9c769114.jpgイタリアのメロディック・ロック・レーベル、FRONTIERSの国内リリースが順調。先月は元TOTOのファーギー・フレデリクセンのユニット、フレデリクン=デナンダーを紹介したけれど、今月も新しいプロジェクトの新作が届いた。TRWといっても何のコトやら?だけど、フル・ネームを知れば、アッと驚くヒトも多いだろう。

Tはギターのマイケル・トンプソン、Rは名ドラマー:ジョン・ロビンソン、そしてWはマーク・ウィリアムソン。すなわちL.A.の名セッションメンと、英国きってのAOR系ブルー・アイド・ソウル・シンガーが手を組んだという構図。マニアな方はジョンとマークが80年代終盤に組んだBridge 2 Farを思い出すだろうが、そこにギターのマイケルが加わった形だ。ただしアチラがAORから産業ロックに踏み込んだサウンドだったのに対し、今度はメロディック・ロックから産業ロックの狭間、という内容。日本的なAORサウンドを期待すると、大きく違うかも。でもフレデリック・デナンダーよりはコッチ寄りというか、アメリカン・ロック先な骨太さ、ブルージーな香りがする。これがきっとマイケルの個性であり、シンガーの存在が反映された結果なのだろう。ま、カナザワ的にはその方が素直に聴けたりするのだが…(苦笑)

かつてはクリス・イートンの親分でもあったウィリアムソンは、それこそマイケル・ボルトン張りの濃ゆいソウル・ヴォーカルも歌えるヒト。けれどここでは激しくシャウトをカマし、ロッカーらしい歌い方を披露。本来はもっとソウルフルに歌うはずで、ちいっとデヴィッド・カヴァーデイルを思い出したりして。J.R.のドラムも完全にハード・ロック・スタイル。まぁ、プロジェクトだから目的意識がハッキリしてるので、これはこれで割り切ってしまえば良い。水を得た魚と化したマイケルだって、自分のバンドじゃもっとポップなコトをやってるワケでね。

でもやっぱり所々で彼らの本音らしき曲も。メロディックというより、70'sのロックっぽい曲が」そうだが、特にアコースティックな<Only A Letter>は秀逸だ。この曲は結構ジャーニーやスターシップっぽくてイイ感じ。あと<Love Comes Calling>はフォリナーしてて笑いました。結局カナザワが反応するのは、こういうところ。それをアメリカで出せず、イタリア経由になるというのがツライところなんだな。