aokiそれはまさにワールド・カップ 日本v.s.オーストラリア戦をTV観戦している途中だった。その連絡を受けて、しばし頭が真っ白になった。画面を見てるのに、試合を見ていない。怒濤の反撃にあって敗戦が決まった後、テレビは呆然とするサポーターを次々映して出していた。それはまったく違う理由で呆然としている、自分の姿を写しているようにも見えた…

青木智仁、6月12日、急性心不全にて逝去。午後6時すぎに自宅で倒れ、そのまま逝ってしまったという。しかもその日が49歳の誕生日。月並みだけど、あまりに早い死に絶句。最初は何かの事故かと疑ったほどだ。
カナザワとは深い付き合いがあったワケじゃないが、インタビューもしているし、ライヴで顔を会わせれば「どーもどーも」と、いつも声をかけてくれた。

せめてもの救いは、角松25周年ライヴのリハ−サルを目前に控え、たまたまオフ日だったらしいということ。バンドマンゆえ地方巡業も多かったのだから、家族に看取られて…というのは奇跡に近いかも。まさに彼は日本のトップ・ベーシストの座に就いたまま、呆気なく逝ってしまった。

「20年来サポートしてきていただいた敬愛すべきベーシスト青木智仁さんが6月12日に永眠されました。心よりご冥福をお祈り申し上げます。  角松敏生」

公式サイトに乗せられたこの極めて事務的なコメントが、逆に彼の哀しみの深さを物語っている。

Show must go on...