル系。オハイオ・プレイヤーズ、スターポイント、リチャード・ディンプル・フィールズなどがリイシューされる。その中から、個人的に一番愛着のあるロニー・ジョーダンの82年作『THE AFFAIR』をピックアップ。

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■ DISCLOSE +4(2023 Remaster) / 今井優子

yuko imai_disclose

以前から活動サポートしている今井優子の94年のアルバム『DISCLOSE』が、ようやく復刻となりました。5枚目のアルバム『DO AWAY』で角松敏生のプロデュースを受け、曲作りに開眼した彼女が、いよいよ初のセルフ・プロデュースに挑戦した作品。当然彼女自身の思い入れが強いモノでもありましたが、移籍先だったレーベルもその親会社もクローズしてしまったため、権利の行方が定かではなく、再発売できない状態が続いていました。それが各関係者の尽力でクリアになり、デジタル・リマスター/ボーナス・トラック追加で見事復刻となりました。ジャケは約30年前の、ブリブリ優子さん まぁ、音とヴォーカルは完全に完成されていますが

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■ SAILIN' SHOES -Deluxe Edition・DIXIE CHICKEN -Deluxe Edition / LITTLE FEAT

little feat_sailin' shoeslittle feat_cixie chicken

3連休の最終日。でも我が家は何処にも出掛けず、食料品の買い出しでスーパーへ行ったのと、ちょっとだけ外食。あとは歩いて数分の天然温泉へ2度ほど。でもこれは必要に駆られて。実はエコキュートがイカれてしまい、給湯システム丸ごとの入れ替え必至に。まったく予期してなかったこの時期の高額出費はあまりにイタく、これはもう家で大人しく仕事をしていようと ま、酷暑につき、ちょうイイ感もあるのだけれど…

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■ WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE / RETURN TO FORVER feat. CHICK COREA

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今日も今日とてユニバーサル・ジャズの定番シリーズ【ジャズ百貨店FUSION編】30作から。チョイスはリターン・トゥ・フォーエヴァー feat.チック・コリアの74年作『WHERE HAVE I KNOWN YOU BEFORE(銀河の輝映)』。リターン・トゥ・フォーエヴァー(RTF)としては、本来チックのソロだった『RETURN TO FORVER』(通称カモメ)から数えて4作目。ギターがビル・コナーズからアル・ディメオラにチェンジしてからは、初のアルバムになる。当時の日本盤LPの表記は、2ndからの流れで “チック・コリア&リターン・トゥ・フォーエヴァー”。でも今回の【ジャズ百貨店】での表記は、単純に“チック・コリア”。どういう根拠なのか、よく分からん。仮に今回のラインナップにチックのソロが入っているので、一緒にしちゃえ!ということなら、かなり乱暴だよな。ちなみに米コロムビア移籍後は、そのチックの冠が取れて、シンプルに“リターン・トゥ・フォーエヴァー” になる。世代的に一番馴染みのある76年作『ROMANTIC WARRIOR(浪漫の騎士)』は、その時代のアルバムであった。

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■ NIGHT - LINES / DAVE GRUSIN

dave grusin_night lines

引き続きユニバーサル・ジャズの定番シリーズ【ジャズ百貨店FUSION編】30作より。今回のピックアップは、デイヴ・グルーシンの84年作『NIGHT LINES』。映画音楽では巨匠の域のヒトだけれど、リーダー作は極めて少なく、クロスオーヴァー/フュージョン路線では『MOUNTAIN DANCE』や『OUT OF THE SHADOW』に続いてまだ5作目。他にGRPオールスターズとか NY-LA ドリーム・バンドの日本公演ライヴとかあるが。グルーシンといえばGRPの"G"、レーベル創設者でもあるけれど、アリスタ傘下から離れて独立レーベルとして稼働し始めたのが83年からだから、コレは彼が新生GRPから出した初のスタジオ・ソロ作に当たる。

