eeb9fe49.jpg5.1チャンネルのセットを整えてからというもの、せっせとDVDの買い集めに走っているカナザワですが。でも買うだけ買って、全然観る時間が取れないってぇのが現実。今日もレビューを頼まれてたSuzanne Vegaの『LIVE IN MONTREUX 2004』を優先的に鑑賞した。かつての文学少女も今ではプックラしたオバサン・シンガーだけど、凛とした声や清楚な感じはそのまま。何よりも3ピースのバック・バンドが力強く、素っ気ない彼女のヴォーカルを的確にサポートしていた。その意外な出来の良さに乗じて「自分の趣味でもう一本」と思い、最近出て買ったままになってたドゥービーの『LIVE IN CONCERT ~ from Hawaii 』を観ることに。
収録は1990年のホノルル公演で、再結成アルバム『CYCLES』のツアーから。そういやこの映像、衛星放送か何処かで観たことある気がする…。何故に今になって出てきたのかは分からないが。もしかして、むかしLDとかVHSで出てたのかな? ちなみにDoobiesの映像は結構いろいろあって、Farewell Concertのものは割と有名。新しいトコロだと『LIVE AT WOLF TRAP』があったし、Michael McDonaldがゲスト参加したWildlife Concertのライヴも出ている。このあたりはCDでもあるくらいで、中身はどれも濃い。でも敢えてコレを選んだのは、再結成直後というタイミングから。当然気持ちが入った演奏が聴けるはずだし、Michaelこそいないものの、Tiran Poter, 故Bobby LaKind, 故Cornelius Bumpsなど、この時期ならではのメンツが揃っていて美味しそう…と思ったのだ。さらにJohn McFeeや故Keith Knudsenらが組んだSOUTHERN PACIFICのライヴも収められており、ドゥービー・ファミリーの絆の強さを見せつけられる一本になっている。しっかし、こうしてみると故人ばかりなのね…(泣)

野外ライヴということもあって、比較的リラックスした感じでスタート。するといきなり<Rockin' Down The highway><Jesus Is Just Alright><Road Runner>というノッケの3曲が強力。カナザワはこの"CYCLES"の日本公演には出掛けたのだが、あの時の熱い感じが甦ってきましたヨ。でもそのあとは、ちょっと尻すぼみ…。いや、彼らの演奏は溌剌としてて悪くないんですが、リユニオン時のヒット曲<Doctor>もなければ、定番の<China Grove>や<Long Train Runnning>も<Listen To The Music>もない。ちょっとヒネった選曲で、何か地味なの。そのうえセットリストにある<Little Darlin'>は<Dependin' On You>の間違いだし、最後のクレジットも一切ナシ。ハッキリ言って、編集/制作サイドの仕事が粗いのだ。

でも、それじゃあ観る価値ナシか!?といえば、そうでもない。一番見物なのは、彼らの足跡を追った約30分のドキュメンタリー。<Listen To The Music>の各種ライヴを繋ぎ合わせていく様は、彼らの歴史をコンパクトに映像化した名アイディアだと思う。これにSOUTHERN PACIFICの珍しいライヴなんかが入れば、これはこれで充分貴重だ。Doobies本体の演奏は何らかの理由で全編収録は不可能(オフマイクの場面もある)、でもその代わりいろいろサービスするからね…と、まぁ、そんなところだろうか。Doobie初心者にはオススメしないが、好きモノは絶対無視できぬ一本である。