24277f3d.gif当サイト/blogでプッシュしているホーン系ジャズ・ファンク・グループ、Phat Phuktionの初来日公演@渋谷クアトロに行ってきた。巷では"新世代のTower of Power"なんて呼び声が高いけれど、所詮は米国ウィスコンシン州マディソンからやって来たローカル・バンド。地元では5000人を動員するとか、Rolling Stone誌など権威あるところから賞を貰っているとか、そんな前評判に比べて果たして実物はどの程のモノか?と思っていたのだ。ところが、あぁ、ビックリ…

地元周辺ではバリバリにライヴをこなしているから、それなりに締まったステージになることは予測してた。が、その充実度は予想を遥かに上回り、圧倒的な演奏力と熱気でフロアを席巻。T.O.P.と比較すると、専任シンガー不在な分 ヴォーカルが弱かったり、3管編成で今イチ厚みに欠けたりしたが、アンサンブルは超鉄壁!! リズム・セクション、特にドラムが超強力で、これはハッキリ言って最近のDavid Garibaldiを上回っている。…というか、神保彰並みの小技を炸裂させながら、バンドの大きなグルーヴを生み出しているのだ。オシの強さじゃまだまだT.O.P.に及ばないけれど、彼らにはまさに若々しい感性が詰まっていて、我々をドンドン煽ってくる。これじゃT.O.P.もうかうかしてらんねぇーぜ!

またセットリストには、敬愛するT.O.P.の代表曲<What Is Hip?>をはじめ、Earth Wind & FireやStevie Wonderの有名曲も。このあたりは屈託がなくてヨロシイ。オーディエンスとのコール&レスポンスもなかなかだったし、何より彼らがフル・スロットルでステージを勤めていたのが印象的だった。こんなバンドがシコシコとローカルで頑張っているのだから、アメリカは底力あるなぁ…と実感。こうなると、次回はジャズ・フェスか何かで大暴れする彼らを観たいものである。それまでは去年出たこの初期ベスト・セレクションでガマンかな。