Light Mellow on the web 〜 turntable diary 〜

音楽ライター:金澤寿和の音盤雑感記
This is Music Journalist : Toshi Kanazawa's Blog. Sorry for Japanese only.

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Club・Jazz Funk

■ THE BEST OF TUXEDO / TUXEDO

tuxedo bset

タキシード初のベスト・アルバムがタワーレコード限定リリース。オリジナル・アルバムは『TUXEDO』(15年)、『TUXEDO II』(17年)、『TUXEDO III』(19年)とまだ少ないが、その3枚からのシングル曲+人気トラックに加えて、アナログ・リリースに止まっていたリミックス・バージョン、配信シングル、更には新曲<Doin' My Best>を追加収録と、かなりのサーヴィスぶり。これは限定リリースだからといって、見過ごすことはできない内容だ。

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■ JAZZ FUNK POWER / LIGHT OF THE WORLD

light of the world

かつてはブルーイもメンバーに名を連ねていたブリティッシュ・ジャズ・ファンクのユニット、ライト・オブ・ザ・ワールド。70年代末〜80年代にアルバム3枚を出したきり解散状態にあったが、ブルーイの参謀リチャード・ブルが黒幕になって、99年に『INNER VOICES』で一時復活。しかしそれは長続きしなかった。ところが突如、それ以来20年ぶりにニュー・アルバムを引っ提げて再度復活。れがココに紹介する、『JAZZ FUNK POWER』というド直球なタイトルの作品である。

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■ WITH THE MUSIC / MATT JOHNSON

matt johnson

今のジャミロクワイを支えるキーボード奏者にして、ジェイ・ケイの創作パートナーとしても存在を大きくしているマット・ジョンソン。待望のリリースとなった初リーダー作が要注目だ。インコグニート総帥ブルーイ、ジャミロクワイのメンバーなど、アシッド・ジャズ系のキー・パーソンたちがゲスト参加しているが、インコグニートより本作とほぼ同時リリースされたシトラス・サンのニュー・アルバムの方が好き、なんてリスナーには、もう自信を持ってオススメしたい。それこそ「ジャミロクワイよりコチラの方が…」となるコトは請け合いだから。

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■ EXPANSIONS AND VISIONS / CITRUS SUN

citrus sun_expansions

コレは超絶にカッコ良い〜 アルバム・タイトルにも掲げられているロニー・リストン・スミスのカヴァー<Expansions>のコトだ。そして続くオリジナル曲<A Lust For Life>は、70年代の古き良きクロスオーヴァー感を湛えたモダン・ジャズ・ファンクで、ポルトガル出身の若きギタリスト:フランシスコ・サレスのジョージ・ベンソン張りの表現力が噴出。それに導かれてレガ・ダウナのハーモニカ・ソロ(彼も弱冠22歳)、ドミニク・グローヴァーのアグレッシヴなトランペットが爆裂する。イヤイヤこのノッケの2曲で、もう降参状態なのだ。

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■ ONE NIGHT / MR. PRESIDENT

mr.president

AOR方面ではアル・サニーやアンドレ・ソロンコ、それにブラジルのAOR旗手ルーカス・アルーダなどを精力的に輩出しているフランスの新興レーベル:Favorite Recordingsからの新作は、モダン・ディスコ〜極上都市型ファンクのプロジェクト、ミスター・プレジデントの3rdアルバム『ONE NIGHT』。本国ではアナログとデジタル・リリースのみだが、日本ではボーナス曲3曲を追加して独自にCDリリース。そのうちの1曲<I Get So Crazy>は、feat. Yuma Hara で T-Groove Remix。昨日 facebookにアップした ショップ回りで、 T-Groove たちが Yuko I.(aka 今井優子)と一緒に手にしていたのはコレでした。

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■ TINTED SKY / BLUEY

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インコグニートの牽引役ブルーイことジャン・ポール・モーニックの、5年ぶり3枚目のリーダー作がリリース。何かと露出が多いブルーイなので、「え、もうそんなに?」という感じだが、インコグニート、シトラス・ラス、そしてソロとかと冠をいろいろ取り替えつつ、奥様の里帰りも兼ねて(?)、年に2〜3度はジャパン・ツアーにやってくる。それでもインコグニートは毎回満員御礼状態だから、大した人気。このソロ作に続いては、夏にシトラス・サンのニュー・アルバムが控えているから、恐れ入る。

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■ EMOTIONAL SUPERSTRUCTURE / MADFINGER