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■ JUNGLE FEVER・HIGH GEAR / NEIL LARSEN

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昨日に続き、6月末に再発されたユニバーサル・ジャズの定番シリーズ【ジャズ百貨店FUSION編】30作から、キーボード奏者ニール・ラーセンの超名盤『JUNGLE FEVER』(78年)と『HIGH GEAR』(79年)を2枚セットで。自分の世代だと、何を今更…、というくらいのフュージョン系ド定番だけど、ソロ・アーティストとしてのその後の活動はかなり地味。この最初の2作だけが突出した完成度を誇っている。現在だとアナログ復刻されたフルムーン、AOR好きにはフルムーンの進化形であるラーセン=フェイトン・バンドがあるものの、キーボード奏者としてのステイタスを象徴するのは、やはりこの2枚だ。

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■ SOUTHERN COMFORT / THE CRUSADERS

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いろいろと目新しいブツは届いてますが、マトモに聴いてる時間がない。なので、改めて聴かずとも、あるいはBGM的に流すだけでイメージが湧くあたりから。で、目についたのが、6月末に再発されていたユニバーサル・ジャズの定番シリーズ、ジャズ百貨店のFUSION編30作。でも、ぶっちゃけ、何なの この中途半端なセレクト? 1枚1枚の作品はまごうことなき名盤の数々だけど、たった30枚なのに、ラインナップの意図がまったく見えてこない。ただ売る側の都合というか、現在の取り扱い状況からのチョイスかしらね? こういうカタログ再発は見せ方が重要なのに…。特にユニバーサルは外資系メジャー3社でフュージョン系アイテムが最も豊富なのに、逆に一番情けない状況に落ち込んでいる。もっともそれは日本サイドではなく、インターナショナルなカタログ本部の事情があるようだけど。だから今も未CD化の山が解消せず、同じタマの出し直しばかり続く。確かに、08年に起きた米ユニバーサル・スタジオ・ハリウッドの倉庫火災の影響があるやもしれないが、そこは知る由もない…。

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■ MOONGLOW(2023 Remaster)/ 山下達郎

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山下達郎『RCA / AIR YEARS Vinyl Collection』第3弾は、昨日ご紹介の『GO AHEAD! 』(78年)と、その後続作『MOONGLOW』(79年)。だから今日はコチラ。個人的には、オンタイムで新作として初めて接したタツロー作品。79年10月の発売なので、自分は19歳になってすぐ。アートワークの雰囲気とかも、好きだったな。
(上掲ジャケはオリジナルLP)

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■ GO AHEAD ! (2023 Remaster)/ 山下達郎

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山下達郎『RCA / AIR YEARS Vinyl Collection』第3弾は、78年『GO AHEAD!』と79年『MOONGLOW』の2作品。早速我が家にも届いています。例によってポチったのは相方だけど… ツアー2023も地元さいたまからスタートし、中野サンプラザの閉館ラスト・ライヴも無事終了。今の処、自分が観に行ける気配はまったくありませんが… まぁ、とんだとばっちりでジャニーズ問題に巻き込まれた感のタツロー氏。プロデューサーである以前に音楽評論家だった松尾KC氏が、リスクを負ってでも、何か言わずにいられなかったのはよく理解できる。ただそのリアクションの大きさは、はるかに予想を超えていたんじゃないか。まだ動きがあるようなので多くは書かないが、コレで達郎氏が株を下げてしまったことだけは確かだな…
(上掲ジャケはオリジナルLP)

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■ STUDIO LIVE ! / CREATION

creation_studio live

日本を代表するブルース・ロック・ギタリスト:竹田和夫が率いるクリエイション。その代表作と竹田のソロ作合わせて11枚が、3回に分けて紙ジャケ・リイシューされる。75年のデビュー当時、まだ黎明期にあった和製ロック・シーンで大きな影響力を発揮。中学生だった自分も、そそくさとアルバムを買い、高校で組んだバンドではコピーもした。ただ初期3作と、ヒットが飛び出した『LONELY HEART』以外はCD化が遅れていて。それが今回揃って復刻されるということで、ボチボチと揃えようと。第1回分はもう5月に再発されているので、そこからこのスタジオ・ライヴ盤を。

