859ce1e7.jpgカナザワとVIVID SOUNDがお届けする"LightMellow's Choice"第3弾、Ronnie Barronの『THE SMILE OF LIFE』が、いよいよ発売になった。このBlogでも前フリ的にココで軽く紹介したけれど、実際に紙ジャケを手にしながら聴くと、喜びはまた格別なのだよ。

「もしかしたら、コイツがDr.Johnになっていたかも」という経歴を持つRonnie Barronゆえ、このセカンドでも4曲はミーターズが録音につき合っている。そして残りは細野晴臣、久保田麻琴の共同プロデュースで、鈴木茂、林立夫、伊藤銀次、斉藤ノブなど、Tin Pan Alleyや夕焼け楽団周辺のミュージシャンが大挙参加。セカンド・ラインに敬意を払いつつ、かなりフュージョン・チックなグルーヴ・チューンをカマしたりする。

前半は完璧にニューオリンズのノリだから、AOR系のリスナーだと「何処がライトメロウだよ!?」と思われるかもしれない。かくいう自分も、仲間とデータ本『Light Mellow 和モノ669』の選盤の時に、「これ、どうしようか…」と悩んだ覚えがある。メチャかっこ良い<She Does it Good>とかミディアムの<Love Affair>あたりは間違いなくライトメロウ・テイストだと思うが、アーティストが外タレ、しかも半分アメリカ録音ということで、総合的に判断にて掲載を見送ったのだった。それでもTin Pan系の重要作には代わりなく、78年発表という時期、当時の細野さんの動向(『はらいそ』と同年)を考え合わせると、いろいろ興味深い事実が浮かび上がってくる。

その細野さん、裏ジャケでソファに寝そべってるけれど、この再発に際して実にありがたーいコメントを頂戴した。興味のある方は是非このCDを手に取って、しっかりオビを読んで下さいな。