最近アチコチで話題になることが増えている和ジャズ。文字通りの4ビート系、いわゆるモダン・ジャズやバップ系にはトンと興味が湧かない自分だけれど、そこにロックやソウル、ファンクなどの要素が入ってくると、俄然耳をそばだててしまう。フュージョンというようなカタチの整った音ではなく、実験的要素が強くてまだ混沌としているような、黎明期のクロスオーヴァー・サウンド。それが面白い。1960年からプロ活動を始め、白木秀雄、石川晶、日野皓正らのグループに参加して脚光を浴びた杉本喜代志も、そうしたフィールドで活躍してきたギタリストである。
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