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今回は、来週15日に我が【Light Mellow Searches】on P-VINE から発売される、チェコのアシッド・ジャズ〜ジャズ・ファンク・バンド:マッドフィンガーの『EMOTIONAL SUPERSTRUCTURE』をご紹介。13年の日本デビュー作『ANOTHER CHAPTER』を聴いて気に入り、コンピレーションに使用したりしたものの、その後の活動はシッカリとフォローしていなかった。そうしたら、17年に後続作が海外でデジタル・リリースされていたらしく、しかも日本では完全にスルーされていて…。そこで内容をチェックしてみたら、なかなかにヨイではないの〜? …というワケで、改めてカナザワのシリーズでのドロップと相成った。

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■ BRAZILIAN RHYME / YUMA HARA with T-Groove feat. Hanah Spring

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現在のJ-POPシーンにあって、最も忙しくしている超有望なセッション・ギタリスト:Yuma Hara(原ゆうま)の最新シングル。今まで7インチ・ヴァイナルのリリースしかなかったが、ストリーミングでも解禁になったようで、まずは要チェック。何せ楽曲は、誰もが大好きな問答無用の名チューン<Brazilian Rhyme>(アース・ウインド&ファイアー)。しかもコラボ相手は、年初めにこちらで紹介 した T-Grooveなのだからして。

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■ EXISTENCE / CAMERA SOUL

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イタリア発のオシャレ・アシッド・ジャズ・グループ:カメラ・ソウルの、日本で3枚目となるニュー・アルバム。本国では通算5作目。先行発売されたUSでは、The Akademia Music Award の2019年7月度 Best R&B/Soul Albumに選出されたそうで、インコグニート、ブラン・ニュー・ヘヴィーズの後継たる好バンドとして発売元の鼻息は荒い。

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■ TOMORROW'S NEW DREAM / INCOGNITO

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結成40周年を迎えたインコグニートの、3年ぶりとなる新作。でも、だからと言って気負った感はなく、ほぼいつも通りのインコグニート。でも近作の中ではアーバン度が高めというか、ダンス曲のノリが緩やかになって、サラリと聴きやすさが増した。全般的にミディアム・チューンが多いかな? もっともそれは彼らのライヴに足繁く通う熱心なファンには、ちょっと物足りなく感じるのかもしれない。

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■ STRONGER / COOL MILLION

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Sparkling☆CherryのCherry、yoshiro と一緒に Inter FM897で展開中のDJ OSSHY『RADIO DISCO』に出演。スタジオへ向かう車中では、Cool Million の新作『STRONGER』を爆音で鳴らし、ひとりで気分アゲアゲ。う〜ん、正しい選択じゃ

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■ IN THE BLUE ZONE / SHAKATAK

shakatak_blue zone

来年 グループ結成40周年を迎えるシャカタク、約3年ぶりのニュー・アルバム。10年代初頭までは新作が出る度に解説を書いたり、紙ジャケ再発のシリーズ監修、日本独自編集の2枚組ベスト盤を選曲・監修…とご縁の深いグループだったが、近年はトンとご無沙汰。アルバムだけはずっとチェックしていたが、毎年恒例となっている来日公演からは足が遠のいてしまった。それでも毎回かなりのオーディエンスを集め、“安定のシャカタク” を見せつけていると聞く。


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■ STRAIGHT AHEAD / ZENIT

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竹内まりや<Plastic Love>が Youtubeで世界的注目を浴び、何と2500再生を記録したことは、今や有名な逸話。でも実際の再生回数はともかく、それに似た現象はアチコチで湧き起こっている。オーストリアで80年代に活動していたゼニートも、そうして再評価の俎上に乗ったグループ。帯キャッチには、“極上ライトメロウ meets ニュー・エイジ〜バレアリックな至宝盤” とある。でもヲイ、カナザワは、なぁ〜んにも聞かされてネェ〜ぞ そもそもこの形容からは音が見えてこないんじゃないか…

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■ THE SPICE OF FIVE / TRISTAN

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感度が高い音楽フリークから注目を集めているるオランダ最高峰のジャズ・ファンク・バンド、トリスタン。結成から12年経った2014年にリリースしたデビュー盤『FULL POWER』は、UKのソウル・チャートで堂々の首位獲得。その後現在までに2枚のスタジオ作とライヴ盤を出し、17年秋には待望の初来日を果たした。当ブログでもデビュー時から随時紹介しており、一部マニアにはお馴染み。“オランダのインコグニート” なんて形容されているけれど、実のところ、インコグニートよりも少々マニアックで、通受けするタイプと言える。でもその分、分かっているヒトには、堪らない音なんだな〜

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■ GOING HOME / VLADIMIR CETKAR

vladimir cetkar

ニューヨークから届いた《都会派ソウル × AOR × クロスオーヴァー》究極の傑作!!