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■ PLAYIN' MY THANG + NIGHT AFTER NIGHT / STEVE CROPPER

steve cropper

レジェンダリーなギタリストにして、プロデューサーとしても活躍したスティーヴ・クロッパー。ブッカー・T.&ザ・MG'sをベースに、ソウルの名門スタックス・レコードで多くのセッションに関わり、オーティス・レディング「<Sittin' On) The Dock of the Bay>、エディ・フロイド< Knock on Wood>、ウィルソン・ピケット< In the Midnight Hour>などのソウル・クラシックを作曲。サム&デイヴ、ステイプル・シンガーズ、ジョニー・テイラーらともセッションを重ねている。スタックス後は興味深いプロデュース作が増え、ドリームス、ポコ、ホセ・フェリシアーノ、ジェフ・ベック・グループ(第2期)、コールド・ブラッド、ラムゼイ・ルイス、イヴォンヌ・エリマン、タワー・オブ・パワー、ケイト・ブラザーズ、そしてネッド・ドヒニーにスタッフ、ロベン・フォード、ジョン・クーガー(メレンキャンプ)らを手掛けることに。ロッド・スチュワートのアルバム参加、リヴォン・ヘルム&RCOオールスターズ、そしてブルース・ブラザーズ・バンドでの活動も忘れられない。

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■ LET'S ALL CHANT +4・LIFE'S A PATY +8 / THE MICHAEL ZAGER BAND

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昨日に続き、プライベート・ストック・レコード・オリジナル・マスター・コレクション第1弾の T-Groove監修ディスコ編5作品から、マイケル・ゼーガー・バンドの2作、『LET'S ALL CHANT』と『LIFE'S A PATY』(共に78年)をご紹介。『LET'S ALL CHANT』から大ヒットしたタイトル曲は(ディスコ・チャート首位/R&Bチャート15位/ポップ・チャート36位)、<チャンタで行こう>という迷邦題でも知られている。チャントじゃなくチャンタ チャンタ・サンショク・ドラ1・ロン 麻雀なんて20年以上やってないなぁ〜

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■ CISSY HOUSTON ・ THINK IT OVER +6 / CISSY HOUSTON

cissy houstoncissy houston_think it over

今月、ボードウォーク・リイシューと同時スタートした、プライベート・ストック・レコード・オリジナル・マスター・コレクション。第1弾はT-Groove監修によるディスコ編5作品で、その中からシシィ・ヒューストンの77 / 78年作をピックアップ。共にプロデュースはマイケル・ゼーガー。シシィは言うまでもなくホイットニー・ヒューストンの御母堂様で、かつ、ディオンヌ&ディー・ディー・ワーウィック姉妹の叔母さまである。

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■ STEVE EATON

steve eaton

若き日をビル・ラバウンティのバンドメイトとして過ごし、
カーペンターズやアート・ガーファンクルに
楽曲提供して注目されたスティーヴ・イートン。
フォーキーなソロ・デビューから一転、
洗練された都会派ブルー・アイド・ソウルをパッケージしたソロ第2作が、
23年ぶりにCDで復活。新規ボーナス・トラック追加。


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■ Light Mellow 和モノ Artist Series ポニーキャニオン編5作 復刻 [松原みき・尾崎亜美80's・Char・伊勢正三・Parachute]

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LM charLM shozo iseLM parachute

