シンプリー・レッド待望の新作は、アコースティック・アレンジによるセルフ・リメイク&カヴァー集。自主制作に踏み切ってから2枚目だけれど、そこにこういう企画モノが出てきたのは何故だろう。以前からアイディアをあたためていたのに、メジャー・レーベルでは拒否されていたのか。もしくは手っ取り早く稼ぐために、急遽作ったアルバムなのか。そのスタンスによって、作品の意味は多少違ってくる。でもいずれにしても、アルバムの内容はかなりグッド。冒頭に収められた新曲<Perfect Love>は「アレ、サンタナが参加してたっけ!?」ってなカンジのヒップホップ・ラテン系だけれど、いわゆるシンプリー・レッド・クラシックのセルフ・リメイクやスタンダードもカヴァーはどれもディープで味わい深く仕上がっている。スロウ・ボッサに生まれ変わった<Holding Back The Years>、ゆらめくエレピをバックにシットリ歌われる<Fairground>なんて、まさに絶品。レオン・ラッセル<A Song For You>で魅せたオーケストラを従えてのオーセンティックな歌唱、コール・ポーター<Ev'ry Rime We Say Goodbye>の渋さも、今のミック・ハックネルだからこその表現だと思う。
気分屋だとかヒネクレ者だとか、いろいろ批判に晒される機会の多いハックネルであるが、ネイキッドな姿でこれだけ演れば、誰も文句など言うまい。そのストイックさは、最近のスティーリー・ダンにも相通じる。『SIMPLIFIED』とは、よくぞつけたり。
気分屋だとかヒネクレ者だとか、いろいろ批判に晒される機会の多いハックネルであるが、ネイキッドな姿でこれだけ演れば、誰も文句など言うまい。そのストイックさは、最近のスティーリー・ダンにも相通じる。『SIMPLIFIED』とは、よくぞつけたり。













