…というのが、CDオビに掲げられたキャッチコピー。究極の傑作かどうかはともかく、《都会派ソウル × AOR × クロスオーヴァー》と並べてしまったレーベル担当者の気持ちはよ〜く分かる。言葉本来の意味で言えば、そのすべてを引っ括めての “クロスオーヴァー” で充分と思うけど、何かもうひと味強調するとなると、こうなってしまうな。

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■ Bluey presents CITRUS SUN @ BLUENOTE TOKYO

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新橋のホテルで某大物作曲家の先生とミーティングしたあと、BlueNote Tokyo へ。観に行ったのは、数日前に当ブログへポストしたばかりの、ブルーイ率いるシトラス・サン来日公演。今回は日本サイドのゲストがいて、前半2日は福原美穂、後半2日は日野皓正。4days の3日目2ndに当たる今回はヒノテルが出演する。前回ポストに書いたように、ブルーイ御一行は新作でヒノテル<Send Me Your Feelings>をカヴァーしており、今夜はオリジネイターとの共演になるワケだ。しかもそれを収録したヒノテル『CITY CONNECTION』の16年リイシュー最新盤は拙ライナーなので、この日に足を運べたのはラッキーだった。

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■ RIDE LIKE THE WIND / CITRUS SUN

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インコグニートの総帥ブルーイが率いる別働ユニット:シトラス・サンの、約4年年ぶりの3rdアルバム。元々はブルーイが英国の重鎮セッション・ギタリストであるジム・マレンを担ぎ出すためのプロジェクトとして結成され、00年にスムーズ・ジャズ色の強いインスト作で初登場。でもそれきり音沙汰がなくなり、テンポラリーなユニットだったんだな、と思っていたら、14年に『PEOPLE OF TOMORROW』で突如復活。その後は15年、16年、17年と毎年来日し、特に2度目の来日はフルート奏者ボビー・ハンフリーを帯同したメモリアルなショウとなった。

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■ BLOOD / RHYE

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今日は昼過ぎからミーティングだの何だのとあちこちハシゴし、最後にちょっと軽く2〜3杯引っ掛けて帰宅。ホロ酔いだけど、何か物足りなくて、心がザワつく。そこで缶ビールを開けつつ手が伸びたのが、Rhye の新作『BLOOD』だ。ちょっと前に入手してチラ聴きし、“あとでシカッリ聴き直そう”と思いつつ、忙しさにカマけて放置プレイ。でもそれを、先日お邪魔した某大物プロデューサーのご自宅でも発見し、うふふと嬉しくなってしまった。大手レコード会社トップを歴任し、今では相談役みたいな方なのに、今も若いアーティストの新しい作品に触れて、感性を磨くことを怠らない姿勢に嬉しくなった。イヤ、でも実際に重要なのは、ごくシンプルに、ステキな音楽に対して素直に反応できるかどうか、なのかも。売れる売れない、で判断するのは、やはり何処か間違ってる。

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■ LIVE IN CONCERT / TRISTAN

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ブロク停滞中の1ヶ月半、行きたかったライヴもかなりの本数 涙を飲んだが、コレは絶対に観るべし!と思って足を運んだのが、初来日となったオランダのジャズ・ファンク系グループ:トリスタン。東京は代官山LOOPだったので、こりゃ立ち見だわい!と敢えて 9/14 のモーション・ブルー・ヨコハマ公演を選択。実はLOOPも椅子席だったそうで少々驚いたが、機材トラブルがあったらしく、結果ヨコハマで正解かと。

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■ BLUEY presents CITRUS SUN & THAMES RIVER SOUL

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インコグニートはもちろん、自身のソロで、シトラス・サンで、そして数多のプロデュース・ワークで怒涛の活躍を続けるブルーイ。今回はそのサイド・プロジェクト的に関わるシトラス・サンと、2月にブルーイ制作でデビューEPをリリースしたばかりのテムズ・リヴァー・ソウル、両ユニットを率いての来日公演となった。東京ではBlue Note Tokyo で3days6公演が行われ、今日はその最終日1st。

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