bf2d840b.jpg時々ふっと思い出したように動き出す、最近のドゥービーズ。再結成ライヴ、というと、もう何回目の再結成?なんて突っ込み入れたくなるけど、多分公式には『CYCLES』以降はずっと開店中。前作は00年のスタジオ盤『SIBLING RIVALRY』。あんまり話題にならなかったケド、あれも内容は悪くなかった。ただライヴ盤を連発すると、だんだんドサ廻りって感じがしてきちゃうのはオレだけ??
実際聴いてて、<Rockin' Down The Highway><Long Train Running><China Groove>なんて往年の名曲を連発されると、「うおぉ〜、今は何年ぢゃ〜」って思う。でもそう思いつつ、しっかりノリノリになってる自分に気づいて、ちょっぴり寂しく思ったり。でもイーグルスあたりでもそうだけれど、これだけ有名曲が多いと、ゆっくり郷愁に浸ってる間もなくて、ハリセンで横っツラ殴られたみたいに即トランス状態になってしまふ…。

で、気づくと、このライヴ盤の陣容って、これまでのドゥービーズの中でも一番豪華かも。もちろんマイケル・マクドナルドはいないけど、トリプル・ギターにキーボード、ダブル・ドラムス+パーカッション、それに3管。その管の2/3がタワー・オブ・パワー出身者で、しかもリーダーはイエロージャケッツにも在籍してたマーク・ルッソ。オマケにキーボードは、知る人ぞ知る才人ガイ・アリソン。元々はデヴィッド・ペイチとスティーヴ・ポーカロがプロデュースしたLODGICっていうバンドにいた人だけど、その後セッション活動に入り、いつも大物バンドのスーパーサブ的位置にいる。
だからアンサンブルは完璧。ハイトーンのヴォーカルも衰えてない。むしろソツなくこなし過ぎてて、パッケージ・ショーみたいにサラッと演ってる印象さえある。これはイーグルスの今回のライヴでも同じだろうけど。

ただコレが少し違うのは、中盤のアコースティック・セット〜ロックン・ロール・カヴァーに入っていくあたりか。妙に渋くて、ゆる〜〜い感じの曲が、意外と長〜〜くプレイされている。あまり馴染みのない曲なんで、思わずどのアルバムに入ってるか調べちゃいましたよ。でもこのルーズな空気にすっかり和んでしまうのだから、彼らもオレも年喰ったなぁ〜って実感。見た目は30代後半と言われて喜んでますが、来年の誕生日を迎えたら、四捨五入して50!!!!!! うー、ショックですぅぅぅぅ……

でも精神的にジジイになったら、老け込むのは早い。見た目はともかく、ドゥービーズやイーグルスの面々みたいに、カッコ良く年を取りたいモンです。だから時には若いオンナのエキスだって必要カモね(笑)