今日21日は、カナザワが解説なり監修なり雑誌記事なり、何らかのカタチで関わったCD作品が数多く発売になった。その多くは既に当ブログで紹介済みだけれど、コレがまだでした。2014年秋に組んだLight Mellow 和モノのアーティスト・シリーズ、そのポニー・キャニオン編5作が、何と約9年を隔てての復刻実現。アーティストの再発ならともかく、こうした企画モノ、いわゆるコンピレーション盤が出し直されるのはなかなかに珍しく、ちょっと驚き。コレもシティポップ・ブームの恩恵だけれど、時間経過で劣化しないモノが作れたという証明でもあって、素直に嬉しい。

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■ CITY NIGHT+2・TOGETHER AGAIN・BAD CITY BOYS +1 / TIERRA

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引き続きウルトラヴァイヴ【ボードウォーク・レコード・オリジナル・マスター・コレクション】Light Mellowセレクション5作品から、ティエラの3作『CITY NIGHT』(79年)、『TOGETHER AGAIN』(81年)、『BAD CITY BOYS』(82年)をまとめてご紹介。彼らはL.A.でもメキシコ系移民の多い東部バリオ地区を拠点に活動していた大型バンドで、サンタナやマロに次ぐチカーノ・ロックの人気グループとして名を馳せた。絶頂期には、ラテン・ロックにディスコやシティ・ソウル・テイストを取り込んで活躍。それが彼らのボードウォーク期の特徴だった。

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■ CHRIS CHRISTIAN

chris christian

昨日に続き、ウルトラヴァイヴ【ボードウォーク・レコード・オリジナル・マスター・コレクション】の拙監修・解説:Light Mellowセレクション5作品から、クリス・クリスチャン『CHRIS CHRISTIAN(出逢い)』。AOR好きには定番であるクリスのデビュー作だけれど、彼はこれ以前にコットン・ロイド&クリスチャンでアルバム2枚を発表。その解散後は、CCM(Contemporary Christian Music)シーンでソロ活動を始め、数枚のポップ・ゴスペル作を出している。その経験を踏まえてのネクスト・ステップが、セキュラー・シーンでのソロ・デビュー。それで新興ボードウォークと契約し、このアルバムを制作した。そしてほぼ同時期に、自分のゴスペル・レーベル Home Sweet Homeを立ち上げ、こちらではプレイング・マネージャーとして、ソロ活動とプロデュース・ワークを併行させていく。

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■ ON THE HEELS OF LOVE +2 / ROGER VOUDOURIS

roger voudouris

来たる6月21日にウルトラヴァイヴが発信する【ボードウォーク・レコード・オリジナル・マスター・コレクション】。その第1弾5タイトルを、 Light Mellowセレクションとして私メが監修・解説を担当させて戴いている。ボードウォークはドナ・サマーやキッスを育てたカサブランカ・レコードのオーナー:ニール・ボガートが、カサブランカ売却後の1980年に新たに設立したレコード会社。ナイト・レンジャーやジョーン・ジェット&ザ・ブラックハーツらをデビューさせ、リンゴ・スターやビーチ・ボーイズのマイク・ラヴ、カーティス・メイフィールドにオハイオ・プレイヤーズなどのキャリア組とも契約したが、肝心要のボガートが82年に急死。急速に勢いを失って短期でクローズした悲運のレーベルだ。

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■ RIDE ON TIME (2023 Remaster) / 山下達郎

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山下達郎 RCA / AIR YEARS Vinyl Collection第2弾『RIDE ON TIME』が我が家にも。…といっても、『FOR YOU』の時に書いたように(詳しいポストはコチラから)、自分はオリジナルのアナログ盤を持っていたら再発は買わない主義なので、ポチッたのは相方。自分は便乗組でありんす。上に並べたのも、『FOR YOU』同様、80年オリジナル、『RCA / AIR YEARS LP BOX 1976-1982』所収の02年盤、そして今度の23年リマスターと特典メガジャケの4点揃い。ちなみに初回アナログのフェイス・カヴァー(タイアップのマクセルCMに使用されたデザイン)は、もうとっくに紛失してしまった…

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