3f9fce48.jpgお待たせ致しました。約一ヶ月の発売延期ののち、ようやく我が【LightMellow's Choice】27作目、ピーター・フリーステッド『THE L.A. PROJECT 2』降臨です。再設定されたセールス・デイトは、今月26日。ってヲイヲイ、今頃ライナー書いてて間に合うんかぁ〜

でも内容の方は、まず間違いナシ。ちょうどビル・キャントスのデビュー・アルバムのように、TOTO/AIRPLAY系の音を引き継ぎながらもアソコまでハードではなく、ちゃんとウエストコーストの爽快さを感じさせてくれる一枚。当ブログのお客様なら、02年に出たファースト『THE L.A. PROJECT』を聴いてる方も多いと思うが、アレよりももう一歩キャッチーで、あの時の良い部分を更に増幅している感じ、と言ってしまおう。

ノッケからビル・チャンプリンとジョセフ・ウィリアムスがヴォーカルをとり、更にビル・キャントスやマイケル・ラフ、そして今回はルー・パーディニやランディ・グッドラムまでもが楽曲提供してリード・ヴォーカルをとる。ルーの曲は、かつてパティ・オースティンが歌った<Love Is Gonna Getcha>のリメイク。きっとルー自身の愛着がある曲なのだろう。リズム隊にはエイブラハム・ラボリエルとジョン・ロビンソン、曲によってはトリス・インボーデン(現シカゴ)の名も。うーむ、これはジェイ・グレイドンのいないジェイ・グレイドン・オールスターズかっ 

ピーターはスウェーデンのギタリストだけれど、サウンドのテイストは、まんま80年代のウエストコースト産AOR。ホント、この音が北欧で作られている(リズム・トラックはL.A.録音だが)なんて、ちょっとした驚きだ。でも逆説的に言えば、今のアメリカの若手アーティストでは絶対に生まれ得ないサウンドでもあるのだけれど。

日本じゃノン・プロモーションであっさりコケてしまったファーストだって、本国じゃ1万枚売れたとか。内容の充実を考えれば、当然だよね。ならばこのセカンドは、もっともっと売れるはず。最近の欧州産ニュー・カマーじゃジョージ&Gも良かったけれど、ハッキリ言って、コレはもっと強力なイチ押しのAOR会心作です。