
とはいえ、マテリアル的には、トラディショナルやスタンダードのクリスマス・ソングが中心。新たな書き下ろしはタイトル曲+2曲程度に止まる。そこが評価の分かれ目かな? 愛娘クレアとのデュエット・チューンが2曲あったり、ケルト・ミュージックのアリソン・クラウスとの共演曲があるのも、こうしたシーズン企画ならでは。
ボクのように、アーティストが懸命に作った作品を斜に見る人間は、オリジナルが少ないと聞くと、どうしてもテンションが下がる。実際これまでの一般的シーズン・アルバムというのは、ただ単に「今回はクリスマス・ソングを歌ってみました」という低レベルの作品や、ムード作りに走ったアルバムが少なくなかった。まぁ、キリスト教徒が大多数を占めるお国柄なら、家族でそれを楽しむのがメインだから、きっとそれで充分なのだろう。だけどそれを一枚のアルバム、独立した作品として客観的にみると、どうも物足りなくなってしまふワケだ。
反対に、クリスマス・ソングをあくまでひとつのマテルアルとして捕らえ、そこへ如何にオリジナリティを注入していくかを考えて作られたアルバムは、もうその地点で本来の意味を超越している。でもボクがホントに望むのは、それを両立させること。イントロや歌の出だしで「ウワッ、カッコイイぃ〜」と思わせておいて、サビを聴くと「あぁ、この曲!」なんて分かるのが、自分にとって理想のクリスマス・チューンといえる。
そうした意味では、ピーターの古巣であるシカゴの『25』なんて、なかなかクオリティの高いクリスマス・アルバムだった。トラディショナルが多いのにシカゴならではのホーンを効かせたアレンジが素晴らしく、しっかりオリジナリティを主張した内容だったから。
ではピーターはどうなの?っていうと、画期的なリズム・アレンジとコーラス・ワークを施した<ジングル・ベル>あたりがサイコー。クレアとの2曲、アコースティック・バラードに仕上げた<ブルー・クリスマス>やR&Bっぽいアレンジの<クリスマス・ワンダーランド>もなかなか。控え目ながらクレアの美しい歌声も聴きドコロです。
でもそれ以外はチョッと分が悪いかも…。ホラ、基本的に彼ってバラードで真骨頂を発揮する人だから、あまり斬新なアレンジを使ってるわけじゃないのね。そうした意味では、ピュアーなシーズン企画って気がする。雰囲気としては、かつてのデヴィッド・フォスターのクリスマス・アルバムに近いかも。だから、ただピーターの歌声を素直に楽しみたいって人には、むしろ今っぽい作りになっていた前作より、コチラの方がシックリくると思うよ。
ボクのように、アーティストが懸命に作った作品を斜に見る人間は、オリジナルが少ないと聞くと、どうしてもテンションが下がる。実際これまでの一般的シーズン・アルバムというのは、ただ単に「今回はクリスマス・ソングを歌ってみました」という低レベルの作品や、ムード作りに走ったアルバムが少なくなかった。まぁ、キリスト教徒が大多数を占めるお国柄なら、家族でそれを楽しむのがメインだから、きっとそれで充分なのだろう。だけどそれを一枚のアルバム、独立した作品として客観的にみると、どうも物足りなくなってしまふワケだ。
反対に、クリスマス・ソングをあくまでひとつのマテルアルとして捕らえ、そこへ如何にオリジナリティを注入していくかを考えて作られたアルバムは、もうその地点で本来の意味を超越している。でもボクがホントに望むのは、それを両立させること。イントロや歌の出だしで「ウワッ、カッコイイぃ〜」と思わせておいて、サビを聴くと「あぁ、この曲!」なんて分かるのが、自分にとって理想のクリスマス・チューンといえる。
そうした意味では、ピーターの古巣であるシカゴの『25』なんて、なかなかクオリティの高いクリスマス・アルバムだった。トラディショナルが多いのにシカゴならではのホーンを効かせたアレンジが素晴らしく、しっかりオリジナリティを主張した内容だったから。
ではピーターはどうなの?っていうと、画期的なリズム・アレンジとコーラス・ワークを施した<ジングル・ベル>あたりがサイコー。クレアとの2曲、アコースティック・バラードに仕上げた<ブルー・クリスマス>やR&Bっぽいアレンジの<クリスマス・ワンダーランド>もなかなか。控え目ながらクレアの美しい歌声も聴きドコロです。
でもそれ以外はチョッと分が悪いかも…。ホラ、基本的に彼ってバラードで真骨頂を発揮する人だから、あまり斬新なアレンジを使ってるわけじゃないのね。そうした意味では、ピュアーなシーズン企画って気がする。雰囲気としては、かつてのデヴィッド・フォスターのクリスマス・アルバムに近いかも。だから、ただピーターの歌声を素直に楽しみたいって人には、むしろ今っぽい作りになっていた前作より、コチラの方がシックリくると思うよ。