ジョン・レノンの命日。彼が凶弾に倒れた日のことは、今もよーく覚えている。1980年12月8日、正確には日本時間12月9日。当時のカナザワはまだ大学生で、いつもと同じように音楽サークルの部員の溜まり場である“学生談話室”にタムロしていた。そこにはいつも有線が流れていたのだが、誰かがふと気づいて言った。「なんか、今日はやたらビートルズばっかりかってネェか?」「そういえば…」なんてみんなで話したが、誰も大して気に止めちゃいなかった。そのあとダラダラと馴染みの茶店へ移動すべく、学生街を歩き出す。すると商店街の有線でもビートルズ。「ほら、また…」「だねぇ〜」 そんなことを話しながら歩いていると、向こうから4年生の先輩がやって来て言った。「オメエら、知ってるか? ジョン・レノンが殺されたんだ」
「あ、納得!」 道理でビートルズばかりかかるワケだ。その瞬間はショックを受けたというより、謎が解けてホッとしたのか、妙に覚めてニュースを聞いた。しかし一緒にいたメンバーは少しづつ無口になったり、詳細を知りたい気持ちが募ってくる。そこで茶店へは寄らず、そのまま解散。ちょうど同じ方向へ帰る仲間がいたので、電車の中でジョンのことを止めども無く話した気がする。そして情報を仕入れようと、2人で大宮駅ビル(当時)内の電気屋へ。そこでニュースを見て、いろいろ詳しい状況を知った。撃たれたとい事実がショックだったが、それでも涙は出なかった。
正直いうと、もうその当時はジョンへの興味は薄くなっていたのだ。もちろんカナザワの洋楽コト初めはビートルズ。だから『DOUBLE FANTASY』は出てすぐ聴いたのだが、ぶっちゃけ「なんだこりゃ」と思った。<Starting Over>とか<Woman>とか素晴らしい曲もあったけど、やっぱりヨーコさんの曲は好きになれなかった。それがジョンの曲と交互に出てくるのが空しかった。あとでジョンの曲だけをテープにとって聴き直したら、まるで印象が変わってしまい、愕然とした覚えもある。ジョンにとってヨーコさんは必要な存在だったかも知れないが、多くのファンにとって、そしてボクにとっては、ただ邪魔なだけ。ボクはジョンの歌が聴きたいんだ! だけどヨーコさんがいたからこそ、当時のジョンがいたのも事実。TIMEだかRolling Stoneの表紙に、素っ裸のジョンがセミみたいにヨーコにしがみついてる写真があったけれど、あれはもの凄くショックだったな。
生誕60年/没後25年ということで、今年は全世界を挙げてのジョン・レノン・トリビュート。しかもかかる曲は<Imagine><Love><Happy Christmas><Starting Over><Woman>あたりが中心で、チョッと気の利いたところで<Mother>とか。要するに「愛と平和を歌った愛の戦士ジョン・レノン」を崇めたいワケだ。あー、こういう意図的な演出、ムシズが走る。ビートルズを否定したのは誰だ? ヘルメットを冠って学生運動に共感を示したのは誰だ? チ●コ丸出しでヨーコとの初夜の写真をジャケに使ったのは誰だ? みんなジョンじゃないか! そういうところまで引っ括めて認めてないと、本当のファンとはいえない。「え、うそぉ!、こんなのジョンじゃない」なんてのは、最初から大妄想もイイところ。いま雑誌や何かに露出しているジョンは、明らかに都合良く歪曲された姿だ。湾岸戦争勃発時に<Imagine>を放送自粛した連中が、今こぞって同じ曲をオンエアしている。何たる二枚舌か!! 臨機応変は大事だけれど。真実はいつだってひとつだよ。
というわけで、今、あえてこのライヴ盤。後半のヨーコさんの雄叫びはやっぱり好きじゃないけど、前半のロック・スピリット剥き出しのジョンが凄い。クラプトンにクラウス・ヴーアマン、アラン・ホワイト(現イエス)から成るバンドも、ぶっつけ本番とは思えぬような鬼気迫るプレイである。これに比べりゃ<真夜中を突っ走れ>なんて、ただのポップ・ソングに過ぎないね。しかも『心の壁 愛の橋』のリマスター盤はCCCDばかりだから、ボクは未だに買ってません。
「あ、納得!」 道理でビートルズばかりかかるワケだ。その瞬間はショックを受けたというより、謎が解けてホッとしたのか、妙に覚めてニュースを聞いた。しかし一緒にいたメンバーは少しづつ無口になったり、詳細を知りたい気持ちが募ってくる。そこで茶店へは寄らず、そのまま解散。ちょうど同じ方向へ帰る仲間がいたので、電車の中でジョンのことを止めども無く話した気がする。そして情報を仕入れようと、2人で大宮駅ビル(当時)内の電気屋へ。そこでニュースを見て、いろいろ詳しい状況を知った。撃たれたとい事実がショックだったが、それでも涙は出なかった。
正直いうと、もうその当時はジョンへの興味は薄くなっていたのだ。もちろんカナザワの洋楽コト初めはビートルズ。だから『DOUBLE FANTASY』は出てすぐ聴いたのだが、ぶっちゃけ「なんだこりゃ」と思った。<Starting Over>とか<Woman>とか素晴らしい曲もあったけど、やっぱりヨーコさんの曲は好きになれなかった。それがジョンの曲と交互に出てくるのが空しかった。あとでジョンの曲だけをテープにとって聴き直したら、まるで印象が変わってしまい、愕然とした覚えもある。ジョンにとってヨーコさんは必要な存在だったかも知れないが、多くのファンにとって、そしてボクにとっては、ただ邪魔なだけ。ボクはジョンの歌が聴きたいんだ! だけどヨーコさんがいたからこそ、当時のジョンがいたのも事実。TIMEだかRolling Stoneの表紙に、素っ裸のジョンがセミみたいにヨーコにしがみついてる写真があったけれど、あれはもの凄くショックだったな。
生誕60年/没後25年ということで、今年は全世界を挙げてのジョン・レノン・トリビュート。しかもかかる曲は<Imagine><Love><Happy Christmas><Starting Over><Woman>あたりが中心で、チョッと気の利いたところで<Mother>とか。要するに「愛と平和を歌った愛の戦士ジョン・レノン」を崇めたいワケだ。あー、こういう意図的な演出、ムシズが走る。ビートルズを否定したのは誰だ? ヘルメットを冠って学生運動に共感を示したのは誰だ? チ●コ丸出しでヨーコとの初夜の写真をジャケに使ったのは誰だ? みんなジョンじゃないか! そういうところまで引っ括めて認めてないと、本当のファンとはいえない。「え、うそぉ!、こんなのジョンじゃない」なんてのは、最初から大妄想もイイところ。いま雑誌や何かに露出しているジョンは、明らかに都合良く歪曲された姿だ。湾岸戦争勃発時に<Imagine>を放送自粛した連中が、今こぞって同じ曲をオンエアしている。何たる二枚舌か!! 臨機応変は大事だけれど。真実はいつだってひとつだよ。
というわけで、今、あえてこのライヴ盤。後半のヨーコさんの雄叫びはやっぱり好きじゃないけど、前半のロック・スピリット剥き出しのジョンが凄い。クラプトンにクラウス・ヴーアマン、アラン・ホワイト(現イエス)から成るバンドも、ぶっつけ本番とは思えぬような鬼気迫るプレイである。これに比べりゃ<真夜中を突っ走れ>なんて、ただのポップ・ソングに過ぎないね。しかも『心の壁 愛の橋』のリマスター盤はCCCDばかりだから、ボクは未だに買ってません。


































