bc3f340d.jpg佐橋佳幸と小倉博和という人気ギタリストによるアコースティック・ギター・デュオ、山弦。このアルバムは彼らの3枚目のフル・アルバムで(他にミニ・アルバムのシリーズあり)、ちょうど2年前にリリースされたもの。石垣島で合宿して曲作りが行なわれ(録音は東京で)、“日本の夏、山弦の夏”をテーマに、彼ら流リゾート・アルバムになっている。だから『ISLAND MADE』…というわけで、季節的には少し気が早いものの、気分的にはこのゴールデン・ウィークにピッタリ…

そう、確かにピッタリなんだが、何とも悲しいことに、コチラは仕事がらみで聴いてるんだな(泣) 某誌のアコギ特集で。それこそリゾート・ホテルとかでノンビリしたシチュエーションで聴きたいのにィ〜。

でもこのアルバムは、ホントよくできてる。山弦の作品はどれもそうだけど、インストなのに歌心溢れるっていうか。しかも曲によっては相当緻密なアレンジが施されてて、一人がメロディ、一人がリズム、なんて単純な割り振りはない。それこそ互いのトーンの違いを活かしながら、持ちパートがどんどん入れ替わっていくのだ。しかもそこにオブリとかの装飾が瞬時に挟み込まれたりして。これは彼らが曲作りの段階から完全共作をとっているから。最初に持ち寄るのは簡単なモチーフだけで、そこから2人で一緒に作り上げて行く。だからソングライトもアレンジもパフォーマンスも、すべて一体化して同時進行しているそうなのだ。だからこそ、あんなに緻密なのに、どこまでも豊潤でハートフルなギター交歓が生まれる。そこにはギター・スキルと音楽知識、音に対する愛情が、一緒に鋳込まれているわけだ。これはまさしく山弦なればこそ。DEPAPEPEでアコギ・インストを好きになった人には、こんな深い連中が居るんだよと教えて上げたいくらいである。

さて、明日からいよいよゴールデン・ウィークのスタート。天気も悪くないようだし、アチコチに出掛ける人も多いだろう。でもカナザワは、その間にライナー4本と音楽雑誌の記事数本の宿題が。ハイ、せっせと働かせていただきます。でも溜まってるDVDくらい、観たいなぁ…